勇者

文字数 7,195文字

 桜桃色の唇が、聞き慣れぬ言葉で唄を紡ぐ。

「何もなき宇宙の果て、何かを思い起こさせる。向こうで何かが叫ぶ、悲しみの旋律を奏でる。夢の中に落ちていく、光る湖畔闇に見つける。緑の杭に繋がれた私、現実を覆い隠したまま。薄闇押し寄せ、霧が心覆い、全て消えた。目覚めの時に、心晴れ渡り、現実を知る。そこに待つのは、生か死か」

 そこに待つのは、彼女には“生”だった。それこそが、人間の強さであり、羨望の魂。

 何処かから、アサギを呼ぶ声がする。その声には、太陽の下に曝しても溶けぬほど、冷たい孤独感が滲んでいる。
 ハイだ。
 喉が嗄れるまで、アサギを呼び続けていた。
 多少のかすり傷はあるものの、目立った外傷がないハイはひたすら歩きまわった。何が起きたのか全く解らなかったが、時折襲い掛かってくる魔族を捻じ伏せ、襲われている魔族達を救出し、アサギを捜していた。

「アサギ、何処だ! アサギ、返事をしてくれ!」

 暫くすると、この凄惨な場に不釣合いな光る物を見つけたので拾い上げた。
 それは、アサギがアレクから受け取ったロシファが所持していた短剣だった。ここに落ちているということは、アサギが近いのではないか。希望を見出し、多少頬に血色が戻った。
 神経を研ぎ澄まし、微かな物音を聞く。
 半壊した城は、以前何処だったかも解らず。辛うじて残っている天井は、パラパラと落下してくる。全てが崩壊するのも、時間の問題だろう。下敷きになる前に離れるべきだろうが、アサギがいたらと思うと肝が冷える。
 羽音に顔を上げると、壊れた天井の隙間から竜が飛んでいるのを見つけたハイは、出来る限りの大声で叫んだ。
 恐らくトビィだろう。短剣を翳し、光に気づいてもらえないか試みる。もしかしたら、すでにアサギは合流しているかもしれない。そう思うと、居ても立っても居られなかった。

「光、もっと光を!」

 他に剣はないかと、周囲を見渡す。折れた金属片などは転がっているが、それでは駄目だ。焦りながら瞳を走らせると、瓦礫の下に刀身が見えた。すぐさま瓦礫を退かし、剣を手にする。
 手にした瞬間、痛みすら感じる高温に思わず手を離した。地面に落下したそれを、衣服を引き裂いて拾い上げる。すると、不思議と熱を感じない。布を取り払い訝しみつつ直に持ってみると、普通に触れることが出来た。急速に冷えるような熱ではなかったと首を捻りながら、ゆっくりと眺める。
 不思議な剣だった。ぼんやりと白い光を放つそれが、普通の剣でないことくらいハイにも解る。ここは、魔王アレクの居城地。何が出てきてもおかしくはないと思い、短剣と共に空に掲げる。まさかそれが、惑星ハンニバルに伝わっていたカラドヴォルグなる勇者の剣であるとは、思いもせず。
 この剣は、魔王ハイに対抗していたロシア王子の城に代々伝わっていたもの。止めを刺したテンザが拾い、所持していた。
 一応テンザはハイに剣を献上したが、その頃のハイには全く興味がない代物だった為、適当にあしらった。ゆえに、記憶がない。
 テンザは武勇伝に使うつもりだったが、その剣は常に高温で、文字通り手を焼いていた。一応惑星ハンニバルから持ち出したものの、部屋に置き去りとなっていたのである。
 聖剣カラドヴォルグ。幾度も聖水に浸し、鍛錬された剣である。聖なる属性の為、邪悪なものが手にすれば焼け焦げる代物。
 一度は拒絶したものの、その剣は魔王ハイを受け入れた。

「っ、駄目か……」

 上空のトビィに気付いてもらえず、ハイは項垂れる。ここで待機していても時間が惜しいので、再び歩きまわった。剣を二本掲げ、少しでも光を反射させながら歩いていた。
 カラン、と何かが転がる音が聞こえた。慎重に近寄り、崩れた壁の裏を剣を構えつつ覗き込む。

