宝石蛙の最期

文字数 6,467文字

 取り返しのつかない絶望に陥ろうとも、攻撃の手を止めるわけにはいかない。

「貴様ァッ!」
 
 喰われたアサギを救う為に、直様飛び出したのはトビィだった。クレシダとデズデモーナと共に突き進み、絶叫に近い咆哮と共に剣を振るうが、ミラボーには届かない。
 風が強すぎて進む事が出来ない。豪風に行く手を阻まれるどころか、脳が軋み身体が引き千切られそうになる。一旦距離をとる為、苦渋の決断でトビィは離れた。荒い呼吸を繰り返し、忌々しくミラボーを睨み付ける。風によって衣服どころか皮膚が切れ、浅い傷だが全身じんわりと出血していた。
 ハイが光の魔法を詠唱し突破口を開こうとしたが、今のミラボーには全く効果がなかった。

『光の魔法を得意とする勇者を取り込んだのじゃぁ、効く訳なかろうがぁぁぁぁっ』

 リュウと幻獣達も、遅れて参戦した。だが、誰も一太刀すら入れることが出来ない。
 アーサー、ナスカ、エーアが火炎の魔法を全力で詠唱したが、そらすらも効果がない。
 今のミラボーには、剣も魔法も届かない。身に纏っている防御の風は、全てを弾き返す。同時に凶器の刃となり、一笑いするだけで風は皆の身体を圧迫した。それは、呼吸もままならず、骨が折れるほどの衝撃だった。
 トモハルの剣が光り輝き、勇者達の剣が呼応する。それでも、ミラボーに光は届かない。
 口内に溜まった血を吐き捨てトビィが果敢に挑むが、何度やっても同じ事だった。
 攻撃は、届かない。
 笑い転げているミラボーの前に、皆は為すすべもなく。ただ、迫り来る風から逃れる為地面に転がる事しか出来なかった。どう足搔いても勝てない異形の勝ち誇った高笑いが、魔界を埋め尽くす。轟く音に避難していた魔族達も、空から聞こえる不気味な声に青褪めた。
 ミノルは、泣きながら必死に剣を振り下ろした。藁にも縋る思いだった、もしかしたらこの勇者の剣が、奇跡を起こすかもしれない。
 けれども、何も起こらない。
 面倒そうに巨体を揺らしたミラボーが身体を向けると、途端にミノルの身体は吹き飛ばされ、遠くの地面に叩きつけられた。絶叫する。肋骨が砕けた、もう動けない。
 立っている者は、トモハルにハイとリュウ、教育係のヴァジル、そしてトビィにクレシダ。
 たった、それだけ。
 他の仲間らは、地面にうつ伏せだったり仰向けだったり、転がっている。中には、瀕死の者もいた。歴然とした力の差は、埋められない。
 ミラボーから吹き荒れる風により、彼らの身体はゴミ屑の様に徐々に押し流されていった。

『われこそがぁぁぁぁ、魔王、いや、神なりぃぃぃぃ! 宇宙全ての惑星を掌握し、全てのモノに絶望おぉぉぉぉお!』

 あんなものを放置しておけば、全てが破壊されてしまうだけだとリュウは痛感した。
 ハイもそう思ったが、どうすることも出来ない。
 目の前で喰われたアサギが脳裏から焼きついて離れず、血走った目でニ人の魔王はミラボーを睨む。だが、そんな微力な抵抗が何になると言うのだろう。
 アサギを喰らったミラボーの魔力が、何故飛躍したのか。そんなことを思案している余裕など、誰にもなかった。
 諦めずに向かってくるハイとリュウを嘲り笑ったミラボーは、餞だとばかりに口から粘着滴る長い舌を伸ばし、二人の身体を思い切り打つ。弾き飛ばされ、ニ人の魔王は瓦礫に埋もれた。
 ハイが懸命に腕を伸ばしているが、虫の息だ。隣で転がっているリュウは、痙攣を起こしている。
 トモハルもヴァジルも、地面に幾度も叩きつけられてついに動かなくなった。

