分岐点、最終的に一つの路へと願いつつ

文字数 6,642文字

 恐惶し、動けない。どうしようもない絶望感に皆は支配された、視界を奪われアサギの姿は未だ見えず。
 焦燥感に駆り立てられ、トビィは唇を噛んだ。出血したが、逆に痛みが冷静さを呼び戻す。神経を研ぎ澄ませ、アサギの気配を追う。まさか、魔王自ら襲撃してくるとは思わなかった。
 実際襲撃ではない、しかし、現状では勇者が拉致されたとしか思えない。

「アサギ、返事をしろ、アサギッ!」

 返答は、ない。
 魔王が勇者を攫った理由が分からず、トビィは余裕を失う。わざわざ生かしてアサギを連れ去ったのは、何故なのか。様々な憶測が脳内を巡り、苛立ちが募っていく。
 まさか、勇者に一目惚れをした魔王の行動などと誰が思うだろう。

「クソッ」

 まんまとアサギを攫われてしまい、不甲斐ない自身への怒りからトビィは地面を蹴り上げた。記憶が正しければ、トビィの知る魔王ハイは冷淡で残虐な男だった。不愉快ではあるが、逃げずとも、こちらなど赤子の手をひねる様に蹴散らせただろうに。相手を煽り絶望に落とし込む性格なのは、魔王リュウだと把握している。ハイならば、皆の目の前でアサギを殺害しそうだった。
 一応はアサギは生きている筈である、けれども、相手の目的が解らない為気休めにもならない。ハイがアサギに危害を加えない保障など、どこにもない。
 トビィは剣を握り締めた、何も出来なかった無力さに哂いがこみ上げる。一際吼え、我武者羅に剣を振り回した。せめて魔法の一つでも扱う事が出来れば、何かしら対抗できただろうか、と自己嫌悪する。
 やがて霧が晴れ、辺りを見回すことが出来るようになった。地面に倒れ込んでいる者、泣いている者、呆然と立ち尽くしている者……様々だが気持ちは皆一緒だ。

『勇者が魔王に攫われた、どうすれば』

 当然、晴れた霧の中にハイとアサギの姿はなかった。望みは皆無であったが、現実を突きつけられ奈落の底に落下した気分だ。
 静まり返った不気味な森の中、遣り切れない悔しさが人一倍のトビィは木を殴りつける。木の葉がさわさわ、と舞い落ちてきた。
 誰もトビィに声をかけることが出来ない、アサギが攫われたのは誰の責任でもなかった。が、トビィは一人で抱え込んでしまう。用意周到に奇襲をかけるべきだった、と。先手を打てたはずなのに、と。あの時何度も踏み込むべきだった、と。

「もう……離れないと、あの時誓ったのに」

 何度も激しく、木を殴りつける。自身の拳を痛めようとも、手袋にすらうっすらと血が滲んでも、トビィはやめようとしなかった。荒い呼吸が森に響き渡り、舞い落ちて来た葉が頬を撫でる様に滑り落ちると、ようやく我に返った。徐に振り返り、唇を真一文字に噤んで歩き出す。やるべきことを思い出した、木に八つ当たりをしたところで無意味である。
 その瞳は、先程のハイと同じく冷徹な光を放つ。憎悪の瞳に恐怖し、誰も声をかけられない。トビィの身体から放たれる殺気は、皆を圧迫する。窒息しそうなほど息苦しいその空気に吐き気をもよおし、膝を折って口を塞ぐ者もいた。

「どうするつもりだ、トビィ」

 ライアンが鬼の様な形相で歩くトビィに声をかけて立ち塞がると、ピリリとした空気に襲われる。途中で旅に加わったとはいえ、ライアンはトビィを非常に気に入っている。彼が何をしたいのかなど、解っている。しかし、幾ら腕に憶えがあろうとも、単独で魔王に挑むなど不可能だ。

