第90話 2ヶ月と27日目 8月21日(金)

文字数 601文字

 外れると分かっていても、ジャンボ宝くじは楽しいのだ。
 待ち遠しかった今日だが、予定通り外れ九百円と宝くじポイントが却ってくるだけだ。
 しかしバイト先で現場を仕切っているオバちゃんにボロクソに言われ、すみませんを何回も言った私はストレスが限界に達していたので、サマージャンボの抽選結果よりも先に、先ずはストレスを発散させなければならなかった。
 パワハラを受けようがモラハラを受けようが、派遣には口答えなど許されないのだ。
 そこで私はステーキを食べに行った。
 明日からは節約めしだが、あの現場でのおばちゃんから受けたパワハラで溜まったストレスを、何とか昇華させることが出きた。
 行きつけの店でリブロースを堪能。
 独りステーキをした。
 2千円だが1人しゃぶしゃぶと比べたら断然美味い。
 月とスッポンである。
 それに競馬やパチンコをするよりは、ずっと良いのだ。
 やはり宝くじとステーキは凄く良い。
 その後部屋に戻って宝くじの当落を吟味したが、やはり競馬と誓って健康的である。
 外れても競馬で負けたときの罪悪感の如き後ろめたさはない。
 次は年末ジャンボだ。
 今日の無事はバイトとサマージャンボのお蔭である。
 そして明日の無事が確実なのは、ここ数日でどうしても書かなければならない小説があるからだ。
 クリミナル・マインドばっか観てる場合ではないのである。
 ちったぁ書かないと。
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