「アサギ!? アサギ、しっかりしろ、アサギ!」

 倒れているアサギが、そこにいた。
 剣を放り出し慌てて抱き起こすと、全力で治癒の魔法を詠唱する。外傷はないようだが、顔面蒼白で、苦しそうに呻いている。

「アサギ! アサギ!」
 
 名を呼び続けるハイの身体は大きく震え、今にも崩れ落ちそうだ。それでも懸命に髪を撫で、背を擦る。
 彼らの存在に気付いた魔物が上空から急降下してきたが、血走った瞳を向けたハイは死霊を召喚し撃退した。構っている余裕など、ない。

「っぅ、ハイ、さま……」
「あぁ、アサギ! 気がついたか、よかった! 本当に、よかった」

 虚ろに瞼を開いたアサギに歓喜の声を上げたハイは、力の限り抱きしめる。
 大きな身体が小刻みに震えていたので、アサギはそっとハイの背を擦った。子供をあやすように、優しく撫でる。

「お会いできて……よかったです。ご無事ですか」
「私は見ての通り無傷だ、運が良かったのだろう。面目ない、怖かったなアサギ。もう、大丈夫だ」

 深く頷きながら感極まって泣いているハイに安堵したアサギだが、顔を曇らせる。躊躇していた、その真実を口にはしたくなかったが受け入れるしかない。
 一呼吸置いてから、自分の手を必死に押さえつけ開口する。

「……アイセル様、スリザ様、ホーチミン様、サイゴン様は。お亡くなりに」

 ハイは、意味が解らず目を白黒させている。アサギは胸が締め付けられる思いで、唇を噛み締めた。その心痛な表情で、彼も理解する。

「なっ、ん、だ……と。ま、まさか!」
「ハイ様、他の方を捜しましょう」

 驚愕の瞳でこちらを見つめてくるハイに、アサギは毅然と告げた。自分の甲に爪を立て、勇気を奮い起こす。

 ……今は、出来ることをしなくては。この私が、出来ることを。

 嘆いている場合ではない、助けられる命はまだある。後悔しない為に起き上がったアサギは、唖然と見上げているハイの腕を引き上げると、溢れてきた涙を拭った。
 堪えていたものが、一気に溢れ出す。

「私、勇者なのに! 助けることがっ、出来ませんでしたっ……!」

 絶望の淵に佇み、太陽にまで届きそうな程の悲鳴を上げる。
 ハイは弾かれたように、アサギを抱き締めた。

「勇者だから、というのは間違っている。完璧な人間などこの世にはおらぬよ、アサギ。今は生きていることに感謝し、他の者を救出しよう。おいで」

 泣き止まぬアサギの手を引きながら、ハイは上空を見上げた。

「アサギ、先程竜を見た。きっとそなたの兄のトビィが乗っている。さぁ、合流しよう」
「トビィ、お兄様……。そう、ですよね。アレク様とトビィお兄様、ご無事だと信じていますから」
「うむ。……すまなかったな、アサギ。懇願する通りに、もっと早くに剣術を教えてやればよかった。そなたは剣も魔法も、得意だものな。これを持ちなさい、アレクから預かった短剣を拾ったよ」

 アサギは、ハイから差し出された短剣を恭しく受け取った。無事に戻ってきたその剣を、腰に装着する。この剣が、アレクへと導いてくれる気がしていた。短剣と長剣が、その手に一本ずつ。心を静めるように共鳴している気がして、優しく撫でる。

「勇者、私は勇者……。皆を助ける、助けるの……。やらねば、勇者になったのだから。勇者は、困っている人を助ける。勇者は強い、勇者は、勇者は、勇者は」

 アサギは、まるでまじないのように“勇者”を連呼する。
 それは、アサギだけの呪文。『勇者は負けない、勇者は何でも出来る、勇者は誰でも助けられる。つまり、勇者となれた自分は、負けない。負けてはならない』心の中で反芻する。
 必死に勇気を振り絞っている様に見えたアサギに、ハイも腹を括った。覚束無いが、剣を構える。斬りかかる事は無理でも、防御には使えそうだった。せめて代々伝わっていた錫杖があればと嘆くが、神官を放棄した際に捨て置いてしまった。
 こうして、勇者と魔王は共に歩き出す。

 太陽の光は、分厚い雲に覆われて。
 飛行していたデズデモーナはトビィを発見すると、大きな羽をより一層はばたかせ近寄った。その気配にクレシダが首を持ち上げ、トビィが笑みを零し名を呼ぶ。

