第434話 2年目の3ヶ月と6日目 7月31日(土)

文字数 6,591文字

《昨夜のニューヨーク市場と週明け東京市場》

 今日は土曜で東京市場は休場。
 昨夜のニューヨークダウは大引けの株価で、$34935の$149安と反落。
 またナスダックも$14672の$105安と、こちらも反落。  

 30日のニューヨークダウ工業株30種平均は反落して始まった。
 29日夕に四半期決算を発表したネット通販のアマゾン・ドット・コムが大幅に下落して始まり、投資家心理の悪化に伴う売りが他の主力ハイテク株にも波及している。
 アマゾンが発表した2021年4~6月期決算では売上高が18年7~9月期以来、11四半期ぶりに市場予想を下回った。
 新型コロナウイルスのワクチン普及に伴い、経済活動の正常化が進んだ結果、ネット通販の増収率が大きく鈍化した。
 7~9月期業績は一段と伸び率が低下するとの見通しも示し、
 株価は8%安となった。
 スマートフォンのアップルやソフトウエアのマイクロソフトなど他の主力ハイテク株も下落して始まった。
 ダウ平均構成銘柄以外では交流サイトのフェイスブックが安い。
 ただ、指数の下げ幅は限られている。
 四半期決算が市場予想を上回った日用品のプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)と石油のシェブロンが上昇し、ダウ平均を下支えしている。
 朝方発表の米個人消費支出(PCE)デフレーターで、変動が激しい食品とエネルギーを除くコア指数は前年同月比3.5%上昇と市場予想(3.6%上昇)を下回った。
 前月比でも0.4%上昇と市場予想(0.6%上昇)を下回った。同指数は米連邦準備理事会(FRB)が物価指標として重視している。
 早期の金融引き締め観測がやや和らいだことも、安心感につながった。

 この様子では週明けの東京も、続落で間違い無いだろう。
 それにこのコロナ感染激増下の、しかもオリンピック開催中の東京の上げ相場は無理筋。 
 そうなると日経ダブルインバースの買い場が無いのが辛い。
 しかしこのまま一本調子で下げるとも考え難く、何処かで値を戻すだろうから、その時にまた日経ダブルインバースを買いに入る。
 
 先日は日本勢が五輪で10個以上の金メダルを取れば、株価が上がる。
 こんなリポートを三井住友DSアセットマネジメントがまとめた。
 過去の夏季五輪での金メダル獲得数と期間中の株価の動きを調べたところ、日本勢の活躍に呼応するように日経平均株価も上昇していたという。
 リポートでは、金メダルを11個獲得した1968年のメキシコ大会で平均株価が2.3%上昇したのを皮切りに、72年のミュンヘン(13個)、84年のロサンゼルス(10個)、2004年のアテネ(16個)、16年のリオデジャネイロ(12個)と軒並み株価が上昇した。
 市場関係者は日本選手が活躍することに期待を寄せている。

 そして今回の東京五輪で日本選手は過去最高に躍動し、実際にメダルラッシュか起こったのだが、東京市場は下落する一方で、市場関係者の思惑は完全に外れた。
 トヨタ始め経団連も経済界同友会も、財界要人はオリンピック開会式に欠席し、今回の東京五輪に事実上ノーを突き付けた格好。
 それに東京を始め、感染拡大が止まらないデルタ株の脅威で、オリンピックの結果か経済の好転にはとても結び付かない。
 国内では医療逼迫から医療崩壊迄叫ばれる中、東京市場は下落の一途を辿っている。
 とは言えニューヨークは市場最高値は更新し活況を極めている。
 そんな折この程度のニューヨークの下げ幅なら、週明けは小動きだろう。
 私としては弱気を貫くのみで、来週中頃に相場が少し戻れば日経ダブルインバースを買う。
 しかし来週以降ニューヨークが大幅に下げる事があると、東京市場もそれに連動する筈。
 或いはこのまま一方的な下げ相場にならないとは限らない。
 何れにせよ来週月曜の東京の下げ幅に注目。

