第177話 5ヶ月と22日目 11月16日(月)

文字数 1,094文字

 これと言った用事も無く、部屋に閉じ籠もっていた今日1日。
 只管(ひたすら)DVD鑑賞と読書に明け暮れていたのだが、何時も見ている政治物或いは法律物やFBIを始めとする政府機関物のアメリカドラマに比べ、韓流時代劇と言うのは或る一定の単純なパターンが有る事を発見した。
 先ずは1番目の要素。
 謀叛を企む悪者が居て王位を奪おうとするが、主人公の王とか世子(皇太子)が王妃とか後宮のヒロインと共に様々な困難を乗り越え、遂にはその謀叛或いは政変を防ぎヒロインの王妃とか後宮と幸せに暮らす。
 その一定のパターンに、各世代の王或いは世子を嵌め込む。
 つまり韓流時代劇の中での正義とは単純明快で、何時も見ているアメリカドラマのように正義や利害が複雑に入り組んでいない。
 そして二番目の要素。
 日本統治時代の李氏朝鮮の王族であり日本帝國の王公族でもある、大院君、高宗、純宗、英親王(旧皇室典範による日本王族での呼称は昌徳宮李王世子殿下)、明成皇后、徳恵翁主人等を扱った物は韓国国内向けで日本では放映もされないし、DVDもレンタル業者には置いていない。
 そして3番目の要素。
 一定の正義を行使する為には歴史事実は重要でなく、正義の遂行にこそ意義がある。
 況や日本統治時代の韓国国内向けの映画たるや、史実の検証などまったくされていないし、見るも無残な状況なのである。
 これ等を要約すると映像を輸出する韓国サイドも輸入する日本サイドも、互いに都合の悪い時代の物を除外し、或る一定の正義のパターンに乗っかった物だけを日本人は見せられていると言う事になる。
 小説のリサーチの為に借りたつもりだったが、その役には立たなかった。
 しかしパターンが決まっいるので、ラストシーンは安心して見られる。
 それとコメディなシーンもあるには有るが、何ともオーソドックスでベタなもので、日本人は余り笑えないかも知れない。
 つまりアメリカドラマのようなブラックな笑いは排除されているので、私の場合まったく笑えなかった。
 と、言う事で明日はアカデミー賞作品の「パラサイト」を観るので、それについて書くことにする。
 とか、言っているうちに、今日も競馬の開催時間もパチンコ屋の閉店時間も過ぎた。
 今日の競馬やパチンコでの無事は、やはり韓流ドラマのお蔭だろう。
 そして明日の競馬やパチンコでの無事は、パラサイトを観る事で確実か、否、違う。
 話は替わるが蒙古タンメンは辛い。
 自分の場合セブンイレブンで買った冷凍食品だったが、泣きながら完食した。
 なので明日は激辛を食べない事で、競馬やパチンコでの無事としたい。

 追伸・水槽の外に見入る日向君。
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