第136話 4ヶ月と11日目 10月6日(火)

文字数 682文字

 今日派遣バイトの入金があったので、漸く究極の節約は終わったのであるが、やはり反動は凄い。
 必要な物もそうでない物も買ってしまった。
 本業バイトの給料日まで後何日か残っているが、どうやら節約生活は続くようだ。
 しかし失望と言うよりは反省の念の方が強かった。
 意外なことに競馬依存症治療の為には、更なる高みを目指さねばならないのではないか。
 と、そんな風に思い到ったのだ。
 カウンセラーも目標を立てて節約することは、競馬依存症の治療に役立つとのこと。
 しかし男の一人暮らしである。
 惣菜を買ったり店屋物を克ったり。
 それを止めて完全な自炊を心掛けねば、これ以上の節約は不可能である。
 米も炊かずにレトルトなのだ。
 何とかせねば。
 しかし悩みばかりでもない。
 2000字お仕事が一作品書けた。
 今月は派遣バイトを減らす分目標を立ててきちんと節約せねば。
 と、至極理想的且つ正当なことを考えている間に、今日も競馬の開催時間もパチンコ屋の閉店時間も過ぎてしまった。
 やはり今日の競馬やパチンコでの無事は節約に感謝だろう。
 そして明日の無事はもう一作小説を書けない
までも、プロットだけでも書けないたろうか。
 今月こそ書くぞ。
 と、言うか、何なら小説依存症になら、なってもいかいか。
 あ、と、言うか、もうなってるな。
 しかし小説依存症は病気なのだろうか。
 うーん。
 それだとこのノベルデイズに関わる人全員が病気だと言うことになる。
 詮索は止めておこう。
 何故なら小説依存症ならたとえ病気でも、治らなくてもいいと思うからだ。
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