第204話 6ヶ月と18日目 12月13日(日)

文字数 1,306文字

 明後日に選挙人投票を控えそろそろ米国の大統領選問題も下火になるかと思いきや、今日も朝からトランプ大統領の支持者達が首都ワシントンで抗議集会を開いた。
 当のトランプ氏もその上空を専用ヘリに乗って旋回し、それを煽るような形。
 これはひょっとしたらひょっとする。
 選挙人投票の行われる14日に米国が混乱に陥れば、明けて15日に一時的ではあっても日経平均は大きく下げる。 
 まさかそんな事は・・・・・。
 もうバイデンって決まってるでしょ。
 と、それが当たり前なのだが、その当たり前を何度も裏切ってみせたトランプ大統領の事、そのまさかは大いに有り得る。
 表向きは先日も中国への関税引き上げを延期したりして、まともな行動でニューヨーク株式市場を落ち着かせて来た彼だが、忘れてならないのはバイデン氏ではなく未だトランプ氏が現職の大統領だと言う事。
 14日にまさかの手を打って来ないとは限らない。
 自分としては損を覚悟で日経平均が下げる方に賭けてみたいのだが、定石では選挙人投票でバイデン氏の就任が確実になり、日経平均が上がると予測するのが適切な処だろう。
 然し出羽庄内藩の御用商人本間宗久の相場三昧伝に曰く、「人が益々上がると思う時こそ相場は下げるものであり、その時こそ川に飛び込む気持ちにて売りに行くべし。身を捨ててこそ浮かぶ瀬も有る」、と、ある。
 或いは今こそ、「人の行く裏に道有り花の山。何れを行くも散らぬ間に行け」、との、相場師の金言に従うべき時なのではないか。
 と、血が騒ぐのであるが、何れにしても14日の相場を見て判断したい。
 と、まあ株価予測の話はこの位にして、今日は私の飼っている熱帯魚の日向君の住処である、水槽を掃除した話をする。
 濾過器のフィルターを取り替え、水槽の底に敷いている白い砂利を洗い、水槽を洗い、カルキを抜いて一晩置いた水を注ぎ足す。
 時間は掛かったが満足。
 凄く綺麗になった。
 日向君も満足気だ。
 と、そうした日向君への奉仕活動が出来たのも、2日連続で治療馬券が当たってしまったから心に余裕が生まれたのである。
 験を担いで昨日に引き続き大声で写真集の話をする変なおじさんに会いにいったのだが、
昨日の場所には居なくて治療馬券を買いに行った往路復路共に何の事件も無かった今日。
 なのに、まさかの連続的中。
 やはり今の自分はツイているのか?
 これは日向君に対しても奉仕活動をせねば。
 と、水槽を綺麗にした次第。
 うん、待てよ
 まさかの連続的中に、まさかの水槽清掃。
 と、すると、まさかのトランプも?
 とか、言っているうちに、今日も競馬の開催時間もパチンコ屋の閉店時間も過ぎた。
 今日の競馬やパチンコでの無事は、やはり日向君の住処を清掃したお蔭か。
 明日の競馬やパチンコでの無事は、的中した治療馬券を換金して年末ジャンボを買い増す事で確実としたい。
 連続で治療馬券が的中したのだ。
 前回と前々回はバラを10枚ずつ買ったので、明日は連番を10枚。
 一度神楽坂の宝くじ売り場で買ってみるか。
 これは大吉になる可能性大だ!
 
 追伸・日向君の水槽が綺麗になったので、
    来週末にはそれを御覧に入れます。
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