召喚の儀

文字数 6,502文字

 リュウの所作は普段から芝居染じみているが、今ほど妙ではなかった。まるで、自ら進んで悪役を演じているような表情に、アサギは密かな恐怖を覚えている。

「リュウ様は味方ですか、それとも敵ですか。味方であって欲しいですが、もし違うのであれば。……私には戦う事が出来ないので、リグ様達と離れた場所にいて頂きたいです」

 そんな感情を悟られまいとして、アサギは物怖じせず堂々と本心を告げた。
 皮肉めいた瞳で一瞥したリュウは喉の奥で笑い、真剣なアサギに対し舌を出し、ぐにゃりと顔を歪ませる。

「ミラボーとは戦えるのに、私とは戦えないと? 勇者アサギ、敵の基準を教えて欲しいぐー。私もミラボーも同じ魔王だぐ」

 アサギが瞳に困惑の色を浮かべたのを見逃さず、大声で笑う。

「戦えないって? けれども、私から攻撃を受けたら……結局は剣を向けるのだろう? 試しにやってみようか、アサギではなく、仲間の皆さんに攻撃してみるぐ!」

 言うなり、リュウは甲高く笑いながら勇者達に向けて魔法を放った。次いで背から弓を取り出し、華麗に何本か射撃する。
 悲鳴を上げる勇者達に、慌てて仲間らが防御壁を張り巡らせる。

「っ、なんでっ!」

 剣を握り締め、弓矢を叩き落すアサギは、その速さと重さに腕が痺れた。これでは、何本も受けられない。集中力が無くなれば、弓矢を捕えることが出来ない。矢を追う瞳は、今のでかなり疲弊した気もする。

「残念だったぐ、勇者アサギ。魔王リュウは、実は剣も弓も得意なんだぐ。ついでに空に浮いているあの竜のように、変化することも可能だぐー。……弓だなんてかったるい攻撃を止めて、簡単に踏み潰してしまおうか」

 鏃が、アサギの頬を掠める。うっすらと、その桃色の頬に血が滲んだ。

「こんなことをして、何か得な事でもありますか!? 何もないでしょうっ」
「……それは、アサギには関係がないことだぐ」

 魔王リュウの参戦により、ミラボーへの攻撃が手薄になった。
 この期を待っていたかのように、下卑た声で笑うミラボーの巨体が浮かび上がる。切り刻まれ、地面に転がっていた肉片は意志を持って動き出し、仲間達に襲い掛かる。零れた体液を吸った土も動き出し、人型となって襲い掛かってきた。
 蒼褪めて呻き、直様アーサーが防御の態勢をとるように声を張り上げる。

「単独で戦ってはなりません、数人で攻防に専念しましょう。近くに居る仲間達と大至急合流してください!」

 トビィは、一人最先端で戦っていたアリナを救出に行った。多く肉片を作り出した為、囲まれている。躊躇せずクレシダから飛び降り、剣を振るう。
 助けに来たトビィに軽く不貞腐れたアリナは、唇を尖らせた。

「ちぇー。超強力な助っ人じゃん。このくらい緊迫感があったほうが、面白いのに」
「お前が傷つくと、アサギが哀しむ。オレは、アサギが哀しまない為に存在しているんでね。悪いな、お愉しみを奪って」
 
