招かれざる訪問者

文字数 6,850文字

 窓から視線を外さなかったアレクは、ロシファの表情など知るよしもなく。些か興奮気味に、上機嫌で口を開いた。

「私達の事を“敵ではない”と、言ってくれたんだ。今もイヴァンに居てハイと仲良くやっている。あの子とならば、必ず私達の夢も実現できる、そんな気がする」

 ようやく振り返り「どう思う?」と訊いて来たアレクに、げんなりとしたロシファはテーブルに突っ伏した。きつく拳を握り、多少の怒りを堪える。自分の質問に答えて貰っていない。
 椅子に力なく座り込んだまま溜息を吐きつつ小言を呟き続けるロシファに、無邪気に瞳を光らせながらアレクは返答を待っていた。幼子のような魔王は、見ていて不安だ。

「落ち着いてね、アレク。嬉しい気持ちは良く解ったわ。でも、私の質問にも答えて欲しいの。まず、一つ目よ、いい?」
「どうぞ」
「今度から、そういう重要な事は真っ先に言って欲しいの。約束できる?」
「うん、約束しよう」

 子供に語りかけるように冷静を装って、丁寧に、絶妙な間を与えながらロシファは教えた。若干嫌味も入っているのだが、アレクは気付かない。全く悪びれた様子がなく、子犬のように従順に頷いている。本当に魔王なのかしら、と疑う時は幾度もあった。
 眩暈がしてきたのでこめかみを指で抑えてもんでから、気を取り直して口を開く。

「それで、その勇者は“セントラヴァーズ”、“セントガーディアン”、一体どちらの所持者なの?」
「……勇者の武器、か。彼女はそれを所持していない気がする」

 表情が陰った、アレクとて会ったのは昨日だけだ。魔族会議出席中にはそのようなものを手にしていなかったように思える、無論、食事会の時も。思い浮かべながら力なく呟くと、首を横に振る。
 ロシファは静かに立ち上がると、本棚へと歩み寄った。一冊の本を手にし、後半をぺらぺら、と捲り始め瞳を細める。手製のそれは、唯一の本。惑星クレオにエルフ達が産まれ出でてから、護られてきた重要なものだ。
 人間が手にすれば、絶大な知識を得られる相当な価値を持つ代物である。丁寧に扱わねば、古くなった紙が破れてしまうほどに、年季が入っていた。

「セントガーディアン。伝説の神器、勇者の武器。眩い光を放ちながら勇者が“目覚めた時にこそ”力を発揮する、守護の剣。護るべき者を強く想い続ける事によって、その力を増幅できる特殊な剣。傷つけるのではなく、全てを守り抜くこそが使命だと思えた者のみが手に出来る、“優”の剣」
「彼女らしい気がする」

 アレクは、低く唸った。

「セントラヴァーズ。伝説の神器、勇者の武器。非常に特殊な素材で出来ており普段は何の変哲もない腕飾り。付属の石を“反応させる事が出来た者のみが”その稀な効果を発揮させられる、変化の剣。所持者の思い通りの武器形態に変化させられる、攻めの武器。ありとあらゆる状況に合わせ変化させた武器を使いこなす事が出来るのならば、武器の申し子。セントガーディアンとは真逆である“攻”の武器」
「彼女には似つかわしくない武器だ、先の武器が合っている」

 椅子に腰掛け茶を啜るアレクに、一瞬視線を投げかけたがロシファはそのまま続けた。

「その昔。セントラヴァーズを使いこなす事が出来た人物は、愛する者を護る為だけに武器を手にしていたらしいわ。恋人の為だけにその武器を使う……間違えると世界には諸刃の剣になる危険なものよ」
「成程。……どちらの勇者だろう、今は判別出来ないよ」

 勇者は武器を手中にしているものだと思っていたが、違ったのだろうか。ロシファは瞳を細めた。

「何をもってして、彼女が勇者だと?」
「ハイが、一目惚れをした勇者だ。勇者の石を所持し、異界から呼び寄せられた少女であることは間違いない。非常に不思議な空気を身に纏っているよ」