「アサギを追う。今から別行動だ」

 取り付く島もないような拒絶の響きがある声でそう告げたトビィは、まったりと草を食べていた馬に飛び乗る。それは、ハイが乗ってきた馬だった。軽く馬の背を撫で「まだ、走れるな?」と確認し、手綱を取る。
 馬は、応じる様に嘶いた。

「待って、トビィさん! どうして貴方は魔王ハイの姿を知っていたのですか!? 私達ですら見たことがなかったのに」

 切羽詰まった声でムーンが叫んだ、冷静さを取り戻しようやく気がついた事は“何故トビィが魔王ハイを知っていたのか”である。若干憤慨し、疑念を抱え、問い質す様な瞳で見つめる。
 トビィは無表情のままムーンを馬上から一瞥し、一言告げた。

「オレが魔界育ちだから。魔界イヴァンで見た事があったから。それだけだ」
「え!?」

 トビィは真実を隠すことなく告げると、ジェノヴァへと引き返して行く。

「トビィちゃん、待ちなさいっ」

 引き留めるマダーニの声も虚しく、その姿は遠くへと消えていった。
 唖然とする一行の目の前で、今度はアーサーが奇妙な行動を取り始めた。地に何やら描き、薬草やら小瓶やらを丁寧に並べている、一体何をしようというのか。
 アリナがアーサーを睨みつけ、近寄った。
 気付いたもののアーサーは視線はアリナへ向けず、淡々と話し始めた。質問されることが煩わしいので、先に告げてしまいたかった。

「私は一度、チュザーレへと戻らさせて頂きます」

 皆は呆然として、奇怪な生き物でも見るかのような侮蔑の視線をアーサーへ投げかける。
 けれども、痛い視線であろうに、ア-サーは微塵も気にせず作業を続けた。
 身勝手極まりない行動に、皆のこめかみが引き攣る。まさか気に入っているアサギが拉致され、やる気をなくしたのだろうか。だとするならば、とんでもない男である。
 アリナは「賢者とは一体何なんだ」と、あからさまに顔を引き攣らせ厭味ったらしく吐露する。

「そういうわけで、私は気にせず、どうぞ先へお進み下さい」
「あんたさ、どうやって戻るわけ? それに、帰ってこられるの? っていうか、合流する気、ある?」

 作り笑顔を浮かべているマダーニに背中を叩かれたが、アーサーは悪びれた様子もなく笑顔で答える。

「アサギを救出する策でも考えてきますよ、大事な勇者ですからね」

 マダーニは大きく顔を歪めた、「いや、ここで一緒に考えればっ!」と叫びたかったが、アーサーは言い終えるなり描き終えた魔法陣の中に足を踏み入れ、詠唱を始める。
 徐々にアーサーの身体は透けていった、転移魔法だ。

「ちょっと! 惑星チュザーレの賢者様!?」

 数分と経たずして、アーサーは陣の中から忽然と姿を消した。茫然として虚脱状態の皆に、一陣の風が吹き抜けていった。

 ……なんていい加減な賢者だっ! 惑星チュザーレの賢者の基準って何なんだ!

 皆同じ事を思っていたが口には出さなかった、ぐっと言葉を飲み込む。性格はともかくとして、魔力の高さはやはり人一倍なのだろう。惑星間を簡易な陣で行き来するなど、本来は自殺行為だ。アーサーにはそれをやってのけるだけの自信と能力があったのだろう。
 何にせよ、本人が消えたのだ。今ここで文句を並べたてたところで、意味がない。そもそも、戻って来る保証すらない、逃亡したようにも思える。マダーニの質問に返答がなかったことが、余計に怪しい。

「どうしよっか、これから」

 マダーニは乾いた声で問うが、皆は沈黙を貫く。様々な事が一度に起こり過ぎて、請け負える量を越えてしまった。錯乱状態だ。
 しかし、何時までも立ち往生しているわけにもいかない、行動を起こさねば。

