第241話 7ヶ月と24日目 1月19日(火)

文字数 1,142文字

 漸く2日連続で下げ始めたと思っていたのに、今日日経平均は再び上昇に転じた。
 買値からは程遠く、日経ダブルインバースは452円の13円安で引けた。
 日経平均も391円高の28633円と、再び上昇し最早29000円を目指そうとしている。
 $¥レートも103.98円と小安い。
 明智光秀でも3日間天下を取れたのに、私の場合はホッ、と、一息出吐けたのもたった2日間だけであった。
 明日以降も海外勢は買い上がるつもりなのだろうか。
 一体売り場を何時に定めているのだろう。
 今の相場は大戦後の占領下の日本のようなものである。 
 国内勢が全く不在の相場で、総てを海外勢が動かしている。
 それと言うのも元はと言えば、日銀のETF買いが齎したものだ。
 一方的に買うだけで、今も一向に売ろうとしないし、海外勢はその事を理解した上で買い上がっていると言える。
 日銀は今や日本の企業の大株主と同義で、絶対に売らないからこそ相場は上がる。
 なので今や市場原理は歪みに歪んでいる。
 或る意味日銀が売らないからこそ、海外勢がこぞって今の上げ相場を創ったのだ。
 日銀は金融緩和の出口戦略とETFの売却を別の物と考えている。
 しかし本当にそれでいいのだろうか。
 では出口戦略はどうするのか?
 今なら日銀が安いレンジで買ったETFを売れば利益が出るし、コロナ禍後に備え海外勢のマネーを少しでも吸収し、出口戦略の備えとすべきではないのか。
 全く以て解せない。
 東京のコロナ新規感染者数が1240人と、少しはましになったが1000人を切らない。
 とは言え日経平均は明日も上げるのかも。
 今夜のニューヨーク・ダウは$30933と、$119高の上げ相場だからだ。
 $¥レートも103円代後半で小動き。
 尤も私は弱気の立場を暫くは貫くつもり。
 経済実態の伴わない株高など、早晩崩れ去ると思うからだ。
 日経平均は下げるとしか考えられない。
 或る程度下げる迄個別銘柄には、意地でも手を出さないつもりだ。
 なのでたとえ上げ相場でも、行って来いであり、絶対に吊られない。
 我慢の弱気である。
 今日も面白エッセイを書いていたお蔭で、競馬の開催時間やパチンコ屋の閉店時間をやり過ごす事が出来た。
 やはり今日の競馬やパチンコでの無事は、面白エッセイのネタが見付かったお蔭だろう。
 で、明日の競馬やパチンコでの無事は、新ネタ発見と日経平均の下落で確実としたい。
 たとえ日経平均が上がっても気にしない。
 なので明日の買い物は百貨店の「地下」の食品売り場で全部済ます。
 絶対に「上り」のエレベーターやエスカレーターには乗らない。
 それと「上り」列車にも。
 絶対に「下り」のみで過ごす!
 
 追伸・今日も滅茶苦茶良く動く彦四郎君。
    週末公開予定。
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