 《今日のニュース》

 大きいニュースでは、「8月末までの間、今回の宣言が最後となるような覚悟で政府を挙げて全力で対策を講じていく」。
 緊急事態宣言の拡大を決定した30日夜の記者会見で、菅義偉首相はこう説明した。
 だが、ワクチン接種の進展により、デルタ株の「第5波」を食い止められるとの楽観シナリオは崩壊。
 低姿勢で感染防止への協力を重ねてお願いしても説得力を欠き、国民になかなか響かない。  
 後手のコロナ対応が首相の求心力をじわじわとそぎ、自民党総裁選と衆院選を前に正念場が来た。 
 午後7時、紺のスーツで会見場に現れた首相は普段通り、淡々とした表情で約15分間にわたり現状認識を披露した。
 「ワクチンこそがまさに決め手。さらなる効果を発揮するまでの今しばらくの間、一人一人が高い警戒感を持って感染予防を徹底し、慎重な行動を取るようお願いする。
 重症化リスクを7割減らす画期的な治療薬が今月、承認された。
 50代以上の患者、基礎疾患のある方に積極的に供給していく」
 東京五輪・パラリンピックに関して、国民に自宅でのテレビ観戦を呼び掛けたが、約70分間の会見で新たな防疫作戦の打ち出しはなし。
 首都圏に発し、地方に拡大しつつある感染爆発を招いた自らの責任を問われても、「この波をできるだけ早く収めることが私の一番の責任だ」とかわすだけだった。
 政権は今月8日、「先手の予防的措置」として東京都に緊急事態宣言発出を決め、首相も「ワクチンの1回目接種が(国民の)4割に達すれば感染者の減少が明確になる」と自信をにじませていた。
 23日には五輪が開幕。
 このころまでは、官邸内に「感染者が増えても重症者は増えていない。『第5波』は乗り切れる」との楽観論が漂っていたものの、東京の新規感染者の上昇カーブはさらに鋭角になり、やすやすと3千人を突破して全体が暗転した。
 原因は、首相の隣に立つ政府分科会の尾身茂会長が30日、「火事が燃え盛りつつある」と比喩したかつてない恐ろしい感染スピードだ。
 分科会のあるメンバーは、最大の危機の到来が国民に正しく伝わっていないとして「歯がゆい」と憤る。
 連日、首相のツイッターには「華麗な技に感銘を受けました。おめでとうございます!」など、五輪で金メダルを獲得した日本選手への祝意が投稿されている一方、コロナ対策に関するものは目立たない。
 安倍晋三前政権時から、ウイルスの勢いをどの程度抑え込めているかが内閣支持率の数字をほぼ決めてきた。
 報道各社の世論調査で、菅政権の支持率は7月に入っても最低水準に沈んだまま。
 9月末に党総裁任期、10月21日に衆院議員任期の満了を控え、「決戦の顔」として自民内を掌握していることが必須の今、「首相は感染がもっと増えていけば、本当に政権が吹っ飛ぶ。まさに崖っぷちに立っている」、と、党関係者も語っている。

 それにしでも先日の菅総理の、「パラリンピックは有観客で」、或いは「人流が減少している」、とのコメントは、一体何を意図してのものなのか。
 そんなコメントをすれば国民感情を逆撫でする事くらい、普通に考えれば小中学生にだって分かる。
 総理の脳に疾患が有るとしか言い様がない。
 或いは彼自身の気付かないうちに脳梗塞を起こしたのでは、と、凄く心配になる。 
 一度然るべき医師に診て貰うべきだ。  
 その上で菅総理の脳が正常だったのなら、彼はオリンピック以外の情報を、たとえコロナ関連の重要な情報だとしても、内閣官房や補佐官から聞いていないのだろう。
 だとすれば肯ける。
 何れにしても菅総理が日本の総理大臣だと言う事が、神の与えたもうた日本人への罰としか思いようがない。
 
 またNNNのまとめによると、全国の新型コロナウイルスの新たな感染者は、31日午後6時30分までに1万2248人確認された。
 30日の1万743人を上回り、4日連続で過去最多を更新している。
 また、感染者が1万人を上回るのは3日連続で、初めて1万2000人を超えた。
 都道府県別では、東京で初めて4000人を超える4058人、神奈川で初めて1500人を超える1580人、埼玉で初めて1000人を超える1036人の感染が確認され、このほか千葉、群馬、栃木、新潟、静岡、京都、沖縄でも過去最多を更新している。
 また大阪では1040人の感染が確認され、1000人を超えるのは5月8日以来となる。
 