 二人で蹴散らしていると、遅れてブジャタとクラフトが駆け付けた。トビィは頃合いを見て、再び迂回してきたクレシダに飛び乗る。三人が揃ったならば心配無用、他に危機に瀕している者がいないか上空から探る。
 ムーンとサマルトが孤立していたが、近くに居たハイがそれを救っていた。
 睨みつけてきたムーンに、ハイは気の毒な位切ない笑みを浮かべて微笑し、攻撃の手を緩めず二人を護る。恨まれても仕方がない、何をしたのかは自身が知っている。
 ムーンとて頭では理解している、今のハイには邪悪な心など微塵もないことを。放たれる魔法には迷いがない、死霊を操っていた魔王ハイではなく、紡がれるのは風と光の魔法だった。それでも、故郷の惑星を、自国を、最愛の人を奪った仇を簡単に赦すことなど出来なかった。
 サマルトは、軽くムーンの背を撫でた。震えている小柄な背を、しきりに撫でた。それしか、出来なかった。
 サマルトとて、ハイが憎いのは確か。けれども目の前の元魔王を非難する事は、出来なかった。最高位の神官にしか思えない、何よりアサギがその身を挺して庇ったのだから。
 二人は、複雑な思いを抱いてハイと共闘する。
 最も焦っていたのはエーアだった。ミラボーの手の内は把握していると思っていたが、このような能力は知らない。エルフの姫君を食らってしまい、予測不能な攻撃をするようになった時点で、これまで知識が役に立たないと察し絶望する。メアリを護りながら、最前に立って魔法を放ち続けるしかない。
 動き回る肉片に悲鳴を上げがむしゃらに杖を振り回すユキを護るケンイチは、顔を引き攣らせる。キリがない、大元を叩かねば体力だけが消耗し敗北する。目を走らせれば、ミノルもダイキも苦戦している。何か方法はないものだろうか、と思案している余裕もない。動かねば、飲み込まれる。一瞬の隙が、命取りになる。

「親愛なる魔王リュウよ。そなたの望みは、閉ざされた美しい惑星である故郷に還ること。協力しておくれ、私が全ての叡智を手に入れた先に、そなたの望みを叶える術があるのじゃよ。ギヒィッ」

 喉の奥で笑い、起き上がって不気味に笑ったミラボーへとリュウは視線を移した。ニ人の魔王が、互いに視線を送り合う。
 これ以上面倒なことは避けたいトビィは、真っ先にリュウへ斬りかかった。どちらかを撃破しなければ、勝機が薄れていく。

「おぉ、来た来た、アサギの守護神だぐー。見事なまでに動きが速いぐーな」

 流石に、トビィの攻撃を余裕で避けることはリュウとて難しい事。以前戯れていた時とは違う本気の一撃に、引きつった笑みを浮かべる。

「魔王リュウよ、力を貸しておくれ。そなたは裏切らないでおくれ。見るがよい、我腹心のエーアなど、あのように寝返っておる。嘆かわしいものよ、人間は。いとも容易く、心を変える。裏切らねば生きていけぬ、あさましい種族よ。保身を図り続けることで、生き永らえる」

 その台詞に激怒したのは、メアリだった。人の姉を勝手に攫って洗脳し、片棒を担がせた挙句、非難するとはどういうことだと。
 だけれども、エーアは真っ直ぐにミラボーを見据え、魔法を詠唱する。自分の意識があった頃、最後に放った火炎の魔法を今再び、詠唱する。
 あの日の再開だ。
 止まっていた時間が動き出した。恋人を殺され、それでも尚ミラボーから目を離さなかった、かつての自分が甦る。

「私に優しくしてくださったミラボー様、本当は人間とも上手くやっていけるのでしょう?」

 語りかけて、火柱を解き放った。ミラボーは答えることなくそれを弾き返す、最早、肉に埋もれた瞳と口で笑う。

「欲しいのは、美しいもの。宝石が、人間の女が、美しければ手中にするのじゃ、ゲヒヒ。そぉして宇宙に浮かぶ美しき宝石達……惑星も欲しくなるのは道理じゃろ。漆黒の闇にぽっかりと浮かび漂う、無数の惑星。全てを掌握する欲望を抑えることなど、出来んのじゃ。魔王になったからには、その先を目指す。向上心があるのでな、ウヒヒ!」