「デズ! 無事だったか、オフィは?」
「異変が起きても、首を突っ込まず逃げるように伝えて参りました。それで、この騒ぎは一体?」
「解らない、突然城が崩壊して弾き出された」
「よくぞご無事で」
「正直……疑問に思う。幸運で片づけるには些か不可解だ、あれだけの衝撃を受け無傷とは腑に落ちない。しかし、今は考えている場合ではないからな。最優先でアサギを捜す」
「御意」

 相棒達の無事が確認できたので、トビィは低空飛行しアサギを捜した。
 襲い掛かってきた魔物達を蹴散らし進むと、トビィは城へと突っ込んでくるミラボーを見た。唖然として、それを眺める。自分の意思に反して、口角が上がる。引きつった笑みを浮かべると、全身が震え出す。
 
 ……あれに戦いを挑むのは、無謀だ。

 いつぞや見た時とは比較出来ない、別物ではないかと疑う程、それは巨大化し不穏な気配を放出している。ミラボーだと解ったのは姿は原型を留めていたからだ、肥大したイボ蛙の姿は変わっていない。全身から赤黒い煙が立ち昇っており、腐敗臭をまき散らしているのか、すえた臭いが漂い始める。
 鼻を布で覆い、目も痛む程の刺激臭に耐えた。
 
「なんですかね、あれ」
「恐らく魔王ミラボー」
「あれが。……まさか主、あれに挑むおつもりですか」

 淡々と語るクレシダの問いに、トビィは答えなかった。ただアサギを捜す為瞳を凝らしている。
 ミラボーの前に、小さな影が躍り出た。
 トビィは舌打ちし、焦って目を凝らせば魔王アレクだった。アサギではなかったので安堵したが、幾ら同じ魔王とはいえ一人で挑むような相手ではない。加勢すべきか一瞬悩んだが、優先すべきは決まっている。
 どのみち、ミラボーに挑むことは必然。アサギと合流すれば、確実にアレクを助けると言い出す。トビィは「必ず戻るから持ち堪えろ」と悔恨の色を湛えた瞳で見下ろすと、アレクの無事を祈ってその場から離れた。

「デズ、クレシダ! アサギを見つけたらオレに確認をとる必要は無い、そこへ飛べ」
「承知いたしました。黒髪の少女ですよね」
「御意に」

 その頃、アサギは歯を食いしばってハイと歩き続けていた。
 瓦礫が散乱している為、行く手を阻まれ思うように進めない。足元も悪いが、魔族が襲い掛かってくることはないものの魔物は蔓延っている。ハイが魔法で蹴散らし、アサギが追撃する。連携で上手く切り抜けた。
 惑星ネロの勇者剣エリシオンは、アサギには若干重い。短剣は扱いやすいが、飛行の魔物相手では間合いに入ることが難しい。本来片手剣のエリシオンを両手で持ち、応戦する。
 大きく肩で息をしながら、アサギは汗を拭い唇を噛み締め、周囲を見て嘆いた。美しかった魔界イヴァンは、死臭漂う荒地と化した。臭いに咳込み、背を擦ってくれるハイにしがみ付きながら、どうにか落ち着かせようと深呼吸を繰り返す。
 その時だった。トビィが、アサギとハイを発見したのは。

「アサギ!」
「トビィ、お兄様っ!」

 懐かしい声に勢いよく振り仰いだアサギは、満面の笑みで手を大きく振った。心強い味方に、ハイも胸を撫で下ろして片手を振る。
 瓦礫を薙ぎ倒し無理やり着陸したクレシダと、場所がなく下りる事が出来ないデズデモーナにも、アサギは手を振った。
 クレシダから颯爽と飛び降りたトビィは、無我夢中でアサギに駆け寄り、抱き締める。若干震える腕で抱き締め、髪を撫でながら胸に押付けた。

「無事でよかった……。すまない、オレが離れたばかりに。もう、離さないと誓ったのにな。常に共にいなければならないというのに、共にいなければ護る事すら出来ないのに」
「私は大丈夫です、トビィお兄様。ただ、その……サイゴン様達は、もう」

 隠すことは出来ない、告げなければならない。トビィとサイゴンの仲を知っているので、言い辛かったがアサギは意を決して告げた。
 肩を震わし涙声でそう告げられ、深くは訊くまいとトビィは静かに頷く。確かに動揺したが、今はアサギの無事に感謝した。そして、この先どうすべきなのかを一刻も早く決断しなければならない。

