第390話 2年目の24日目 6月17日(木)

文字数 4,556文字

 今日の東京市場は予想通りの続落であった。
 結局今日の日経平均の引値は、29018円の272円安と続落。
 畢竟日経ダブルインバースも、412円の9円高と値を戻した。
 とは言え私の日経ダブルインバースの買値平均値は、まだまだマイナス圏。

 $¥レートは110.55円、と、110円代に戻し円安に傾いた。
 東証一部の総取引額は2兆2782億と、昨日よりも商い額が凡そ1500億程減少し売り優勢。
 ここに来て3日ぶりの取引額減少となった。

 大きなニュースでは、政府は20日に期限を迎える緊急事態宣言について、北海道・東京・愛知・京都・大阪・兵庫・福岡の7都道府県は20日で宣言を解除、7月11日迄まん延防止等重点措置に移行する事を決定した。   
 岡山・広島については20日で完全解除。
 東京都の酒類提供については、明日発表すると小池知事から発表が有った。
 また1ヶ月程度はイベントの観客数を、50%以内であれば一万人を上限とする。
 それから東京の解除については分科会で否定的な意見が有り、また直ぐにリバウンドするのではないかと懸念の声も上がった。
 その他今回の宣言解除は、7月23日開催の東京五輪パラありきのもので、感染者数を押さえ込めていない中、何故このタイミングで解除なのか、ワクチン接種に来た人達がインタビューしたマスコミ機関に疑問をぶつけていた。

 それからこの処政権の表舞台に復帰した「安倍」氏が「麻生」氏と「甘利」氏で緊密に連携を組み、3Aでの動きが目立っている。
 当の安倍氏は「桜を見る会」の件や「モリカケ問題」で、総理には復帰したくない様子。
 結果として表向き菅総理を支持している安倍氏ではあるが、菅総理が余りにも国民の人気が無さ過ぎる。
 言わずもがな3Aは2F(二階氏)との折り合いが悪く、次期幹事長の椅子を巡ってそれぞれの思惑が渦巻く。
 無論不人気な菅総理の後継問題にもである。
 しかし先日二階氏の主催する議連に参加した3Aの1人安倍氏は、2Fの議連に参加した。
 親中派の二階氏がわざわざ冠に「アジア太平洋」を持ってきての議連開催。
 安倍氏を引き込む為の議連である事は、火を見るより明らか。
 しかしこんなコロナ禍に、派閥争い処ではあるまいとの世間の声も多い。
 それ以前にこのままオリンピックを経て、仮にオリンピック開催期間中に感染拡大となった場合、菅総理は疎か自民党政権自体の存続が危ういのだが、自民党内にはオリンピックの延期や中止の声が誰の口からも聴こえてこない。
 自民党以外にこれと言った政党が無い現況ではあるが、飽くまで消去法であっても恐らく次の総選挙では、無党派層を含め国民の多くは立憲民主党等非自民を選ぶのではないだろうか。
 仮にオリンピックが首尾よく行ったとして、飲食・旅行・サービス業に何の配慮もなく、民意を反映していないこのゴリ押しオリンピック開催の後、その事を忘れて再び自民党に政権運営を任せる程日本人の記憶力は悪くない。
 派閥争いの前に3Aも2Fもその事に気付くべきなのだが、その気配は微塵も感じられない自民党幹部の愚かさである。
「まぁ、負けるとしても、議席を減らすくらいの事か」
 と、高を括っているのだろうか。
 そして都民の最後の頼みの綱であった都民ファーストの都議選公約が、遅ればせながら漸く15日発表された。
 ところが五輪パラは、「無観客での開催」、と、今更都民を馬鹿にしたような公約。
 それならば公約で五輪に触れなかった自公連と大差が無いと言うもの。
 結局五輪パラは開催なのである。
 それこそ「都民ファースト」ではなく、「小池ファースト」か、或いは「都民セカンド」に党名を変更した方が良い。
 これで自公連だけでなく、都民ファーストの都議選大敗も決定的となった。
 候補者が全員当選したとしても単独で過半数を取れないが、消去法で五輪パラ「中止か延期」を公約にした、立憲民主の大躍進は確実。
 今回無党派層が立憲民主党を選ぶかどうかは別にして、非自民或いは非都民ファーストを選ぶのは明らか。
 これで小池氏の次も無くなった。
 或いは国政に返り咲いたとして小池さんが国政に戻る頃には、自公連も野党になっているかも知れないのだが、全く一寸先は闇である。

 それから国際ニュースては、米FOMCは事実上のゼロ金利政策を2023年に解除する見通しを示した。
 これ迄は利上げ再開を24年以降と見込んでいたが、景気回復を踏まえて前倒しした。
 それを受けてのニューヨーク市場の下げ反応であるが、規模としては限定的。

 次に4523・エーザイが日米共同開発で認知症新薬を開発し、今般米FDAが承認したとの報を受け前週火曜に9251円の1500円高とストップ高を付けた。 
 前週水曜も10755円の1504円高と連日のストップ高だった。
 その後前週木曜は10000円の755円安と調整したものの、金曜は再び10700円の700円高、今日も11400円の155円高と堅調。
 今更手を出せないし、それに飽く迄承認されただけで完璧な特効薬とは言えず、これ以上に上値を追えるかどうかは疑問で、単なる注視に止める他無い。
 とは言え既に手掛けている人が羨ましい。

 またシミュレーション銘柄5658・日亜鋼業。
 配当は中間期末ともに3円で、配当権利落ちは3月30日に済。
 今日は299円の換わらずと安値圏、買値はそれより高い327円のシミュレーション。
 配当権利を取り売らずに持ち続けるシミュレーション。
 或る程度上昇してくれれば売却したいが、このままだと損切りか。
 6月末迄には判断する。
 シミュレーションで良かった。