 アレクの声に耳を傾けながら、本に目を落とす。

「……勇者の武器は。その昔、まだ、神が人間を創って間もない頃に。神と、魔族と、エルフ族が作りあげたもの。いつの日か、互いに仲良く暮らすことなくいがみ合い、敵対し合い、戦争を繰り返すであろうことを予見して創り出されたもの。保管は、神が創った人間へと託された。神でも、魔族でも、エルフでもない、ひ弱な人種に託された。無限の可能性を秘めている、ある意味未知なる種族……それが、人間。その後人間達が何処へそれらを保管する事にしたのかは、私たちは知らないけれど。絶大な力を秘めた二つの武器は、幾度として野心を抱く魔族を脅かした。けれども、破壊など出来るわけがない、何故ならば創製には神だけでなく、魔族の祖先も関わっているのだから。……過去の人は、本当に立派だわよね、こうなることを予見していたのよね。それで、何人たりとも破壊出来ない武器を創った」

 生れ落ちた太古、皆、種族が違えど願いは同じだったはずだ。“幸せに、暮らしたい。”それが、願いだった筈だ。だが、均衡は崩れる。いつしか、誰かの心に邪な念が生まれ出でる。

「それにしても、武器を持っていないって……それはそれで、どうなのかしら」
「別に所持していなくても問題はないと思う、戦う必要などない」
「異界からやってきた、他の魔王様方は? アレクの意見に賛成とは思えない方々だけれど」

 アレクが勇者にすでに心酔しているように思えたので、ロシファは顔を顰めて別の質問をした。隙あれば、アレクを亡き者にし世界を乗っ取ってしまうような……そんな雰囲気が他の魔王にはあった。ゆえに、ロシファは常日頃から心配していた。アレクが非常に強い魔力の持ち主である事など、知っている。しかし、多勢に無勢では無理だろう。

「リュウは相変わらず理解出来ない突拍子もない行動をとるけれど……彼女には親切だ。ミラボーとて同じ。ハイに至っては、もう虜だからね」

 俄かに信じ難い。ロシファは思いっきり眉を顰めた、思いも寄らない事である。だが、アレクが嘘をついているとはとても思えなかった。だからこそ、余計に勇者が気になった。
 魔王を心酔させられる勇者、とはどんな人物なのか。
 ロシファとて、他の魔王を見たことがないわけはない。一度、無理言ってイヴァンへ連れて行ってもらい、その時に三人の魔王にも会っている。
 最も危険な人物、と判断したのは他でもないハイだった。目に映るもの全てが灰色、絶対零度の世界で近寄るもの全てを切りつけるような、そんな雰囲気だった。
 だが、まさかハイが勇者を連れてきた、とは。公開処刑する為ではなく、見惚れて攫ってきた、だなどと……尋常ではない。
 否応なしに、勇者に興味が沸いてしまう。

「一刻も早く、平和な世界を創り上げよう。まだ魔族の中には人間に敵対心を持つものが多くいるけれど、彼女となら何とかできる……いや、なんとかする。隔たりをなくした世界を創り上げ、それから四六時中共に居よう、ロシファ」

 ロシファは本を棚へと丁重に戻し「そうね」と静かに微笑むと近寄り、そっとアレクの頭部を抱き抱え子供をあやす様に撫でる。
 昔から、アレクが寂しそうに呟いていた言葉だった。半ば諦めかけていた、夢だった。だが今日はどうだろうか、熱望した夢を叶える努力をすべく自信に満ち溢れている。久しぶりに脆弱な恋人が頼もしく思えた。

「そうね。頑張りましょう、アレク。ところで、私もその勇者に会ってみたいのだけれど……。会わせて貰える?」
「勿論。そのつもりでここへ飛んで来たのだから。都合をつけるから、暫し待っておくれ」
「うん、解ったわ」