「そうか……。アサギは、よく頑張った」
「わたし、は、なに、も、できな、くて」

 トビィは言いようのない悔し涙が湧き返ったアサギを撫でながら、陰鬱な空を見上げていたハイに声をかける。

「アレクが、ミラボーと対峙した。……どうする、魔王ハイ」

 柔らかに頷きトビィを見つめたハイは、力強く答える。

「私が行こう、アレクには世話になった。ここの魔族達にも世話になった、無論、お前にも。そして何より、アサギに。同じ魔王として、アレクと共に戦おうと思う。アサギ、遠くへお逃げ。そこに竜がいるだろう、もう大丈夫だ」

 驚愕の瞳で自分を見上げたアサギの視線に合わせるためにしゃがみ込んだハイは、優しく微笑むと艶やかなその髪を撫でる。頬を撫で、破顔する。それは、これ以上ないというような、眩しい笑顔だった。これから戦地へ赴くとは思えない、晴れやかなもの。
 トビィはそこに、死を覚悟している男を見た。

「勇者アサギよ。巻き込まれる必要は無い、魔王同士で決着をつける。アサギは、仲間達と合流しなさい」

 重々しい声に、咄嗟にアサギは叫んだ。その眩しすぎる笑顔が、逆に怖い。そんな笑顔は、いらなかった。何より、そんな言葉を望んでいない。

「い、嫌です! 私も行きます」
「大丈夫だ、私とアレクが二人揃えばミラボーごとき、あっという間だ」
「で、ですが私は勇者なので。大事な人を置いて逃げるなんて、それは無理です。勇者だからというか、人間として無理です」

 大事な人。
 そう言われ、ハイは思わず涙ぐむ。けれども、上を向いて必死に零れるのを堪えた。身体中が燃え滾るようだった、その言葉だけで十分生きていける。拉致同然で攫ってきた挙句、ワケも解らず嫁呼ばわりされ、それでも常に微笑み、皆の中心にいたアサギ。眩しくて焦がれた、類まれなる美貌の勇者。堕落した魔王の、過去の話に涙してくれた優しく、美しく、可憐で愛しい娘。
 縋るアサギをどうにかすり抜け、アレクに加勢する為ハイは雄々しく立ち上がる。

「言葉を返そう、私の大事なアサギよ。同じ人間として伝えたい、大事な人を危険な目に合わせる訳にはいかないのだよ、解っておくれ。……トビィ、アサギを連れて他の仲間達と合流しろ。ここは引き受ける、遠くへ!」
「……ふん」

 衣服を必死に掴み引き留めるアサギに、ハイは嬉しくて楽しげに笑った。小さな手にそっと重ねた自分の手から、温かな何かが身体中を駆け巡る。衣服にかけられた細く優美な指をゆっくりと外し、ハイは剣を片手に歩き出す。

「ありがとう、私の大事なアサギ」

 トビィに大きく頷き、「アサギを頼んだ」と念を押す。
 腕を伸ばし追いかけようとしたアサギを、背後からトビィが止めた。

「……トビィお兄様」

 一人歩いていく魔王を見つめながら、アサギは背筋を正しトビィに語りかけた。その瞳は、禍々しい遠くの空を見つめている。

「……どうした、アサギ」
「トビィお兄様は、どうしたいですか。恐らく同じ考えだと思うので、それで行きましょう」
「やれやれ。……アサギ、オレが必ず護る。だから精一杯、戦え」
「はいっ!」

 喉の奥で笑いアサギの肩を抱いたトビィは、静かにクレシダとデズデモーナに視線を送る。ニ体が咆哮し、主の思いに応える

「止めても無駄だろう、アサギ。君は()()()オレの言う事を聞かなかった。ならばオレは、命を賭けて護ろう。遠い昔に約束した言葉通り、オレはアサギに逆らえない。何があろうとも、必ず傍に。その笑顔を護る為ならば、なんだってしてみせる」

