第258話 8ヶ月と10日目 2月5日(金)

文字数 1,383文字

 弱気で売り方の私には、ホッ、と、一息吐ける良い一日となった昨日とは一転、溜息しか出ない今日であった。
 私とは逆に東京MXテレビの「東京マーケットワイド」で、司会者達は上げ相場のお蔭でニコニコ顔をしているのを見るに付け、口元を歪めていた自身。
 何時まで上げ相場が続くのか、と、こんな相場では何を考えるのも嫌になる
 兎に角昨日の下げを帳消しにし、上げまくった今日の相場であった。
 今日引け値の日経平均は437円高の28779円と、再び29000円に近付いて来た。
 因って日経ダブルインバースも買値からはほど遠く下回り、444円の14円安と激安価格。
 また$¥レートは105.53円、と、105円台半ばと$高にシフトした。
 米長期金利上昇によるドル高は暫く継続か。
 大きなニュースではミャンマーの軍事クーデターで、国軍と合弁事業を展開し事業から撤退しないと発表したキリンの株価が2172円の45円安、逆にミャンマーの合弁事業を解消すると発表したアサヒの株価が4313円の88円高と明暗を分けた。
 今後の株価にも影響しそうな事案である。
 またコロナ感染対応の接触確認アプリである「COCOA」の不具合が発覚。
 個別銘柄シミュレーションでも取り上げ、その「COCOA」開発を担当したパーソルプロセス&テクノロジーの親会社である、2181のパーソルにも害が及ぶと見て、昨日2054円の処で信用売りした。
 ところが見事に失敗して、今日は2111円の105円高と反発を喰らってしまった。
 損切りは来週様子を見てする。
 しかしシミュレーションで良かった。
 それともう一つ、これもシミュレーション銘柄で6459大和冷機が、買値を下回っていたがここに来て1101円と買値を取り戻した。
 配当の権利は得ているので、来週もう少し上がった所で一旦売り逃げる。
 それと東京のコロナ新規感染者数は577人と1000人こそ切ったが、ステージチェンジの目標人数には到らない。
 ところが肝心のニューヨーク・ダウは今夜、現物も先物も揃ってまたまた上昇した。
 今夜は開場2時間後の値段でも、$31174の$118高と遂に$31000台を取り戻した上に尚も上昇。
 週明けの日経平均も上昇する事は必至だ。
 何が何でも弱気の立場を貫く私としては、せっかく下がったのに再び上昇とは、辛い限りである。
 とは言えそれでも経済実態の伴わない株高等、必ず崩れ去ると言う信念に変わりはない。
 相場がどうあれ来週頃合いを見て、日経ダブルインバースを買い増すつもり。
 どれだけ上げようが来週に買い増す。
 しかし何と言っても感謝すべきは、不本意だが今日の上げ相場だ。
 何となれば今日は昨日とは逆に悔しくて悔しくて、競馬の開催時間もパチンコ屋の閉店時間もやり過ごせたのだから。
 やはり今日の競馬やパチンコでの無事は、意に反する上げ相場のお蔭だろう。
 それと今日は文学賞向け小説の書き出しだけだが、昨日に引き続きまたまた少し書けた。
 で、明日の競馬やパチンコでの無事は、文学賞向け作品の進展と、この人良い人〜を見付ける事で確実としたい。
 我慢の相場は続くが、明日から2日間は東京市場が休場なので一休み出来る。
 なので明日と明後日は、この人良い人〜を頑張って書く事にする。

 追伸・今日も元気な彦四郎君。
    明日と明後日には公開予定。
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