 自分の前でしか殻から出てこないアレクに、ロシファは心底魔界での生活を心配していた。まるで、学校に行かせた親の如く。頼りないわけではないが、繊細な心は崩れ易い。本音は魔王を辞めさせてこちらで二人で暮らしたいが、現魔族の長は能力ではなく血筋で継承される。正統なる魔王アレクの肩書きは崩すことが出来ない。
 アレクとてロシファと共に居たいが、今自分が退いてしまえば魔族は人間へと侵略を開始するかもしれない。故に、責任感が邪魔して出来なかった。
 次期魔王となる、自分の目に叶う者が現われたのならば。その人物が絶大な信頼と人気を誇り、魔族を一丸と出来たならば……交代したかった。
 従兄弟のナスタチュームはアレク同様の平和主義者であり、彼とは気が合っていたのだが、わけあって現在魔界イヴァンを離れている。信頼できる味方など、少人数だ。同意見の者は多くいるだろうが、それでは駄目だ。
 降りかかる重責、今の自分が幾ら平和を唱えたところで反発するものが多々居る事など目に見えている。実際自分を良く思わず、暗殺したい輩とて少なくはないと聞いている。
 二人は、身体を寄せ合いながら震えた。捨てたい魔界の王の名。けれども二人の願いを叶える為には、絶対的に必要となる名。

『平和な世界で、二人が仲睦まじく暮らすこと』

 それが、願い。

「ロシファ、先程の茶葉を貰って帰ってもいいだろうか。室内で飲むと落ち着きそうなんだ」

 来た日は、何かしらアレクは魔界へと持って帰る。
 少しでも安らぎを捜し求めているのだろう、と胸が微かにキリリ、としたがロシファは直様茶葉を用意し始めた。

「多めに入れておくわね。他にも入れておきましょうか、循環を良く出来るように、カモミールにペパーミント、レッドクローバーにワイルドストロベリー、びわの葉とレモンバーム、セージと紅花、すぎなをブレンドした、私特製のお茶なんてどう?」
「はは、いいね。今度一つ一つ、教えて欲しいかな」
「えぇ、もちろんよ。たくさん作って置いたから皆さんで戴いてね」

 日が、陰る。
 あまり魔界を不在にしていても立場上良くないので、アレクは名残惜しそうに正面からロシファを抱き締めると、何度も髪に口付けを降らせて帰宅した。手には、多々のハーブティ。それは、ロシファの香り。

「レモンバーム単品は生だから、早目に……寧ろ今夜飲んでね。ブレンドは乾燥しているから常備しても大丈夫よ」
「うん、ありがとう」

 ロシファの身体からは、自然の香りがする。優しい、素朴な、大地に寝転がった香りだ。
 やがて、アレクが去っていた。その背に小さく手を振って、軽く溜息を吐く。寂しいが不平を言うわけにもいかない。
 ロシファは乳母と共に夕飯の支度に入った。小麦入りのパンに、豆を数種類入れてトマトで煮込んだスープ。質素だが、豪華でなくとも構わない、味わい深い大地の恵みの食事である。
 アレクとの会話を一頻り愉しんだ夜は、昂ぶる気持ちと反面良く眠りにつけた。安堵で気が緩むからなのかもしれない、今日も元気そうだった、と。
 眠りについたロシファだが、夜半に何故か目が冴えた。喉が渇いた、起き上がり傍らの水を飲めば不意に気付く。暗闇で光を放つ瞳が鋭く険しく細くなる、胸に渦巻く不穏な焦りに窓から飛び出した。
 そのまま裸足で暗闇の森を疾走した、乳母は起きていないだろうから大丈夫だと、そう思った。胸が、激しく脈打つ。

「夜更けに珍しい訪問者さんですね、こんばんは。ですが、お引取り願えますか。……森の皆は寝静まっています」
「……あらあら」

 滑るように走り抜け、立ち止まった先に声をかける。暗闇で見えないが確かにそこに、誰かが居た。
 無意識の内に身構えたロシファに、来訪者は微かに身動ぎした様だ。その瞳が一層細くなる、非常に冷淡な光を放ち、平素の温和な雰囲気など微塵もない。

