第392話 2年目の26日目 6月19日(土)

文字数 1,809文字

 今日は土曜で東京市場が休場。
 昨夜のニューヨークダウは大引けの株価で、$33290の$533安とかなりの下げ幅で続落。
 またナスダックも、$14030の$130安と反落した。  
 昨夜のニューヨークの相場からして、週明け月曜の東京市場の続落は必至。
 このままだと暴落と迄はいかなくとも、来週の東京市場は或る程度下落するだろう。
 しかし仮に下がったとしても日本国内で非製造業が瀕死の状態なのに、今の東京市場の株価は高くに過ぎる。
 それに五輪パラの為に緊急事態宣言が解除されたと言っても、首都圏には下りまん防が適用されているのに、だ。
 何よりワクチン接種がオリンピック開催に追い付かない現況。
 それに未だに東京オリンピック開催中の感染拡大について、政府閣僚は疎か唯1人として知らぬふりで避けて通るのだから、相場は一体どこに向かうと言うのか?
 
 と、土曜なのに株の事に触れて申し訳ない。

 また東京都のコロナ新規感染者数は388人と、四日ぶりに前週同曜日より79人減。
 とは言え五輪パラの開催が無ければ、緊急事態宣言を解除していなかった人数である。
 やはりオリンピック開催前には、政府はどう有っても緊急事態宣言を解除しなければならなかったのだ。
 オリンピック開催の為なら、感染拡大による国民の死さえ厭わない菅政権。
 まるで戦争遂行の為に国民の死さえ厭わない、終戦間際の大本営である。
 菅総理の言う「安全安心」が、大本営の言っていた「連戦連勝」に聴こえて仕方がない。
 政府閣僚達は一体何を考えているのだか。

 大きいニュースでは、毎日新聞の世論調査で菅総理の言う「安全安心」な五輪パラが開催出来ると思うか、と、言う質問に対して、「出来る」と答えた人が全体の20%で、「出来ない」、と、答えた人が全体の64%にも達していた。
 また緊急事態宣言解除後の金曜日、都内繁華街での人出は多くの地点で増加していた。
 五輪開催と緊急事態宣言解除の矛盾に対する政府への不信感か、或いは自粛疲れかは別にして、解除後の人流の増加に専門家等は警戒を強めている。

 それから国際ニュースでは、18日のイラン大統領選で保守強行派のライシ司法長官が当選した。
 ライシ氏の対立候補不在での選挙で、国民を苦しめる経済制裁を解除出来なかったロウハニ大統領に対して、失望が滲む結果となった。
 またCEO等幹部5人が逮捕された香港のリンゴ日報が、18日中国当局にパソコンや取材資料等を押収された中、記者達が自宅から原稿を送る等して発行に漕ぎ着けた。
 白紙でも買って支えると言った読者達の声を受け発行されたリンゴ日報は、午前中に50万部を売り切った。

 それから競馬依存症治療の方は到って順調。
 さて土曜なので先月から始めた新企画、「馬券を買わなければこんなに幸せ」、に続く、「馬券を買わなければこんなに得する」と、競馬をしないと得する事について書くコーナー。

 第9話

 今日は馬券を買う気がしなかったが、家に居て野球の中継をテレビ観戦していて、気が付いた時には競馬の開催時間さえ終わっていた。
 何より緊急事態宣言でJRAの場外馬券売場も閉場しているので、馬券を買おうにも買えないので安心。
 
 で、今日競馬をしなくて得をしたのは、1日中買い物もせずにテレビやDVDを観たり、小説を書いてたりしたので、馬券を買わず1円も損しなかった事。
 1日幸せな気分で居られた。
 それにしても「射幸心を捨てて、現実を受け入れる」、と、書いた貼り紙は効果大だ。
 馬券を買う気かしない。
 日本全体が馬券を買わない気運になれば、宿敵JRAが潰れる可能性も出て来る。
 そんな夢のような出来事を夢想する私。
 何と言っても馬券を買わないと、馬券を買いに行く労力も負けての精神的ストレスも無い。
 お金もそうだが、やはり精神的ストレスを感じ無いのが、1番の幸せだ。
 
 とか、言っている間に、今日も競馬の開催時間もパチンコ屋の閉店時間も過ぎた。
 やはり今日の競馬やパチンコでの無事は、土曜なのに競馬が開催されている事さえ忘れていて、一円も損をしなかった事だ。
 で、明日の競馬やパチンコでの無事は、馬券を買いたいと思わない今の気持ちが継続する事で確実としたい。

 明日もJRAの場外馬券売場は閉場しているので、楽勝である。
 射幸心を捨てて現実を受け入れるに限る。

 追伸・熱帯魚の彦四郎君が成長著しい。
   


 
 
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