「アサギ、返事をしろ、アサギ!」

 クレシダに乗ったトビィの声に、怪訝にミラボーはそちらを向いた。
 まだ生きていたのは、意外にも普通の人間だった。魔王ではなく、人間のドラゴンナイト。想定外だが、生き延びていたところでどうなるというのか。手にしている剣が気になったが、自分の敵ではないと判断し、ミラボーは伸びていた舌を仕舞いながら振った。意志があるように自在に空中で動き回る舌を、クレシダが紙一重で避ける。
 しかし、想像以上に速い。
 これ以上は避けられないと察したクレシダは、背からトビィを放り出した。瞬間、身体が舌に貫かれ、地面に叩きつけられる。

「クレシダーッ!」

 決死の覚悟で救ってくれたクレシダの名を吼えたトビィは、落下する勢いでミラボーに剣を突き立てた。相棒の犠牲を無駄には出来ない。

『ぬるいわ、人間』

 確かに刺さった。しかし、致命傷には到底及ばない。
 嘲笑うミラボーに怒りを感じつつも、そのままトビィはクレシダの隣に叩きつけられた。口から血を吐きつつも、尚、立ち向かうべく身体を小刻みに動かす。
 
 ……アサギ、アサギ。

 声が出ない口から愛しい娘の名を呼び続けたが、いつしか瞳を閉じていた。
 生ぬるい不気味な風が、周囲に漂う。ただそこには、下卑た笑い声を上げているだけの生命が、居た。

「わぁお、喰われた!」

 浮遊しミラボーを見ていたマビルは、肩で大きく息をすると逃げる為身体を反転させる。だが、首だけ向けてそこを見ていた。
 アサギが喰われる瞬間を確かに見た、そして、喰らった直後ミラボーの魔力が飛躍した事にも気づいていた。

「喰われるだなんて、想定外! なんて呆気なくて、無様なの!」

 落胆し、大袈裟に肩を竦める。そして「馬鹿なの?」と、懐疑の目を向けた。目の前に立ち塞がる膨れ上がった強大な敵に挑むアサギの仲間達を、面白くなさそうに睨み付けた。

「勝てるわけ、ないじゃん。自分達の力量すら把握出来ない大馬鹿集団なの?」

 勝負はあった。自信のあるマビルですら、戦慄する相手である。あの異形と対等に戦えるものなど、存在しない。
 ふと、膨大な光を纏った茶色い髪の少年が気になった。

「あ……」

 彼に向かって腕を伸ばし、物言いたげに唇を開く。彼だけは救わねば、と思ったが、何故そう思ったのか解らず阿保らしくなった。面白くなさそうに、這い蹲りながらも諦めず挑む人間達を見ていた。能力の差は歴然としているのに、何故逃げないのだろう。報われない努力など、意味がないのに。
 それでも、マビルには解ったことが一つだけあった。脆弱な人間達が死に物狂いで戦っているのは、アサギの為なのだと。

「おねーちゃんは、みんなに護られているんだね。……死んだけどさ」

 無意識の内に、震える声で呟く。
 自分が危険な目に合った場合、誰が来てくれるのだろう。

「だぁれも、いない」

 悔しさと悲しさに耐えるように唇を噛み、俯いた。両親はとうにいない、兄のアイセルは死んでしまった、弟のトーマならば来てくれるかもしれないが、今何処に居るのやら。
 
「いいなぁ」

 唇が、そう動いた。アサギは、誰かが必ず助けてくれる。何処にいても、何をしていても、救援が来る。

「愛され、護られている人」

 マビルは、自分の肩を強く抱きしめた。「私には、だぁれもいない」そう考えたら、泣けてきた。
 しかし、このまま傍観していたら巻き添えを喰らう。逃げたところでいつかは対峙するのだろうが、アレと戦う気になどなれなかった。その時、一体どうしたらいいのか。
 途端、マビルの全身に鳥肌が立つ。血が一気に逆流するかのように、ざわめく身体と爆発しそうな胸の鼓動。首が軋むほど、思い切り振り返った。
 戦慄した。
 知らず身体が痙攣する、喉の奥から悲鳴が上がる。瞳が大きく開かれ、有り得ない光景を見つめた。