「まさか、エルフの姫君が。ここまで攻撃的な方だとは」

 高音の、女の声だ。夜の空気に一際映える、美しい声だった。まるで、無音の聖域の泉に落ちる、水の雫のような。ようやく、人の形が見て取れた。深紅の瞳は、吊り上がり気味。手にしているのは……木でできた杖だろうか。細身の女性のようである、瞳から生気が感じられないのが気がかりだ。

「人間……? 迷い込まれたわけではなさそうね」

 感じ取った空気の流れから種族を推測したが、来訪者は答えない。足を開き、腕を構える。肉弾戦である、ロシファは格闘技が得意だった。

「信じられない、武器を使わず、魔力よりも……自らの身体で攻撃されるとはね。ただのお姫様とは違う、と」
「お生憎様ね」

 ロシファの構えを見て、感嘆に近い声を漏らした来訪者は杖を構えなかった。微かに、愉快そうに笑った気はした。

「計算違い。ここまで早く侵入が見破られるとも思わなかったし、今日は退散致しましょう」
「今日は? 永遠に退散してちょうだい。ここは聖域、人間立ち寄るべからず」

 シャン……。
 杖を空中で揺すると、何かが音をたて来訪者の姿が掻き消えた。
 静寂が訪れる、それでもロシファは態勢を崩すことなく、何処からも攻撃を受けられるように身構えていた。

「まさか……結界を破って入れる人物がいるだなんて」

 ここは、孤島だ。迷い人ではない、明らかな侵入者である。意図的に入ってきた、高等な者だろう。
 誰だ、誰の手先か。ただの人間一人が企てられるようなことではないと、ロシファは低く呻く。
 この島には、ロシファと乳母の二人しか住んでいない。他のエルフ達は、一定の人数で固まりながら世界中に散らばっている。決して単独で行動しないのは、邪悪な者達から身を守るためだ。一箇所に固まっていては、全滅の可能性がある。ゆえに、少人数で一塊りとなり行動していた。転々と土地を変える者達もいれば、人里離れ切り立った崖の合間の谷に住まう者達もいた。
 エルフが狙われる理由、それは“エルフの血は魔力増幅の効果を持つ”……と世間に知れ渡ったからだ。無論誰しもが知っていることではないが、知った者が邪念を抱けば当然乱獲に乗り出すだろう。
 ロシファが住まうこの島は、エルフ族が結集し結界を施した。今までは誰にも見つけられることなく、平穏に暮らしていたのだが。
 ……いや。
 アレクには見つかった。しかしアレク以外には、許されない未知なる領域だった筈だ。結界の力が弱まっているのか、それとも、先程の者が遥かに凌ぐ魔力を所持しているのか。
 相手は、女。相当綺麗な、女。そして人間。
 迷い子の心清らかな人間であるなれば、大歓迎だ。しかし、彼女からは生気が感じられない、彼女の背後で何やら不穏な空気が犇いていた。
 奈落の底で瞳を光らせ獲物を待っている、何か。手前に餌をチラつかせ、決して自ら動かない何か。

「彼女を媒介にして入ってきたとしか、思えない……」

 それは明確な悪意。
 ロシファはようやく身体の構えを解いた、森は静寂に包まれ普段通りの静けさを取り戻している。ドッと、背筋から汗が流れ落ちる。緊張の度合いは思っていた以上に激しい。
 護身用にと覚えたこの体術は、自分の身体に流れる戦闘的な魔族の血の為である。見た目では解らないが、ロシファの戦闘能力はそこらの魔族よりも上だ。魔力の底も計り知れないエルフ、研ぎ澄まされた感性の技術。非力であれども、ロシファの技量は優れている。それに鉄壁の補助魔法と治癒魔法が加わるのだから、能力は非常に高い。
 実戦をしたことは、ないが。
 だが、万が一の事態に備えて今までもこれからも訓練は怠らないだろう。魔王アレクの恋人として、エルフ族の筆頭に立つ者として。