「一から、考え直す。暫し時間をくれ」

 唸りながら言葉を捻り出したライアンは、頭を抱えている。痛いほどに視線を浴びながら、ライアンは必死で知恵を絞った。
 
「アサギが無事であるという前提で話す。希望を持たねば」

 予定通りピョートルへアサギが所持する予定の武器を取りに行くのは、ライアン、マダーニ、ミノル、トモハルの四人。
 アリナ、クラフト、サマルト、ダイキ、ミシアはカナリア大陸へと渡り、例のシポラ城の情報を探る。邪教とやらの動きも視野に入れなければならない、放っては置けない問題の為、同時に調査を開始する。マダーニとミシアにも関わってくる事件であり、蔑ろには出来ない。何処でアサギと繋がるかも判らない、魔族であるオークスが言い残した言葉が引っかかっている。
 そしてブジャタ、ムーン、ユキ、ケンイチの四人がジェノヴァへと舞い戻り、世界の情報収集及び訓練に励む。ここならばトビィやアーサーも知っている都市であるし、ライアンやアリナらも伝達がしやすい。ジェノヴァに滞在組を作ったのは、あの場が最も情報流出に富んでいるからだ。先日も魔族に遭遇した地である、何かしら起こりそうな予感がした。また、戦士育成に援助している道場も数多くあり、未熟な勇者の教育には持ってこいでもある。そこには歳を召したブジャタは配属し、体力に負担のかからない様に配慮した。
 ライアン達がアサギの武器を手にした時点でジェノヴァに集合し、そこから魔界へと向かう手筈だ。対魔王戦において、アサギの武器は必要不可欠となる。所持する筈の当人が不在だが。
 地理を考慮し、各チームごとに必ずクレオの住人が入っていることを前提として、組み分けを行った。

「必ず、再会出来る。それまで、一時の別れだ」

 魔王ハイの乱入により、一行は別々の路を歩む事となった。勇者達も離れ離れであり、ダイキなど一人きりである。不安を隠せずに俯く勇者達だが、やらねばならないことは承知しているつもりだった。
 アサギが攫われたという、現実から目を逸らす事など出来ない。
 友達のアサギが、攫われてしまったから。愛する人であり、親友であり、羨望の相手であり、友達であり、可愛い妹分であり、そして希望の光であり。

「俺、もうやだ……帰りたい」

 ミノルが軽く口に出してしまったその言葉に、勇者達は唇を噛み締めた。それは、言ってはならない言葉だ。ダムが決壊したかのごとく、ユキの頬を涙が流れ落ちる。

「トモハル、ミノルを頼んだ」

 ダイキが小声でトモハルに囁き、肩を軽く叩く。

「あぁ、判ってる。あいつはどうしようもなく短気で強がりな癖に、見た目より脆いし、すぐ弱音を吐くし、人のせいにするし、迷惑をかけることに関しては天才的な奴だからな。任せろ」
「少しはフォローしてやれよ……」

 平素ならばここで二人は爆笑するのだが、引き攣った笑い声しか出て来なかった。

「待って、待って! その間、アサギちゃんは大丈夫なんですか!? 皆で救出に向かうのが先決なんじゃないですか!? おかしくないですか!?」

 アサギの親友であるユキは、身の上を案じ、涙ながらに訴えた。ライアンに詰め寄り、物凄い剣幕で服を掴むと大きく揺さ振る。後半は何を言っているのか判らない程呂律も回っておらず、泣いて咽て悲鳴に近い声である。悲痛な訴えが、森にこだまする。
 そんなユキの様子に、反論する事もなくただ聞き入るライアン。やがてユキは泣き喚いて疲れ果て、その場に崩れ落ちた。そうして、さめざめと泣く。