『にゅ?』

 ミラボーの口から、妙な声が漏れた。
 一見皮膚の模様のような幾つもの瞳が、一斉に一箇所を見つめる。口なのか、腹なのか、背中なのか。身体のどの部位なのか解らないその場所に、スゥー、っと綺麗に縦線が入った。
 そこから、まず粘液を滴らせながらも細く美しい指が出てくる。次いで、新緑を思わせる髪の娘が顔を出す。しなやかで小柄な身体は、ゆっくりとミラボーの体内から外へと出た。
 ぽたり、ぽたりと宝石の様に煌めいて粘膜が零れ落ちる。
 その大きな瞳は呆気に取られているミラボーを見ることはなく、幾度か瞬きを繰り返す。何処を見ているのか、虚無の瞳は深淵を彷彿とさせる。
 その、美しく悍ましいモノ。
 豊かな新緑色の柔らかく艶やかな髪に、大きな瞳は美しい深緑色。軽く頬を桃色に染めて、熟れたさくらんぼの様な唇を持つ娘。
 精巧な人形の様に美しく、背筋が凍てつくほどに気圧される。この世のものではない、まさに異形。見てはならぬモノ。
 マビルは、喉の奥で悲鳴を上げて大きく震えた。その可愛らしい唇が、真っ青に染まる。離れているが、それが途轍もない魔力の持ち主だということは解った。ミラボーを凌駕する、全く別次元の存在がそこにいる。
 
「あれが、()()()!」

 あの姿なら理解が出来きた、間違いなく“魔界の女王として君臨すべき者”。以前森で見かけた時とは、最早別人。雰囲気が一転している。
 あぁ、そうとも。別人だ。

「おねーちゃん……?」

 口にしたマビルをからかう様に、美しい身体は蝶の様に宙を舞った。
 ミラボーに攻撃をするのかと固唾を飲んで見守れば、見当違いな場所へと移動する。
 魔界イヴァンの中心にあった、美しき湖。今は魔族達の死体やら木々の破片が浮かんでいるその湖に、躊躇せず落下する。大きな水飛沫が上がり、波打った水面が徐々に穏やかになる。秀麗な緑の髪を揺らめかせ水中から浮上すると、水滴を身体中に散りばめたまま再び宙を舞う。零れ落ちる滴が真珠に見えて、マビルは魅入ってしまった。
 目を逸らせず、一部始終を見ていた。産まれて初めて、自分よりも秀逸なものだと認識した。
 茫然として虚脱の状態だったのは、マビルだけではない。
 目の前に佇む引き裂かれた体内から飛び出してきた美しい娘に、ミラボーは身体中の瞳を瞬きしてその姿を捕らえた。煌びやかなそれは、目に痛かった。笑うことすらなく浮遊している美しい姿を見て、意思を言葉で伝えるということを忘れていたようにようやく奇声を発する。
 だが、申し訳ないが何を言っているのか解らない。

「現時点で。……私しか、そなたを戻す事が出来ない。本来ならば間違っているのだろうが、方法がこれしかなかった」

 その美しい娘は、顔色一つ変えず言葉を発した。
 巨大な口と無数の小さな口を動かし、ミラボーは喚く。

『おまえ、おまえぇぇぇぇ! アサギではなぃな、なにものだあぁぁぁあ、おとなしく、くわれてぇいろぉ』
「すまぬな、私には名前がないのだ。ただ、一応アサギだよ。()()()ではないかもしれないが、私にも解らぬ」

 眉すら動かさずそう告げる美しい娘に、ミラボーは舌を突き出した。全身を震わし、再び体内に収める為に捕らえようとする。けれども、風に揺れる木の葉の様に静かな動作でそれはかわされた。
 そうとも、もはやこれは話が通じぬ。

