第394話 2年目の28日目 6月21日(月)

文字数 4,270文字

 今日の東京市場は予想通りの続落であった。
 しかし思いの他の大きい下げ幅。
 やはりFRBのテーパリングによるインフレ懸念が払拭出来ず、先週末のニューヨークダウが下落した事の影響が大きい様子。
 今日特筆すべきは2ヶ月ぷりに日銀がTOPIXを701億円買い入れた事。
 結局今日の日経平均の引値は、先週水曜から四日続いての続落。
 また一時は1000円以上下げて、27000円台に迄下げた時間帯も有ったが、日銀のTOPIX買い入れも有り、大幅続落とは言え引け値は28010円の953円安と、辛うじてだが28000円台を保った。
 無論の事日経ダブルインバースも、441円の27円高と大きく値を戻した。
 私の日経ダブルインバースの買値平均値も、マイナス圏だったのに僅か1日で上回った。

 $¥レートは109.90円、と、109円台に戻り僅かに円高方向。
 しかし東証の出来高は減少傾向。
 東証一部の総取引額は2兆9466億と、金曜よりも商い額が凡そ6000億弱減少し売り優勢。
 明日の東証は値を戻す可能性が大きいが、今夜のニューヨーク次第では続落も有り得る。
 ニューヨーク市場の動向に注目である。

 大きなニュースでは、五輪パラ大会組織委員会等の5者協議で五輪会場の観客数上限を、50%以内で最大一万人とする事を決定した。
 そうして観客を入れての開催を決定した上で、感染状況か悪化した場合には無観客開催も選択肢に入るとしたが、その基準等具体的な事は明らかにされなかった。
 結局五輪は延期も中止も無く、政府は感染状況や感染での死者数等に関係無く、観客を入れての通常開催に近い形での五輪開催をするつもりなのだろう。

 オリンピック開催の為なら、感染拡大による国民の死さえ厭わない菅政権。
 まるで戦争遂行の為に国民の死さえ厭わない、終戦間際の大本営である。
 菅総理の言う「安全安心」が、大本営の言っていた「連戦連勝」に聴こえて仕方がない。
 政府閣僚達は一体何を考えているのだか。
 
 それから国際ニュースては、民主派香港紙のリンゴ日報(アップル・デイリー)が国家安全維持法違反の疑いで、中国共産党当局により資産が凍結された。
 数日以内に事業閉鎖を余儀なくされる見通しだと言う。
 また北朝鮮問題を担当する日米韓三か国の担当高官による会談が、21日韓国ソウルで行われ、北朝鮮に対して条件なしでの対話を呼び掛けた。
 この呼び掛けに対して北朝鮮がどう応えるのか、今後の北朝鮮の動向に注目である。

 次に4523・エーザイが日米共同開発で認知症新薬を開発し、今般米FDAが承認したとの報を受け6月8日に9251円の1500円高とストップ高を付けた。 
 9日も10755円の1504円高と連日のストップ高だった。
 その後10日は10000円の755円安と調整したものの、11日は再び10700円の700円高、今日も全面安の中エーザイだけが12150円の75円高と僅かでも上値を追った。
 今更手を出せないし、それに飽く迄承認されただけで完璧な特効薬とは言えず、これ以上に上値を追えるかどうかは疑問で、自分としては単なる注視に止める他無い。
 とは言え既に手掛けている人が羨ましい。

 またシミュレーション銘柄5658・日亜鋼業。
 配当は中間期末ともに3円で、配当権利落ちは3月30日に済。
 今日は290円6円安と最安値圏、買値はそれより高い327円のシミュレーション。
 配当権利を取り売らずに持ち続けるシミュレーション。
 或る程度上昇してくれれば売却したいが、このままだと損切りか。
 6月末迄には判断する。
 シミュレーションで良かった。

 その他新たに注目しているのは、マザーズ3286・トラストHD。 
 九州基盤の駐車場大手。
 今日は381円の5円安。
 配当次回権利落ちは6月29日で、上期下期共に8.2円。
 今月末迄安い処を見守り、良い局面でシミュレーションもしくは実際に購入したい。 

 トラストHDと並行して考えたいのが、東証一部2353・日本駐車場開発。 
 駐車場最大手。
 今日は156円の3円安。
 配当次回権利落ちは7月29日で、下期のみで4.75円と増配も株価はそんなに高く無い。
 月末迄に安い処を見計らい、良い局面でシミュレーションもしくは実際に購入したい。 

 もう2銘柄新たに注目しているのは、先ず一銘柄目は東証一部3245ディア・ライフで、投資用マンション等を手掛ける。
 ストップ高の後440円の32円安だったのが、その後値を戻し今日も458円の7円安と堅調で、配当権利落ちは9月29日とまだ先の為、実際に買うのは夏以降のタイミングで良いような気がするが、配当が20円と増配しているのに、地合いの悪さで急落後の連日反発。
 注目である。

 次に二銘柄目は東証一部7618のPCデポで、シニア層主体の顧客を持つPC専門店。
 増配を予定しているのに、この会社が起こしたのではないが、ハッキングや情報流出懸念で相場の全体的な流れでこの業種各社の株価下落に繋がった。
 今日は425円の4円安。
 配当権利落ちは9月29日とまだ先の為、実際に買うのは夏以降のタイミングで良いような気がするが、下期配当が7円(上期7円で年ベースでは14円)と増配しているのに、地合いの悪さで株価急落。
 また株主優待も有る。
 配当権利落ち月迄には仕込みたい。
 注目である。