「帰りたい……」

 ユキもミノルと同じ様に呟いてしまった、弾かれたように硬直する勇者達。気まずい空気が流れる。
 誰だって、帰りたい。
 こんな場所に来るのではなかった、と後悔の波が押し寄せる。海に引きずり込まれて溺死しそうなほどに、心は重く澱んで沈んでいく。
 だが、ケンイチは自身の頬を両手で叩いた。驚いた皆の視線を浴びながらユキに詰め寄り、手首を強引に掴むと立たせる。泣いているユキを、じっと見つめた。人一倍世話焼きのケンイチだ、慰めでもするのかと思えば。
 躊躇なく、平手打ちを繰り出す。
 森に小気味良くパンッ、と音が響き渡り、勇者達は唖然とケンイチを見た。
 驚いて瞳を丸くしたユキだが、叩かれた左の頬にそっと左手を乗せて呆然とケンイチを眺める。が、反射的に右手でケンイチの頬を思い切りひっぱたいた。
 バシン! 
 先程よりも痛そうな音が響く。ケンイチは、呆気に取られて軽くよろめいた。
 反撃するように見えないユキだが、余程頭に血が上ったらしい。顔を真っ赤にして憤慨している。
 けれども、啖呵を切ったのはケンイチだった。それもまた、意外である。

「ライアンさんの気持ちも汲み取れ! アサギのことだって、全員気持ちは同じだよ。今すぐにでも助けに行きたいんだ、僕だってそうだよ、心配で心配で堪らない! でも、出来ない。何処に行ったのかも分からないけれど、今戦いを挑んだって勝てないだろ!? トビィさんですら簡単にあしらわれたんだ、僕達なんて、一撃で殺されるよ。なら、少しでも早く助けに行けるように、今出来る事をしよう。馬鹿みたいでも、足搔こう。対等に戦えるように、強くなろう。アサギならきっと大丈夫だ、だってアサギだよ? ユキの親友だろ? アサギはきっと、運が良いから、僕は無事だと思うんだ。幸運の塊みたいな子だよね、知ってるさ。みんなで揃って地球に帰ろう、 だから、さ。行こう、進もう」

 人に説教される事はなかった、頬を叩かれた記憶もなかった。ユキは無表情でケンイチを睨みつけるとライアンに振り返り、深くお辞儀をする。

「ごめんなさい、私、身勝手でした。何もライアンさんは悪くないのに。八つ当たりしてしまいました」
「気にするな、ユキがアサギを大事に思っているってことだよ。優しい子だ、そして、偉い子だ」

 ライアンが軽く微笑み、ユキの頭に手を乗せて撫でる。
 ユキは、嬉しそうにフフフ、と微笑した。次いでケンイチに向き直ると鼻で笑い、腕を組んで見下すように言葉を放つ。

「そうね、私が悪かったわ。でもね、女の子を叩くなんて非常識よ。アサギちゃんがいたら、絶対に怒られてる。さ、早く行きましょ。それが私達に出来る事なんだものね」

 手を伸ばして笑いかけてきたユキに、ケンイチははにかみながら返答する。

「ユキなら、平手打ちを返してくると思ったんだ。僕も弱音を吐きそうだったから気合を入れて欲しくて、つい。ごめんね、痛かったね。でもこれで、おあいこだよね」
「気合を入れたいだけなら、私じゃなくてミノル君にしてよ」
「ミノルが叩き返してきたら、痛いだろ」
「私のも痛かったんじゃない?」
「まぁ、確かに、その……思いの外、痛かった。目の前で星が散った気がする。っていうか、正直言うと、今も痛い」

 実際、頬が赤いのはユキではなくてケンイチである。遠慮したケンイチと違い、ユキは全力で叩いたのだから、当然だ。
 悪びれた様子もなく悪戯っぽく笑い、ユキは伸びてきたケンイチの手を取る。そうして、仲直りの握手を交わす。完全に立ち直ったようだ。
 自身のすべき事が見つかったユキに安堵し、ライアンとマダーニは微笑みあう。流石この辺りは勇者だ、自覚があるのだろう。普通の子供なら気落ちして泣いたままだろうに。肝が据わっているユキに、ただ感心する。見た目で人は判断出来ないな、と思った。