 その他新たに注目しているのは、マザーズ3286・トラストHD。 
 九州基盤の駐車場大手。
 今日は388円の替わらず。
 配当次回権利落ちは6月29日で、上期下期共に8.2円。
 今月末迄安い処を見守り、良い局面でシミュレーションもしくは実際に購入したい。 

 トラストHDと並行して考えたいのが、東証一部2353・日本駐車場開発。 
 駐車場最大手。
 今日は162円の2円安。
 配当次回権利落ちは7月29日で、下期のみで4.75円と増配も株価はそんなに高く無い。
 月末迄に安い処を見計らい、良い局面でシミュレーションもしくは実際に購入したい。 

 もう1銘柄新たに注目しているのは、東証一部3245ディア・ライフで、投資用マンション等を手掛ける。
 ストップ高の後440円の32円安だったのが、その後値を戻し今日も470円の1円安と堅調で、配当権利落ちは9月29日とまだ先の為、実際に買うのは夏以降のタイミングで良いような気がするが、配当が20円と増配しているのに、地合いの悪さで急落後の連日反発。
 注目である。

 また3323レカムも注目銘柄に推す。
 今日105円の変わらずで配当権利落ち日は9月29日とまだまだ先の為、実際に買うのは夏以降のタイミングで良いような気がする。
 とは言え先日も100円を切っていて、再び100円を切れば勝機到来の予感。
 明日以降来月末ぐらい迄値動きに注目だ。

 あと急激な株価上昇の後急落で、当局から金融商品取引法違反で調査を受けた創薬ベンチャーの2191「テラ」は今日は224円の1円高で、凡そ1ヶ月前株価が少し動き始めたと思いきや、その後は売りに押されて下落した。
 誰かが仕掛けているのかも知れないが、危険なので買わずに注視する。 
 株式公開取り消しなのか、或いは再上昇なのか取捨が難しい処。 

 また注目していた7537・丸文が業績好調で先日558円の58円高で、今日も650円の16円高と絶好調。
 半導体卸の会社である。
 今更手を出せないが、何故もう一足早く買えなかったか、先日272円の53円高と旧村上ファンド系のファンドの所有が明らかになった、5017の富士石油と共に後悔頻り。
 今日も282円の2円高と堅調。
 
 それと注目していた7896・セブン工業がストップ高の後520円の79円安と売られ、先日も496円の3円安と少し足踏み。
 500円を切ったら勝負出来る。
 と、思っていた矢先、先週いきなり602円の100円高と再び急激に上昇してしまった。
 このまま上値離れしたら手は出せない。
 慎重に様子を見ていたら失敗した。
 決算の上方修正と木材価格の上昇で材料視された。
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 しかし安値が555円で高値か597円と、先週金曜の荒い値動きの流れの中、少しだけだが何とか559円で買う事が出来た。
 もう少し下げるかも知れないが、目標株価を660円前後に定めたいと思う。
 今日は550円と買値からは9円安も、今が底値と思われる。
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またこれも今更手は出せないが、3289東急不動産が先日700円の39円高で業績上昇、今日も728円の2円安と下げるも堅調。
 またも出遅れた自身に反省。
 しかし7544スリーエフが先日369円の69円高で業績V字回復予想、今日は313円の1円高と未だに堅調ではあるが、勝負出来るレンジの一歩前迄調整した。
 故にセブン工業同様今週末頃迄注視する。
 再び300円前後なら勝負出来る。

 他には注目していた9696のウイザスが、先週575円の69円高と決算大幅上方修正でストップ高、今日も565円の3円高と少し下げたが堅調。
 363円6円安の4355・ロングライフも然り。
 日経平均が下がるとの考えから、「森を見て木を見ず」であったか、反省しなければ。
 機会が有れば再度手掛けたい。

 それと東京のコロナ新規感染者数は452人と、前週比13人増で連日の増加。
 緊急事態宣言解除を決定したのに感染者増とは、何とも皮肉な結果である。
 それに医療体制も未だに危機的状況が続き、ピークアウトしたとはとても言えない状況。
 東京五輪開催の為の緊急事態宣言解除が、解除以降どうなるのか不安でならない。

 今夜のニューヨークダウは開場2時間の株価で、$33795の$237安と続落。
 逆にナスダックは$14153の$113高と反発。
 ニューヨークダウから鑑みると、明日金曜の東京市場は続落だが、ナスダックから鑑みると反発である。
 明日は朝一からどちら動くか注目である。

 何が何でも弱気の立場を貫く私は、何はともあれ本間宗久の相場三昧伝に従うのみだ。
 それにしても、「不必要な射幸心は捨て、現実を受け入れる」、と、書いた貼り紙は良い。
 読む度に競馬やパチンコをする阿保らしさが身に沁みるのだ。
 依存症は完治しない病である。
 気を引き締めて頑張らねば。
 しかし何だかんだで、今日も競馬の開催時間もパチンコ屋の閉店時間もやり過ごせた。 
 今日の競馬やパチンコでの無事は、レンタルDVD屋さんに行っていたお蔭か。
 競馬やパチンコの事を丸1日考えなかった。
 で、明日の競馬やパチンコでの無事は、日経平均の続落で確実としたい。

 今日は続落してくれたので発泡酒か飲めた。
 明日こそ大幅反落でビールを。
 逆に上昇ならお茶を飲んで早め就寝だ。 
 出来れば明日はビールて乾杯といきたい。

 追伸・元気な彦四郎君の姿は終末公開予定。
  
 
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