第168話 5ヶ月と13日目 11月7日(土)

文字数 726文字

 自分の書いている事を受け入れてくれる人など居ないのではないか、と、自暴自棄になっていた昨日。
 ファンレターを戴いて書いてて良かったと言うか救われたと言うか、しろがねさん本当にありがとうございました。
 それから推し作者の豆子さんいつも本当にありがとうございます。
 本来「小説現代」である筈なのに、女性に拠る女性の為の女性読者の為の、「小説女性現代」になっている事に衝撃を覚えた。
 昨日は自分の書いて来たことを全否定され、今迄積み上げて来た物が音を立てて崩れていきそうな気がして、自暴自棄になっていたのだ。
 世界から一人置いてけぼりを食ったような。
 寂寞の中に身体を縛り付けられたような。
 現況を把握出来ずに居たのである。
 多くの男達が文芸の世界から消え去っていた現況に。
 太平洋戦争や政治経済に纏わる小説を中心に書いて来た自分には、女性に人気の恋愛物とか家族物とか況してやホラーなんて書けないし。
 この世から女性読者しか居なくなって、自分も消えてなくなりそうな気がして、かなり鬱な気分に陥っていたのだ。
 しかしそれでも書いてて良かったと思える日が来るなんて、思いも寄らなかった。
 もう迷いはない。
 今更他の事を書ける程器用ではないし、そんな才能もない。
 とか言っている間に、競馬の開催時間もパチンコの閉店時間も過ぎた。
 やはり今日の競馬やパチンコでの無事は、ファンレターとチャットノベルのお蔭だろう。
 そして明日の競馬やパチンコでの無事は、朝一から派遣バイトに行く事で確実としたい。
 今日は小説と書評の構想で頭が一杯で、面白い事を書けなくて申し訳ない。
 明日は何か書かせて戴く。
 少し早いけどお休みなさい。

 追伸・今日も葉っぱが大好きな日向君です。
 
 
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