第156話 5ヶ月目の初日 10月26日(月)

文字数 1,004文字

 競馬依存症の自主治療を始めてから、今日で漸く5ヶ月の月日が経った。
 今日は記念すべきその5ヶ月目の初日だ。
 熱帯魚を飼うことに決めたし、熱帯魚達の名前も決めて、その飼育計画も立てた。
 しかも熱帯魚女性陣たる4匹目の雌に付ける「水瀬」、と、言う名前の使用許可も貰えた。
 と、一見順風満帆に見える競馬依存症の自主治療だが、ストレスに反動そしてフラッシュバックと色んな事があったし、未だに競馬をやりたくなる事の繰り返し。
 負けた時にJRAに持って行かれる25%の木戸銭の彼等の使い道が凄く不透明で、到底それを容認出来るものではない、と、思いながらも馬券を買いたくなる。
 その為にスクラッチくじでやり過ごして、結局予定以上に金を失う今日この頃。
 とは言えそんな事を繰り返しながらも、何とか今日を迎えることが出来た。
 それに来月の中頃迄には、熱帯魚君達も依存症自主治療に参加してくれる。
 心強いばかりだ。
 それにしてもこんな平和な事を言っていられるのも、自分が日本人だからなのだろうか。
 菅総理が所信表明演説で学術会議問題をスルーしたことより、アメリカ大統領選挙でトランプ氏とバイデン氏のどちらが勝つかの方がメインニュースになる国なのだ。
 この際本意不本意の別は抜きにして、この今の「アメリカ領の島民」のような生活は、最早日本人に取っての常識なのだ。
 そんな日常がぬるま湯なのか、或いは泥濘みなのか、果たしてそれがどちらかなど到底私の生きている間には分かりそうもない。
 それなら競馬くらいやっでもいいじゃん、と、なってしまいそうになるが、もう、そんな日常にだけは戻りたくない。
 とか、考えている間に、今日も競馬の開催時間もパチンコ屋の閉店時間もやり過ごせた。
 やはり今日の競馬やパチンコでの無事は、依存症の自主治療が5ヶ月目に突入したことに感謝である。
 明日の無事は後もう一作、お仕事小説を完成させることで確実としよう。
 そう言えば今日も小説を1エピソード掲載出来たのだった。
 この調子なら明日も前に進める筈。
 そうするとやはり競馬やパチンコの依存症治療には、同時に小説依存症を発症することが1番、と、言うことか。
 と、言うことは、今これを読んでいる人は競馬やパチンコ依存症にかかる心配はない。
 何故ならこれを読んでいる人は、もう既に小説依存症だからだ。
 うーん。納得。
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