「誰の……手先?」

 ロシファは月を見上げ、鋭く呟いた。

 暗闇の中で、下卑た笑い声が聞こえる。
 
「……ほぉ、まさか姫君が」
「はい。能力が高過ぎます、現在の私で五分五分……かと」
「ふむ、お前に匹敵する、とな? この私が丹精籠めて練り上げた魔力を施したお前と同等、とな?」
「はい。ミラボー様、いかがされますか?」

 漆黒の髪、深紅の瞳。整った顔立ちでミラボーに跪いている人間の、美女エーア・シェルキア。
 先程、ロシファーザ島から帰還し、極秘な任務ゆえに直様ミラボーに状況報告をしている。エーアの存在自体、知り得る者がミラボー以外存在しない。ひっそりとミラボーが呼び寄せ、普段はミラボーの部屋に閉じ篭っていた。
 魔王ミラボーがまさかこのような人間の美女を囲っていようとは、誰も思うまい。
 無論、それはただの手駒だ。慣れた魔物より、人間のほうが動かし易い場合もある。エーアはミラボーが惑星チュザーレにおいて破壊と殺戮を繰り返していた際に捕らえた、目を見張るほど魔力の高かった女だ。
 洗脳し、籠に閉じ込めている。忠実な人間の部下は、反抗などせず確実に任務をこなす。

「まぁよい、能力が高かろうとも所詮は二人きりのエルフ。良い案があるで、暫しお前は休んでおれ」
「畏まりました」

 暗闇で、ミラボーはにんわりと歪んだ笑いを頬に浮かべた。
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登場人物紹介

アサギ(田上 浅葱) 登場時:11歳(小学6年生)

 DESTINYの主人公を務めている、謎多き人物。

 才色兼備かつ人望の厚い、非の打ち所がない美少女。

 勇者に憧れており、異世界へ勇者として旅立つところから、この物語は始まった。


 正体は●●の●●●。

ユキ(松長 友紀) 登場時:11歳(小学6年生)

 アサギの親友。

 大人しくか弱い美少女だが、何故かアサギと一緒に勇者として異世界へ旅立つ羽目になった。

 トモハルに好意を抱いている。

ミノル(門脇 実) 登場時:12歳(小学6年生)

 アサギのことを嫌いだ、と豪語している少年。

 アサギ達と同じく、勇者として異界へ旅立つ羽目になったが、理不尽さに訝しんでいる。

 トモハルとは家が隣り同士の幼馴染にして悪友。

 多方面で問題児。

トモハル(松下 朋玄) 登場時:11歳(小学6年生)

 容姿端麗、成績優秀であり、アサギと対をなすともてはやされている少年。

 同じく異界へ勇者として旅立つ。

 みんなのまとめ役だが、少々態度が高慢ちきでもあったりする。

 なんだかんだでミノルと親しい幼馴染。

ダイキ(中川 大樹) 登場時:11歳(小学6年生)

 剣道が得意な、寡黙な少年。

 人づきあいが苦手なわけではないが、自分から輪の中に入っていくことに遠慮がち。

 同じく、異世界へ勇者として旅立つことになる。

 やたらと長身で目立つことがコンプレックス。

ケンイチ(大石 健一) 登場時:11歳(小学6年生)

 ミノルと親しい可愛らしい少年だが、怒らせると一番怖い。

 同じく異世界へ勇者として旅立つことになった。

 従順だが、意に反することには静かに反論する。

リョウ(三河 亮) 登場時:11歳(小学6年生)

 作品のメインである一人。アサギは「みーちゃん」と呼んでいた。

 アサギと親しく、出会ってからは常に一緒だったが、勇者に選定されず、地球に取り残されてしまった。

 常にアサギの身を案じ、地球で不思議な能力を発揮している。

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