第93話 2ヶ月と30日目 8月24日(月)

文字数 903文字

 やはり小説を書いた日は自主治療は楽だ。
 競馬やパチンコどころかスクラッチくじの当たりを換金したのだが、次のスクラッチくじを買おうともせず、少しだけ買い物をして真っ直ぐ部屋に帰ったのだ。
 快挙である。
 無論小説のアップが終わったので、クリマイ(クリミナル・マインドの略)は仕込んだ。
 しかしスクラッチくじも扱いようによっては有りかも知れない。
 何と言ってもキャンペーンの600円バックは大きい。
 しかしどうせ今だけだろうから、買い溜めしておかなければ。
 否、しかしそれだと待ちきれずに削ってしまうではないか。
 そんなことでは宝くじではなくギャンブルになってしまう。
 と、つい逡巡してしまう。
 難しいものである。
 例えば月一回で2000円だけなら許せる。
 それならジャンボのない10ヶ月間をそうしてみるか、だ。
 試しに来月給料日に買ってみよう。
 そして当日ではなく月末に削る。
 そのプランをカウンセラーに相談しよう。
 賛成してくれれば良いのだが。
 それにしてもラブコメを書いた後の日誌だと、笑えるネタを探してしまう。
 結果自分のやった阿呆な事を探すのだが、今日はゴキブリを見付けて何回か叩き付け、やっつけたことを確認すると茶色い染みだった、と、言うことくらいしかない。
 これでは使えない。
 なのでこの日誌で披露したのだが、やはり披露すべきではなかったように思う。
 幾ら勿体ないからと言っても、笑えないものは笑えない。
 クソッ。
 しかしそんな笑えないネタも含め、小説を書いていたからこその今日の無事である。
 今日の無事を小説に感謝しつつ、明日の無事も確実と言いたいところなのだが、明日の派遣先には現場を仕切る意地悪ばあさんが数人居るのだ。
 ストレスによる反動が心配である。
 いっそのこと意地悪ばあさんの写真を撮ってプリンターで引き伸ばして、パンチングマシーンに貼り付けてぶん殴るか。
 否、しかしその写真を撮ってメモリーに残すことが否だ。
 とにかく明日倍が終わったら真っ直ぐ部屋に帰ろう。
 で、クリマイを観よう。
 それが最終決定だ。
 


 
 
 
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