第143話 4ヶ月と18日目 10月13日(火)

文字数 1,374文字

 所用で新宿迄出掛けたのだが、その新宿で凄いモノを見た。
 女装者の多い昨今1日に何人かは見掛けるし、況してや二丁目に代表される新宿のことである。
 私も一々普通の女装者を見たくらいで日誌につけたりはしない。
 しかーし、で、ある。
 身長180センチは優に越えているだろう明らかにおっさんと分かる女装者が、縁のある黄色い幼稚園児のような帽子を被り、尚且つ肩に幼稚園児の持つようなズックの鞄を掛け、しかもミニスカートの裾からパンツをはみ出させて歩いていたら、あなたならどうする。
 あれは最早女装の域を越えているし、糾弾されて然るべき存在のように思う。
 私があれをあれと呼ぶのも、最早性差別やLGBTへの差別の対象を凌駕しているからだ。
 或る種取り締まるべき対象だとも言える。
 もし警察で取り締まれないのなら、陸上自衛隊にレスキュー信号を送り、輸送用ヘリで来て貰って隔離させるレベルの存在だと思う。
 まあ百歩譲って表現の自由を認めたとしても、18歳未満は閲覧禁止にすべきである。
 そうだこうしよう。
 以降差別的な表現を避ける為、あれを18®️と呼ぶことにする。
 もしあの18R®️を子供達が見たら、我々大人は何と説明したら良いのか。
 ちなみに私が18®️を見たのは今回が初めてではない。
 或る意味今回より前回の方が被害が大きかったとも言えよう。
 前回の主な18®️の被害者は「ふたりのプリキュア」の原作者および、それに関連する書籍類やグッズの版権を持つ各企業だ。
 もうお分かり戴けたと思う。
 そうなのである。
 以前18®️はあの「ふたりのプリキュア」のコスチュームを着て歩いていたのだ。
 言う迄もなくパンツをはみ出させていた
 前回も今回同様18®️をチビッ子が見てしまったら、と、私は気が気でなかったのを覚えている。
 今回こそは通報してやろうと思ったのだが、残念なことに見失ってしまったのだ。
 と、言うか、見失いたかったし、視界から消えて欲しかったと言うのが本当の処である。
 しかし酷い物を見てしまった。
 と、落ち込んでいたら、凄く綺麗な詩が掲載されたので、ノベルデイズに救われた。
 18®️で疲弊してしまった私には、美しい文章が何よりの薬である。
 と、ホッと一息吐いたところで、今日も競馬の開催時間とパチンコ屋の閉店時間をやり過ごすことが出来た。 
 やはり今日の競馬やパチンコでの無事は、美しい詩に感謝だろう。
 そして明日の競馬やパチンコでの無事は、18®️に会わないことで確実としたい。
 否、会わないだけでは駄目だ。
 思い出さないことで確実としよう。
 あ、と、言うか、ここで競馬依存症治療の新療法を思い付いた。
 もし競馬やパチンコをしたら、そのときは18®️にこちらから喋り掛けないといけない、と、言う罰則を作ってはどうか。
 それなら私は競馬やパチンコを絶対にしないと思う。
 うーん。
 そう考えると18®️も使いようである。
 我が国の刑法にも18®️を使った罰則があっても良いのではないか。
 とか、阿保なことを考えながら、ついでに18®️の目的は何なのかについても考えてみた。
 やはり謎だ。
 永遠に謎のままで良い。
 否、詮索さえしたくない。
 嗚呼、18®️のことを早く忘れたい。
 そして皆さんが18®️に会わないことを心よりお祈り致します。
 アーメン。
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