「よし、では! “離別の先に、多くの光が待ち受けることを。再会に、多くの光が満ちる事を”」

 武器を掲げ、皆は笑顔を浮かべる。それでも瞳は鋭く、決意を新たにし。絶望するには、まだ早い。希望を胸に抱き、名残惜しいが離れていく。
 それぞれの路へと、歩き出す。
 しかし現時点で最も弱かったのはユキではない、ミノルだった。
 トモハルの後ろをついて歩くミノルは、暗い表情を浮かべて俯いたままである。首が捥げ落ちそうなほどに、傷心している。泣きたい、喚きたい、投げ出したい、夢だと思いたい。サッカーをして、家に帰ってゲームをして、夕飯を食べて、おやつを食べて眠って。
 平凡な日常に、戻りたい。
 “アサギが、いない”
 アサギという存在がこの場にいないだけで、ここまで気落ちするとは思わなかったミノルは自嘲気味に笑った。

「アサギを返してくれ」

 小声で呟く、何度も呟く。涙を拭う、しゃっくりを上げる。
 トモハルが不安げにミノルを見つめるが、声をかけるのを我慢し、拳を硬く握り締めた。


 ……頑張れ、ミノル。

 声をかけても気休めにしかならない、ならば見守り続けよう。トモハルはそう心に近い、せめてミノルの代わりに自分が動き回れるように決意を固める。
 それは、七月六日の事。
 初夏の空は残酷な程に青く澄み渡り、絹のように光っていた。
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登場人物紹介

アサギ(田上 浅葱) 登場時:11歳(小学6年生)

 DESTINYの主人公を務めている、謎多き人物。

 才色兼備かつ人望の厚い、非の打ち所がない美少女。

 勇者に憧れており、異世界へ勇者として旅立つところから、この物語は始まった。


 正体は●●の●●●。

ユキ(松長 友紀) 登場時:11歳(小学6年生)

 アサギの親友。

 大人しくか弱い美少女だが、何故かアサギと一緒に勇者として異世界へ旅立つ羽目になった。

 トモハルに好意を抱いている。

ミノル(門脇 実) 登場時:12歳(小学6年生)

 アサギのことを嫌いだ、と豪語している少年。

 アサギ達と同じく、勇者として異界へ旅立つ羽目になったが、理不尽さに訝しんでいる。

 トモハルとは家が隣り同士の幼馴染にして悪友。

 多方面で問題児。

トモハル(松下 朋玄) 登場時:11歳(小学6年生)

 容姿端麗、成績優秀であり、アサギと対をなすともてはやされている少年。

 同じく異界へ勇者として旅立つ。

 みんなのまとめ役だが、少々態度が高慢ちきでもあったりする。

 なんだかんだでミノルと親しい幼馴染。

ダイキ(中川 大樹) 登場時:11歳(小学6年生)

 剣道が得意な、寡黙な少年。

 人づきあいが苦手なわけではないが、自分から輪の中に入っていくことに遠慮がち。

 同じく、異世界へ勇者として旅立つことになる。

 やたらと長身で目立つことがコンプレックス。

ケンイチ(大石 健一) 登場時:11歳(小学6年生)

 ミノルと親しい可愛らしい少年だが、怒らせると一番怖い。

 同じく異世界へ勇者として旅立つことになった。

 従順だが、意に反することには静かに反論する。

リョウ(三河 亮) 登場時:11歳(小学6年生)

 作品のメインである一人。アサギは「みーちゃん」と呼んでいた。

 アサギと親しく、出会ってからは常に一緒だったが、勇者に選定されず、地球に取り残されてしまった。

 常にアサギの身を案じ、地球で不思議な能力を発揮している。

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