第189話 6ヶ月と3日目 11月28日(土)

文字数 802文字

 今日はダラダラと部屋で1日過ごしてしまい、凄く後悔をしている。
 兎に角明日は出掛けなくては、と、考えた時に治療馬券を買える日だった事を思い出す。
 金額も3000円と決まってるし、何を買うかもこの際どうでも良くて、大事なのは何時に買いに行くか、と、神楽坂に行くかどうかなのである。
 日曜だしまた違う神楽坂に出会える筈だ。
 それにまた和菓子を買いたい。
 それと昨日は御礼のつもりで表紙に紀の善のババロアを掲載したのだが、推し作者さんに思いも寄らず「いいなあ」、と、羨ましがられてしまったので、明日はもし神楽坂に行っても違う趣向を凝らそう。
 そう言えば神楽坂に行った後新宿経由で帰宅したのだが、その際もすれ違う何人かの女性が自分の下げている「紀の善」の紙袋に反応していた。
 女性達の間ではそんなにも有名だったのかと、驚愕を禁じ得なかった。
 しかし自分の下げている紙袋に、羨ましそうに熱視線を送って来る女性とすれ違う度、嬉しさと悲しさを同時に感じた。
 一つは自分自身に送られた視線ではないと言う事と、もう一つの、『どうだ、紀の善のババロアだ。いいだろう』、と、言う歪んだ優越感を同時に。
 今考えると何とも悲しい。
 そんなに良い物たとは知らずに言われるがまま並んだ末に買った抹茶と栗のババロアは、やはり言う迄もなく凄く美味しかった。
 でも熱視線を送られると後から悲しくなるので、明日は買ってもバッグの中に入れよう。
 兎に角推し作者さん有難うございました。
 とか言っているうちに、今日も競馬の開催時間もパチンコ屋の閉店時間も過ぎた。
 やはり今日の競馬やパチンコでの無事は部屋から出なかった事か。
 でも、明日の競馬やパチンコでの無事は、神楽坂に行く事で確実としたい。
 もう少し具体的に小説の構想が固まる迄は、神楽坂に通うつもりだ
 推し作者さん教えて戴いて本当に有難うございます。

 追伸・今日も元気過ぎる日向君でした。
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