 ワクチン取得の遅れ、そして安全安心でないオリンピックの強行開催、或いは五輪開催中の感染大激増と、何もかも大失敗な菅政権の暴走を、このまま放置しておいて良いのだろうか。
 こうなったら3Aも2Fも無い。
 派閥争いは止めて与党自民党には1日も早く菅総理を下ろして、新たな総裁を立てて欲しいと思う。
 石破氏でも河野氏でも、極端な話菅氏以外なら誰でも良い。
 パラリンピックを直ちに中止もしくは延期にし、済んでしまった事とは言えオリンピック開催の非を認めて国民に謝罪し、ワクチン接種に全力を尽くすと同時に、国民に対して危機感を訴えて欲しい。
 オリンピックの放映権料が入ってホクホクしている今なら、金の事しか考えていないボッタクリ男爵バッハ氏ならばこそ、首を縦に振ってくれると思う。
 自民党には正気を取り戻して欲しい。
 そうしなければ日本と日本人はコロナに滅ぼされ、その後イスラエルのような不安定な連立政権が国を率いる事になる。
 今の立民ではこの状況をどうしようも出来ないように思う。
 自民党は日本と日本人の為に結束し、直ちに菅総理を下ろして正気を取り戻して欲しい。
 国家存亡の危機に立ち向かって欲しい。
 と、しかしこれは、私の独りごとに終わってしまうのだろうか。
 そうはなって欲しくないのだが・・・・・。
 しかし結局の処は菅総理のまま総選挙に突入し、自民党は大敗。
 政権交代と言うよりは、歪な連立政権が誕生し、自民党は野党に。
 五輪パラを終えた傷だらけの日本は、デルタ株感染の急激な拡大と政治の混乱で、瀕死の状況に陥るのだろう。
 もう自民党には何も期待しない方が良い。
 それが今言えるたった1つの真実である。
 
 それから国際ニュースでは、アマゾン・ドット・コムが欧州連合(EU)のデータ保護規則に違反したとして、域内当局から7億4600万ユーロ(約970億円)の制裁金を科されたことが明らかになった。
 個人情報保護を巡るEU制裁金としては過去最大。
 ルクセンブルクのデータ保護国家委員会(CNPD)が、アマゾンの個人情報処理はEUの一般データ保護規則(GDPR)に違反していると7月16日に判断して制裁金を科した。
 同社が30日の規制当局への届け出で明らかにした。
 アマゾンは発表資料で、「データ違反はなく、顧客情報が第三者にさらされた例も全くない」と主張。
「この事実に議論の余地はない。CNPDの判断には強い異論がある」として、不服申し立ての予定だと付け加えた。 
 ブルームバーグはCNPDにコメントを求めたが、今のところ返信はない。
 EU情報保護当局の権限は、GDPR施行が2018年5月に開始されてから大幅に強化された。
 対象企業の世界年間売上高の4%相当まで制裁金を科すことが可能で、これまでの最大はフランスの「情報処理と自由に関する国家委員会」(CNIL)がグーグルに科した5000万ユーロ。
 グーグルに仏情報保護当局が62億円制裁金-新EU規則を初めて活用。

 また東京五輪の放映権を持つ米NBCは先週の開会式以来、視聴者数の低迷を憂慮する広告主との交渉に追われ、補償策を提案していると、事情に詳しい関係者が明らかにした。
 こうした補償交渉は、テレビ業界では珍しいことではない。
 だが、東京五輪を巡るNBCの野心的なもくろみは外れ、同社や広告主の期待を下回る視聴者しか集められていない現状を浮き彫りにしている。
 大会日程の折り返し地点に近い27日までで、NBCの全系列局を合わせた夜の時間帯の視聴者数は前回の2016年リオデジャネイロ五輪と比べ42%少なかった。
 NBCユニバーサルは東京五輪放映に関連して支出した出費を取り返し、利益を上げる手段として広告収入を当て込んでいたが、五輪が2週目に入っても視聴者数が振るわず、この収入が脅かされている。
 同社は今回の五輪の広告を過去最高の12億5000万ドル余り販売したが、放映権に約11億ドルを費やしていた。
 