 リュウは、静かにその話を聴いていた。
 おそらくミラボーは、すでに狂気に捕らわれている。惑星を手中にするという自らの欲望のみでしか、身体も脳も動かない。それを欲することが、存在意義だと信じている。愛する故郷幻獣星とて、その欲望の中に含まれている。そうなれば、阻止するしかない。だが、惑星間を簡単に移動できる方法などあるのだろうか。
 そもそも、リュウは多々惑星があることなど、知らなかった。アサギが来て、自分が知らない惑星の存在に気づいたのだ。宇宙が広大で、未知なる世界であることを知ってしまった。

「欲望と憎悪は、心と身体を動かす感情として相応しい」

 ミラボーは、すでに宇宙掌握の方法を掴んでいるのだろうか。全ての叡智とは、何を指すのか。不老不死となり膨大な時間を得たのならば、闇雲に方法を探ることも可能だろう。だが、そんな根気など皆無に思える。
 リュウは、魔王に踊らされている気の毒な勇者を見つめる。

「サンテ、君は怒るだろうか。こんな小さな女の子に牙を向いている私を。君を護る事が出来なかったのに、他の勇者を救いたいと思う私を、軽蔑するだろうか。……君は、本当に転生するのだろうか。転生したとしても、私は。サンテ、君に合わせる顔がないんだ。あんな、あんな惨たらしい死に方。私が、助けに行っていたらば、未来は」

 サンテの穴だらけの遺体が、脳裏に焼きついたまま離れない。夢にも出てくる、その姿でじっとこちらを見つめているサンテが、傍を離れない。今も、背後にいて、瞬きせずに行動すべてを監視されている気がする。

『その勇者は助けるのに、何故僕は助けてくれなかったの』

 彼の瞳に、そう責められる。
 怯えた声を出し、呻いてリュウは首を横に振った。幻覚に恐怖し自身を責め続ける姿など、友達であったサンテは望んでいないのに。許せない自分への憤怒が、それを産み出す。赦免することが出来ないリュウは、いつまでも捕らわれたまま。激しい自己嫌悪からは、抜け出せない。
 アサギは、唇を噛み締めた。リュウを救い出さねばならないが、方法が思いつかない。サンテ、という勇者がこの場にいたら簡単だが、亡くなっている。

「私の言葉じゃ、リュウ様に届かないっ」

 錘を抱え深い底に沈んでいるリュウを引き上げるには、あまりに未熟。焦燥感に駆られ、握る拳から汗が零れ落ちる。アサギは、悔しくて唇を震わせる。

『……どなたか! どなたか! 王子と同等の、いやそれ以上の魔力を持ちえるお方よ! どうか、私の声をお聞きください! 私の名はヴァジル=セルヴァ。私を召喚してください、封印を打ち破り、貴方様のもとへ召喚してください!』

 その時に再び、あの不思議な声を聞いた。鼓膜に残っていた残響と、一致する。聞き間違いではない、これで二度目だ。アサギは剣で土人形を斬り落としながら、周囲を窺う。
 しかし、やはり声の主など何処にもいない。

「しょう、かん……?」

 遠い星からの伝言の様に切ない声か紡いでいた単語を、復唱する。
 途端、リュウの耳が大きく反応した。充血した瞳でアサギを注視すると、苛烈な戦いの最中だというのに呆けている。

「アサギ、余裕だぐーね! 余所見をする暇など、ないぐ!」
『……どなたか! どなたか! 王子と同等の、いやそれ以上の魔力を持ちえるお方よ! どうか、私の声をお聞きください! 私の名はヴァジル=セルヴァ。私を召喚してください、封印を打ち破り、貴方様のもとへと召喚してください!』

