第97話 3ヶ月と3日目 8月28日(金)

文字数 619文字

 遂にテレビかぶっ壊れた。
 今月はアパートの更新料と国民年金の未納分を収めた上に、テレビまで見れなくなってしまったのである。
 出費の嵐だ。
 思えばテレビは中古で買ったし、何れはぶっ壊れると思っていたのだが、何とも情けない。
 修理などせず新品を買う方が良いか。
 などと考えてみたが、何れにしても給料日まで待たないと生活費さえ覚束ない状況なのだ。
 やはり派遣バイトを増やすしかない。
 こんな貧乏では小説を書く気にもなれない。
 とか落ち込んだが、朗報が一つだけあった。
 自分の推している作品が今日見事ノベルデイズのトップに立った。
 自分の作品よりもやはり推している作品が上昇することの方が嬉しい。
 それと笑えることもあった。
 それもこれもノベルデイズのお蔭である。
 いっそのことテレビ止めるか。
 ノベルデイズだけあればそれで良い。
 しかしそれでは余りにも寂しい。
 でも貧乏だから暫くは・・・・・。
 しかし待てよ。
 今日競馬やパチンコをしなかったのは、やろうと思っても金が無いからだ。
 と、言うことは今日の無事は貧乏に感謝しなければならないのか。
 否、それだけは止めておこう。
 それに明日の無事も貧乏のお蔭で確実などというのは、尚更のこと絶対に嫌だ。
 明日こそ何かの間違いで良いから、リッチな1日で有って欲しい。
 なので今日のところは、ノベルデイズに感謝することにする。
 ノベルデイズよありがとう。
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