「ミラボー。あの時、そなたは間違ってしまったのだ。井戸から抜け出し、光溢れる世界でそなたが欲したものは、エルフの血液などではなかったのに。芳しく甘い香りに惹かれたのは、花々が恋しかった為。色彩溢れる花畑こそ、そなたが欲した場所だった。探す途中で、偶然口にしてしまった甘美な血液に魅了され、狂ってエルフを接種し続けた結果がそれだ。あれは、甘美な蜜ではなく劇薬。可哀想に、宇宙を掌握したところでそこには何もないよ。気が狂うだけの時間が過ぎるだけ。温もりを求め広大な宇宙の海を彷徨うも、結局見つからずに途方に暮れる。一体、何のためにそこに存在するのか。……そんな、寒くて、悲しくて、怖くて、惨めなモノになりたくはないだろう?」

 初めて、ミラボーの身体が停止した。しかし、それも束の間のことで、大気が震えるほどに巨体を揺すり始める。

『ぃど? 井戸井戸井戸井戸井戸ぃどぉ! おおおおおぉまえは、ななななにぃを、知っているうぅぅぅう! おまぇは、だぁれだぁぁぁぁあああああ。われはぁ、宇宙に君臨し、惑星すべておぉぉぉ』

 美しい娘の手中に光の粒子が集まり、形成する。スラリと伸びる美しい純白の鞭を握ると、一振りした。鞭はそのまま、手の中で細く長い槍に変化する。

『なにものだぁぁぁあああ、なぜ、なぜ、なぁぜぇぇえええ』
「知っている、過去も未来も、私は恐らく()()()()()

 あぁそうとも、この馬鹿げた物語の先を知っている。

「どう足掻こうとも、未来はすでに決まっている。運命の歯車が終焉を告げるまで、滑稽に足掻いている者を……観ている。私は、ただ、それだけのモノ。ゆえに、名前などない。それでも呼びたいというのであれば、文句はアサギに言っておくれ」
『なあああぁぁおおぉぉぉぉ』

 ここへきて、唇を上に釣り上げた。それは微々たるもので、注意深く見ていなければ解らなかっただろう。美しい娘は、嫣然として笑った。意図的にではない、この身体ではこうなってしまうのだ。
 私は笑って、軽く空に視線を送る。
 
「色々と答えてやりたいのだが、ご覧、()()がいるので出来ない。すまないな、『後程、話そう』。アサギが待っているから、もうおゆき。美しき深紅の宝石を持ちし、惑星チュザーレに生命を賜ったミラボー。そなたを送り届けよう、そなたに()()()()()()を。そなたが、そなた自身を取り戻す姿を、私は観ていたい。
 古の、光を。
 遠き遠き、懐かしき場所から。
 今、この場所へ。
 暖かな、光を分け与え賜え。
 回帰せよ、命。
 柔らかで暖かな光は、ココに。
 全身全霊をかけて、召喚するは膨大な光の破片」

 無抵抗のミラボーの身体を、美しい娘が手にしていた槍が貫通する。
 ミラボーは、痛みを感じなかった。
 幾度もその槍で貫かれると、その巨体は徐々に小さくなっていく。槍が動くたびに、深紅の花が零れ落ちる。発光する美しいそれは、清々として甘く香りながら何個も槍から溢れ出た。
 貫くものがなくなると、槍は光に溶け込むように、消えていった。

『……綺麗だ、なぁ。なんて幸せな香りだろう、ここにずっと居たいなぁ』

 小さくなったミラボーは、風に飛ばされた一枚の葉の様に、ひらひらと地面へと舞い戻った。
 アサギはそっと、ミラボーを両手で受け止める。そこに居たのは、掌ほどの蛙。頭部に深紅の石がついている、愛らしい姿。とても大人しく、掌の中で小さく呼吸を繰り返す。
 深紅の石を優しく撫でられ、気持ち良さそうに軽く瞳を開いた蛙はアサギを見つめる。緩慢として口を開いたが、言葉は出てこない。
 やがて、時が来たように自然と静かに息を引き取ったミラボーを、再度アサギは優しく撫でる。
 優しく穏やかな風がアサギの周囲を舞う中、ミラボーを掌に乗せたまま歩いた。途中、アレクから受け取った短剣が転がっているのを見つけ、拾い上げる。
 残酷なほど荒れ果てた風景を、目の届くまで眺める。