 三度聞こえたその声に、アサギは咄嗟に返事をした。

「あの、声は聞こえますけど、何処にいるのか解りません!」

 突然叫んだアサギに、リュウは瞳を丸くした。

「い、一体何を……。気でも触れたか」

 アサギは幾度か瞬きを繰り返し、そして急に姿勢を正した。一体、何をやっているのだろう。怪訝に睨みつけると、桜桃色の唇が動いていることに気づく。

『おぉ、どなたか存じませんが助かります。復唱してください、準備はよろしいですか。
“彼の地より、我が名に応えよ。我は召喚せり、遠き異界の友人を。我の名に応え、姿を現せ。呼ぶ君は、火炎の化身。応じるは、高貴なる竜族の末裔。我の命に応じる君の名は、ヴァジル=セルヴァ。我の名は”……ここで貴女のお名前です』
「え、えーっと。彼の地より、我が名に応えよ。我は召喚せり、遠き異界の友人を。我の名に応え、姿を現せ。呼ぶ君は、火炎の化身。 応じるは、高貴なる竜族の末裔。我の命に応じる君の名は、ヴァジル=セルヴァ。我の名はここで貴女のお名前です?」
『……違います、最後は貴女の名前を告げてください』
「す、すいません。間違えました、えーっと、えーっと」

 リュウは、心臓が止まりそうな程に驚愕した。

「彼の地より、我が名に応えよ。我は召喚せり、遠き異界の友人を。我の名に応え、姿を現せ。呼ぶ君は、火炎の化身。応じるは、高貴なる竜族の末裔。我の命に応じる君の名は、ヴァジル=セルヴァ。我の名は……アサギ」

 瞬間、リュウの顔が大きく歪んだ。
 呼応するように、時空も歪む。
 アサギの目前で、空間が切り開かれる。
 何もない場所から、腕が一本伸びてきた。ついで、その割れ目から深紅の髪を煌かせ、長身の男がゆっくりと現れる。光の粒子を身に纏い、静かに瞳を開いた男はコキコキと首を鳴らした。幾度も瞬きし、あんぐりと口を開き狼狽しているアサギを見下ろすと薄く微笑む。

「よくぞ召喚してくださいました、申し上げた通りヴァジルと申します。契約は見事に結ばれました、以後、貴女様の指示に従いましょう。……ところで、可能ならばもう一人呼んで戴きたいのですが。よろしいでしょうか?」

 何が起こっているのか解らず頷くしかないアサギに、ヴァジルはゆっくりと言葉を伝える。
 たどたどしくそれを連呼しているアサギと、出現したヴァジルを驚愕の瞳で交互に見つめているリュウは言葉を失い脚から崩れ落ちそうになった。

「おやおや……」

 その視線に気づき、ヴァジルは冷かな視線を返す。
 鈍器で殴られたような衝撃を受け仰け反ったリュウは、呼吸するのを忘れていた。

「彼の地より、我が名に応えよ。我は召喚せり、遠き異界の友人を。我の名に応え、姿を現せ。呼ぶ君は、火炎の化身。応じるは、烈火の魔神。我の命に応える君の名は、ヘリオトロープ=セルフヒール!」

 再び空間が歪み、一本の腕がすらりと伸びてくる。金の髪を揺らして現れた青年は大きく伸びをすると、呆気にとられているアサギを見て興奮気味に手を取った。

「わぁお、驚くほどに愛らしい娘ちゃん! よろしくよろしく、ありがとうありがとう」

 屈託のない笑顔でそう言われ真正面から抱き締められたアサギは、悲鳴を上げた。
 間入れず、トビィとハイ、ミノルにアーサーその他多数が、殺意の念を送る。
 顔面蒼白で取り乱した様子のリュウを情けなく見つめると、指と首を鳴らしつつ、ヴァジルはわざとらしく咳をした。

「さて、主であるアサギ様。……御命令を。如何なる命令でも、御聞き致します」

 真顔でヴァジルはそう告げると、目を怒らせてリュウを追い、足首に手首、そして首を回した。目は、完全に据わっている。
 この突然現れたニ人が、リュウの関係者であることはすぐに解った。緊迫感で押し潰されそうな空気に恐れをなし、控え目にアサギは告げる。