《今日の東京コロナ感染状況》

 今日の東京都のコロナ新規感染者数は4058人と、過去最多を更新した。
 また4000人を越えるのも初めて。
 最早先週と比べてとか、そう言ったレベルの感染者数の増加ではないが、敢えて比べれば前週同曜日から、2930人増の感染大激増である。

 東京都の幹部の1人は取材に対して「対策はやっているがそれを大きく上回ってデルタ株が広がっているということだ。
 ワクチンを早く普及させるほかになかなか策がないのが現状だ。特に、若い世代への接種が重要だ」と話していた。
 また、別の幹部は「ずっと辛抱してくれている飲食店のみなさんのことを考えると複雑だ。医療機関や保健所への負荷も心配だ」とも話していた。
 東京都内で歯止めがかからない感染の急拡大は、そのスピードがさらに増している。

 こうした非常事態の今日、菅義偉(すが・よしひで)首相は30日の記者会見で、新型コロナウイルスへの対応に失敗した場合、引責辞任する考えがあるかを問われ、「対応することが私の責任で、私はできると思っている」と語った、と、言う。
 開いた口が塞がらない。
 ワクチン接種の遅れや五輪バブル方式の失敗等、既に対応出来ていないではないか。
 このまま国民に謝罪もせずに、逃げ仰せるとでも思っているのだろうか。
 それに東洋の魔女発言こそしなくなったが、菅総理は事ここに及んでも、パラリンピックでさえ中止しない意向だ。
 してみると日本人は自分で自分の身を守るしかない、と、言う事。
 最早菅総理はバッハ会長同様に、日本国民の敵でしかない
 秋の総選挙で政権交代したとしたら、次の与党には菅総理を始め現政権の閣僚等に、責任だけは取らせて欲しい。
 
 《馬券を買わなければこんなに得する!》

 今日も競馬依存症治療の方は到って順調。
 さて祭日なので先月から始めた新企画、「馬券を買わなければこんなに幸せ」、に続く、「馬券を買わなければこんなに得する」と、競馬をしないと得する事について書くコーナー。

 第23話

 今日も馬券を買わなかったが、今日は中央競馬が開催されている事さえ忘れていた。
 気が付いた時には、18時00分を回っていた。
 
 で、今日競馬をしなくて得をしたのは、競馬を忘れていた為ストレスが全く無かった事。
 もし買っていたらも何も、損しようがない。
 1円も損していないから、1日幸せな気分で居られた事は言う迄もなく、競馬の無い人生は最高に幸せ、と、感じられた1日であった。
 それにしても「射幸心を捨てて、現実を受け入れる」、と、書いた貼り紙は効果大だ。
 馬券を買う気が失せる処か、競馬自体が社会の害悪としか思えないようになっている。
 日本全体が馬券を買わない気運になれば、宿敵JRAが潰れる可能性も出て来る。
 そんな夢のような出来事を夢想する私。

 何と言っても馬券を買わないと、馬券を買いに行く労力も負けての精神的ストレスも無い。
 お金もそうだが、やはり精神的ストレスを感じ無いのが、1番の幸せだ。
 
 とか、言っている間に、今日も競馬の開催時間もパチンコ屋の閉店時間も過ぎた。
 やはり今日の競馬やパチンコでの無事は、中央競馬が開催されている事さえ忘れていたお蔭だろう。
 で、明日の競馬やパチンコでの無事は、明日も中央競馬が開催されている事を忘れる事で確実としたい。

 最近はJRAの場外馬券売場は開いているものの、買いに行くのが面倒臭いを通り越して、場外馬券売場の存在意義への不信が募り、馬券を買う事を害悪とさえ思うようになって来た。
 自画自賛になるが私も成長したものだ。
 射幸心を捨てて貧乏を受け入れるに限る。

 追伸・訳有って彦四郎君は私の従兄弟に貰わ      
    れてしまった。
    来月新しい男子の熱帯魚が来る予定。
    なので表紙は飽く迄イメージ。 
    
 
   


 
 
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