「おいで、セントラヴァーズ」

 鈴の音を転がしたような声と共に、アサギの手首が光り輝いた。そして手にしていたのは、ただのスコップ。ミラボーをそっと地面に横たえ、小さな穴を掘る。そこに眠っているような彼を寝かせ入れて、土を被せた。桜桃色の唇を動かすと、地中から草花が生えてくる。花々は色を競うように、一気に咲き誇った。
 その隣に、アサギは短剣を置いた。地中に触れて唇を動かすと棘を纏った蔓が生え、そこを護るように囲い始める。瞳を閉じ念じ続ければ、蔓から赤色の花が咲き始めた。

「おやすみなさい、ミラボー様。……暫しお別れです。アレク様、ロシファ様。運命の恋人達、待っていて」

 花の甘い香りが、そこを中心に広がっていった。
 空を仰ぐ。
 四方を見つめ、アサギは困惑気味に名前を呼ぶ。

「マビル。……すぐに、迎えに行きます。待ってて、必ず()()から出してあげるから」

 空は快晴で、淡い水色が何処までも広がっていた。雲ひとつない、穏やかな空だった。

――アサギ様、アサギ様、声を聴いて、聴いて。諦めないで、諦めないで。諦めたらそこで、運命に流される。どうか、どうか、聴いて、聴いて。夢を夢で終わらせないで、貴女自身を信じて、信じて。負けないで、負けないで。
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登場人物紹介

アサギ(田上 浅葱) 登場時:11歳(小学6年生)

 DESTINYの主人公を務めている、謎多き人物。

 才色兼備かつ人望の厚い、非の打ち所がない美少女。

 勇者に憧れており、異世界へ勇者として旅立つところから、この物語は始まった。


 正体は●●の●●●。

ユキ(松長 友紀) 登場時:11歳(小学6年生)

 アサギの親友。

 大人しくか弱い美少女だが、何故かアサギと一緒に勇者として異世界へ旅立つ羽目になった。

 トモハルに好意を抱いている。

ミノル(門脇 実) 登場時:12歳(小学6年生)

 アサギのことを嫌いだ、と豪語している少年。

 アサギ達と同じく、勇者として異界へ旅立つ羽目になったが、理不尽さに訝しんでいる。

 トモハルとは家が隣り同士の幼馴染にして悪友。

 多方面で問題児。

トモハル(松下 朋玄) 登場時:11歳(小学6年生)

 容姿端麗、成績優秀であり、アサギと対をなすともてはやされている少年。

 同じく異界へ勇者として旅立つ。

 みんなのまとめ役だが、少々態度が高慢ちきでもあったりする。

 なんだかんだでミノルと親しい幼馴染。

ダイキ(中川 大樹) 登場時:11歳(小学6年生)

 剣道が得意な、寡黙な少年。

 人づきあいが苦手なわけではないが、自分から輪の中に入っていくことに遠慮がち。

 同じく、異世界へ勇者として旅立つことになる。

 やたらと長身で目立つことがコンプレックス。

ケンイチ(大石 健一) 登場時:11歳(小学6年生)

 ミノルと親しい可愛らしい少年だが、怒らせると一番怖い。

 同じく異世界へ勇者として旅立つことになった。

 従順だが、意に反することには静かに反論する。

リョウ(三河 亮) 登場時:11歳(小学6年生)

 作品のメインである一人。アサギは「みーちゃん」と呼んでいた。

 アサギと親しく、出会ってからは常に一緒だったが、勇者に選定されず、地球に取り残されてしまった。

 常にアサギの身を案じ、地球で不思議な能力を発揮している。

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