 キィィィ、カトン。

 そう呟いたトビィは一瞬眩暈がして、頭を抱えた。凄まじい頭痛が走り、吐き気が込み上げて口元を押さえる。何かが脳の中で、音を立てた気がした。自分が今、何を口走ったのか記憶が曖昧だった。だが、解る事は一つ。『アサギを護り抜く』それだけだ。それだけで十分だ。
 走り出しハイの隣に寄り添ったアサギを、トビィは遅れて追いかける。正常だ、戦える。
 クレシダが浮遊し、デズデモーナと共に上空から追った。
 隣に来て手を握り、普段通りに笑ったアサギに驚愕したハイは、直様顔を顰めてトビィを振り返った。

 ……お前はアサギが大事ではないのか? 何故こんな危険な目に。

 そう目で懇願したが、トビィは肩を竦め不敵に微笑むだけだった。
 ハイは口を開き、アサギを叱咤しようとした。けれども、率直に嬉しい。まさか、ニ人が来てくれるとは。何百人もの味方を得た気分だった。

「過去に惑星ハンニバルを破滅に追いやった魔王であるにも関わらず、輝かしい勇者と共に歩いてもよいのだろうか」

 泣き出しそうな、脆弱な声でそう呟く。絞り出した思いを、アサギが否定しないことなど知っている。肯定することも知っていた、訊く必要などないとも解っていた。それでも、言葉が欲しかった。それを糧に、過去の自分を受け入れ、未来へ歩み出す力としたかった。
 
「良いです。そのほうが、素敵です。……悪い事はしました、けれど、そこから良い事だって出来るでしょう? 魔王が勇者の仲間になるのだって、有りなのですよ。ハイ様は、過去を悔いている。時間を戻すことは出来ないけれど、未来を選ぶことは出来ますもの」

 思った通りの、威勢のよい声でアサギは告げた。明るくも威圧感ある凛々しいその声は、ハイの胸に染み入る。回復の魔法よりも、効果がある言葉に思えた。

「……もし。アサギがあの時、私の傍に居てくれたならば。まぁよい、昔の事か。さぁ、行こう。アレクに加勢を!」

 惑星クレオに召喚された、勇者アサギ。惑星ハンニバルを混沌に陥れた、魔王ハイ。そして惑星クレオのドラゴンナイト、トビィ。目前に迫ったミラボーに、三人は臆することなく向かう。
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登場人物紹介

アサギ(田上 浅葱) 登場時:11歳(小学6年生)

 DESTINYの主人公を務めている、謎多き人物。

 才色兼備かつ人望の厚い、非の打ち所がない美少女。

 勇者に憧れており、異世界へ勇者として旅立つところから、この物語は始まった。


 正体は●●の●●●。

ユキ(松長 友紀) 登場時:11歳(小学6年生)

 アサギの親友。

 大人しくか弱い美少女だが、何故かアサギと一緒に勇者として異世界へ旅立つ羽目になった。

 トモハルに好意を抱いている。

ミノル(門脇 実) 登場時:12歳(小学6年生)

 アサギのことを嫌いだ、と豪語している少年。

 アサギ達と同じく、勇者として異界へ旅立つ羽目になったが、理不尽さに訝しんでいる。

 トモハルとは家が隣り同士の幼馴染にして悪友。

 多方面で問題児。

トモハル(松下 朋玄) 登場時:11歳(小学6年生)

 容姿端麗、成績優秀であり、アサギと対をなすともてはやされている少年。

 同じく異界へ勇者として旅立つ。

 みんなのまとめ役だが、少々態度が高慢ちきでもあったりする。

 なんだかんだでミノルと親しい幼馴染。

ダイキ(中川 大樹) 登場時:11歳(小学6年生)

 剣道が得意な、寡黙な少年。

 人づきあいが苦手なわけではないが、自分から輪の中に入っていくことに遠慮がち。

 同じく、異世界へ勇者として旅立つことになる。

 やたらと長身で目立つことがコンプレックス。

ケンイチ(大石 健一) 登場時:11歳(小学6年生)

 ミノルと親しい可愛らしい少年だが、怒らせると一番怖い。

 同じく異世界へ勇者として旅立つことになった。

 従順だが、意に反することには静かに反論する。

リョウ(三河 亮) 登場時:11歳(小学6年生)

 作品のメインである一人。アサギは「みーちゃん」と呼んでいた。

 アサギと親しく、出会ってからは常に一緒だったが、勇者に選定されず、地球に取り残されてしまった。

 常にアサギの身を案じ、地球で不思議な能力を発揮している。

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