第152話 4ヶ月と27日目 10月22日(木)

文字数 1,166文字

 全く外へ出ないのはいけないと、DVDを借りて食料を調達しに出向いた。
 部屋に籠もっていても、何ら良いことの無い1日だったのだ。
 熱帯魚のネオンタキシードに思いを馳せながらも、2000字書評を書く為部屋に籠もったのである。
 1日頑張って書き上げた書評であったが、他の人の書いたものと比べると、これがまたズレにズレているのだ。
 まあ、自分への罰則として書くことにしたのだから、選ばれることがないのは分かっているが、しかし掲載するのが怖い。
 最早ホラー並に怖いのである。
 しかし掲載しないことには、競馬をやろうとした罪に対する刑を執行したことにはならないし、依存症の自主治療の為にも良くない。
 嗚呼、情けない。
 他にもズレていることがあった。
 鬼滅の刃関連でキャラクターグッズ販売や、ゲームセンターの景品等を扱うエスケイジャパンと言う会社の株が急沸した。
 買おうと思っていた先月時期を逸した銘柄で、悔やんでも悔やみ切れない。
 今ひとつはサマンサタバサジャパンだ。
 人気スマホゲーム「ディズニーツイステッドワンダーランド」のコラボ商品販売を決定。
 急沸どころかストップ高であった。
 これも迷った末先月違う銘柄を購入してしまったのであるから、つツイてないと言うか、見る眼が無いと言うか。 
 最悪の1日だった。
 そう言う時は外出しても面白い人にも出会えなければ、何のハプニングもない。
 大して書くこともない1日だったが、ひとつだけ。
 待ち合わせに遅れた時にした言い訳で、高評価だった言い訳ベスト3を思い出したので、列記してみる。
 1・「家出た時に向かい風がきつくて」
 2・「クッキー焼いてて」
 3・「幽体離脱してたみたいで」
 以上使えるものもあるかと思うので、ご自由にどうぞ。
 但し2は男性が言わないと面白くないかも。
 と、言う訳で、今日も競馬の開催時間もパチンコ屋の閉店時間も過ぎてくれた。   
 やはり今日の競馬やパチンコでの無事は2000字書評を書いていたことに感謝だが、明日の競馬やパチンコでの無事は熱帯魚屋に出向くことで確実としたい。
 ネオンタキシードを暫し鑑賞することで癒やされたい。
 そうでもしないとズレにズレた書評を晒す罰則に耐えれそうもない。
 それに、「家出た時に向かい風がきつくて」
とか、「クッキー焼いてて」とか、「幽体離脱してたみたいで」とか言ってみても、この罰則からは逃れられないのだ。
 依存症に勝つ為にはやるしかないのである。
 きっと明日は良いことある筈。
 言い訳しないのだから。
 とは言え遅刻した言い訳で笑ってくれる彼女に出会えたら、1番いいんだけど。
 しかしそうはならないか。
 否、そうなることを信じて。
 お休みなさい。
 アーメン。
 
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