第200話 6ヶ月と14日目 12月9日(水)

文字数 1,903文字

 闘病日誌を始めてから記念すべき200話目を迎えた今日。
 紆余曲折しながらも競馬による被害を何とか最小限に抑えて来れたのも、この闘病日誌を欠かさず毎日付けて来た事と、これを読んで戴いている読者諸兄のお蔭に他ならない。
 ここで改めて感謝の意を表したい。
 本当にありがとうございます。
 今後も宜しくお願いします。
 と、言うことで、今日の午後2時50分後場大引け少し手前で、10日は日経平均が下ると見て523円で資金の3割を使い日経ダブルインバースを買うシミュレーション。
 日経平均が上昇しシミュレーションの方も、実際に投資している利回り配当優先投資も思うような相場にならず、指を咥えたまま何も出来なかった今日1日であったが、シミュレーションでは最後の最後で動いた。
 今日は日経平均が350円も上げ日経ネクストファンドは、27480円の680円高、日経ダブルインバースは523円の14円安で引けた。
 高値の原因の大半はソフトバンクグループが株式の非公開化を目指し、市場で株を買い集めていると言う情報に拠るもの。
 ソフトバンクグループ1銘柄に商いが集中し、7489円の395円高で引けた。
 また今夜日本時間の午前12時でニューヨークダウは約40$高と、若干の上げ相場ではあるが今後下降の可能性有り、また$¥も104前半で膠着。
 このところ日経ダブルインバースが520円代前半を底に上昇に向かうパターンが多く、それに乗って見る事にしたのだ。
 それから実際に投資する個別銘柄に買い注文こそ出したが思う値段にはならず、明日再度買い付けすることにしたので、買えたらその個別銘柄とその購入の理由を披露したい。
 と、言う事で、株価予測の方は何とかなっているのだが、小説の方が何ともなっていない。
 今日も推し作者さんは、色々と詩や作品を発表していたと言うのに、自分はお嬢様小説を数行書いただけなのだ。
 それでもスランプ慣れしている自分は良く知っている。
 こう言う時はジタバタしても始まらない。
 じっくりと調子が上向くのを待つ。
 それしか出来ない。
 で、スランプを遣り過ごす以外今日も何も起こらない1日、と、思っていた最後の最後。
 異変は起こった。
 何時もレンタルDVDを借りている、自宅近辺のゲオに出向いた処、信じられないカップルが居たのである。
 二人共黒のニットのパーカー姿で、恐らくペアルックであろう。
 仲良く談笑し合う二人。
 何とも仲睦まじい微笑ましい姿。
 と、ここ迄は良い。
 しかーし、で、ある。
 カップルの彼女の方がマイクロミニなのだが、白いものがスカートからはみ出ているのである。
 俗に言う「見せパン」、と、言うものだと思ったが、どうやら違う。
 正味の「おパンツ」で、スカートがその「おパンツ」に引っ掛かっているのだ。  
 彼が彼女の少し前を歩いていて、どうやら二人共気付いていないようだ。
 私は、「あのー、おパンツが・・・・・」、と、言う勇気もなく、そのカップルの居ないコーナーへと身を躱した。
 ホッ、と、胸を撫でおろしたのも束の間。
 そのカップルが私の行くコーナーの方へ、私の行くコーナーの方へとやって来るのだ。
 私は次第に追い詰められ、カップルが絶対に入って来ないコーナーに逃げ込むか或いは勇気を出して、「あのー、おパンツが・・・・・」
と言うか。
 二者択一の状況に迫られた。
 て、結果、その「おパンツ」カップルを避ける為には、逃げ込むしかなかったのである。
 1番奥のアダルトコーナーに。
 誓って言うがそこでは一切借りていないし、逃げ込む以外の目的で入ったのではない。
 総ては「おパンツ」カップルのせいなのだ。
 それなのに私がアダルトコーナーに入る時、こちらを見た「おパンツ」カップルの彼の方が、にやと笑うのを私は確かに見た。
「え、俺のこと笑う。つか、ここ入るの、あんたの彼女の『おパンツ』のせいなんだかんね」
とも言えず、暫くアダルトコーナーを彷徨き、
何とか「おパンツ」カップルを遣り過ごした私だった。
 とか、言っているうちに、今日も競馬の開催時間もパチンコ屋の閉店時間も過ぎた。
 やはり今日の競馬やパチンコでの無事は、スランプを受け入れたお蔭だろう。
 で、明日の競馬やパチンコでの無事は、「おパンツ」カップルに再度出会っても、今度はアダルトコーナーに逃げ込んだりしない事で確実としたい。
 でも、さすがに「おパンツはみ出てますよ」とは言えない。
 なので今度「おパンツ」カップルに会ったら、逃げ込むのではなく自ら進んでアダルトコーナーに向うことにする。
 
 追伸・日向君は少し大きくなったかも。
    近日公開予定。
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