「あの、リュウ様を抑えてくださると助かります。説得でも構いません」
「リュウ? ……王子はそう名乗っているのですか? リュウとは、目の前にいる銀髪で間抜け面した、我一族のことですよね? ご安心を、容易い事です」

 ボキィ、とヴァジルの指が鳴る。
 身体を硬直させ一歩後退したアサギの背後から、声がかかった。

「アサギ様、契約を! 私の名はリングルス。リングルス=エースと申します」
「私はエレではありません、エレン=ルシフォードと申します!」

 駆け寄ってきたのは、幻獣達だった。
 眠っていたが徐々に目が醒めた皆は、姿が見えないリュウを捜してやって来た。

「どうか、契約のお言葉を!」

 アサギを救出する為には、リュウの命令に背かねばならない。何があっても反することなど出来ないが、召喚士である主が命令したならば、それは可能となる。自らの意思で自由に動き、王子を止める方法はこれしかない。
 リングルス達は、主にアサギを選んだ。まさかヴァジルやヘリオトロープまで来てしまうとは、思いもしなかったが。
 アサギは緊張気味に喉に手をあてると、言葉を紡ぐ。
 幻獣と人間の契約は、結ばれる。アサギという名の勇者のもとで、幻獣達は穏やかに微笑んだ。名を呼ばれた瞬間に、身体の何処かが熱くなる。それこそが契約の証であり、アサギと見えない鎖で結ばれた。
 成功だ。
 契約の鎖は、束縛するものではない。何処までも伸び、自由自在に動き回る意思を形にしたもの。大事な人を救い出す、共に戦う。

「ご命令を、アサギ様」

 そう告げるリングルスの隣に立ち、喉の奥で笑ったヴァジルは、気が動転しているリュウを見据える。再び指を鳴らしながら、睨みを利かせて深く頷いた。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

アサギ(田上 浅葱) 登場時:11歳(小学6年生)

 DESTINYの主人公を務めている、謎多き人物。

 才色兼備かつ人望の厚い、非の打ち所がない美少女。

 勇者に憧れており、異世界へ勇者として旅立つところから、この物語は始まった。


 正体は●●の●●●。

ユキ(松長 友紀) 登場時:11歳(小学6年生)

 アサギの親友。

 大人しくか弱い美少女だが、何故かアサギと一緒に勇者として異世界へ旅立つ羽目になった。

 トモハルに好意を抱いている。

ミノル(門脇 実) 登場時:12歳(小学6年生)

 アサギのことを嫌いだ、と豪語している少年。

 アサギ達と同じく、勇者として異界へ旅立つ羽目になったが、理不尽さに訝しんでいる。

 トモハルとは家が隣り同士の幼馴染にして悪友。

 多方面で問題児。

トモハル(松下 朋玄) 登場時:11歳(小学6年生)

 容姿端麗、成績優秀であり、アサギと対をなすともてはやされている少年。

 同じく異界へ勇者として旅立つ。

 みんなのまとめ役だが、少々態度が高慢ちきでもあったりする。

 なんだかんだでミノルと親しい幼馴染。

ダイキ(中川 大樹) 登場時:11歳(小学6年生)

 剣道が得意な、寡黙な少年。

 人づきあいが苦手なわけではないが、自分から輪の中に入っていくことに遠慮がち。

 同じく、異世界へ勇者として旅立つことになる。

 やたらと長身で目立つことがコンプレックス。

ケンイチ(大石 健一) 登場時:11歳(小学6年生)

 ミノルと親しい可愛らしい少年だが、怒らせると一番怖い。

 同じく異世界へ勇者として旅立つことになった。

 従順だが、意に反することには静かに反論する。

リョウ(三河 亮) 登場時:11歳(小学6年生)

 作品のメインである一人。アサギは「みーちゃん」と呼んでいた。

 アサギと親しく、出会ってからは常に一緒だったが、勇者に選定されず、地球に取り残されてしまった。

 常にアサギの身を案じ、地球で不思議な能力を発揮している。

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み