 その他3323レカムも注目銘柄に推す。
 今日104円の1円安で配当権利落ち日は9月29日とまだまだ先の為、実際に買うのは夏以降のタイミングで良いような気がする。
 とは言え先日も100円を切っていて、再び100円を切れば勝機到来の予感。
 明日以降来月末ぐらい迄値動きに注目だ。

 あと急激な株価上昇の後急落で、当局から金融商品取引法違反で調査を受けた創薬ベンチャーの2191「テラ」は今日は220円の4円安で、凡そ1ヶ月前株価が少し動き始めたと思いきや、その後は売りに押されて下落した。
 誰かが仕掛けているのかも知れないが、危険なので買わずに注視する。 
 株式公開取り消しなのか、或いは再上昇なのか取捨が難しい処。 

 また注目していた7537・丸文が業績好調で先日558円の58円高で、今日も629円の15円安と少し下げるも堅調。
 半導体卸の会社である。
 今更手を出せないが、何故もう一足早く買えなかったか、先日272円の53円高と旧村上ファンド系のファンドの所有が明らかになった、5017の富士石油と共に後悔頻り。
 今日も265円の1円安と少し下げるも堅調。
 
 それと注目していた7896・セブン工業がストップ高の後520円の79円安と売られ、先日も496円の3円安と少し足踏み。
 500円を切ったら勝負出来る。
 と、思っていた矢先、先週いきなり602円の100円高と再び急激に上昇してしまった。
 このまま上値離れしたら手は出せない。
 慎重に様子を見ていたら失敗した。
 決算の上方修正と木材価格の上昇で材料視された。
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 しかし安値が555円で高値か597円と、先週金曜の荒い値動きの流れの中、少しだけだが何とか559円で買う事が出来た。
 もう少し下げるかも知れないが、目標株価を660円前後に定めたいと思う。
 今日は全面安の相場から518円と買値からは41円安も、今が底値と思われる。
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またこれも今更手は出せないが、3289東急不動産が先日700円の39円高で業績上昇、今日も696円の18円安と下げるも堅調。
 またも出遅れた自身に反省。
 しかし7544スリーエフが先日369円の69円高で業績V字回復予想、今日は305円の5円安と未だに堅調ではあるが、勝負出来るレンジの一歩前迄調整した。
 故にセブン工業同様今月末頃迄注視する。
 再び300円前後なら勝負出来る。

 他には注目していた9696のウイザスが、先週575円の69円高と決算大幅上方修正でストップ高、今日も573円の3円高と少し下げたが堅調。
 346円9円安の4355・ロングライフも然り。
 日経平均が下がるとの考えから、「森を見て木を見ず」であったか、反省しなければ。
 機会が有れば再度手掛けたい。

 それと東京のコロナ新規感染者数は236人と、前週月曜の103%で増加した。
 緊急事態宣言解除を解除した翌日に感染者増とは、何とも皮肉な結果である。
 それに医療体制も未だに危機的状況が続き、ピークアウトしたとはとても言えない状況。
 東京五輪開催の為の緊急事態宣言解除が、解除以降どうなるのか不安でならない。

 今夜のニューヨークダウは開場3時間の株価で、$33792の$502高と反発。
 またナスダックも$14134の$104高と反発。
 昨夜の下げ分を一夜で取り戻した。
 市場の興味は明日22日の下院特別小委員会でFRB議長のパウエル氏が、パンデミック金融融資や資産購入プログラムを巡る議会証言に集まっているらしい。
 それ迄は戻した分以上には上げ辛いかも。
 明日は東京市場も値を戻すだろうが、その上げ幅に注目である。

 何が何でも弱気の立場を貫く私は、何はともあれ本間宗久の相場三昧伝に従うのみだ。
 それにしても、「不必要な射幸心は捨て、現実を受け入れる」、と、書いた貼り紙は良い。
 読む度に競馬やパチンコをする阿保らしさが身に沁みるのだ。
 依存症は完治しない病である。
 気を引き締めて頑張らねば。
 しかし何だかんだで、今日も競馬の開催時間もパチンコ屋の閉店時間もやり過ごせた。 
 今日の競馬やパチンコでの無事は、レンタルDVDを見ていたお蔭か。
 アメリカドラマ・24シリーズのレガシーを見ていたお蔭で、競馬やパチンコの事を丸1日考えなかった。

 で、明日の競馬やパチンコでの無事は、日経平均の続落で確実としたい。
 兎に角明日日経平均が小幅続落なら、今日同様に発泡酒。
 27000円台に突入して大幅続落なら、明日こそビール。
 上昇ならお茶を飲んで早め就寝だ。  
 ちなみに今日は大幅な下落だったのでビールを飲もうとも思ったが、27000円台には到らなかったので発泡酒で乾杯した。
 ビールは明日に取っておいたのだが、果たして明日はビールを飲めるのだろうか。
 ところが今夜のニューヨークの戻り相場からして、明日の東京市場は反発必至。
 明日はお茶を飲んで早め就寝だろう。

 追伸・元気な彦四郎君の姿は終末公開予定。
 

  
 
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