謎の少年

文字数 7,096文字

 マビルは息を大きく吸い込み、力任せにテーブルを殴りつけた。アイセルの表情が強張ったことにも気づいたが、怒りは治まらない。
 予言されていた双子の姉は同じ魔族であると、信じて疑わなかった。何故種族が違うのに双子などというのだろう。姉も同じ魔族で、認めるだけの魔力を所持していたら、歩み寄る事もあったかもしれない。破壊願望があるであろう次期魔王である姉と、世界を破滅に導くことが出来たのならば、それはそれで楽しいのかもしれない。認めたくはないが、妄想し胸を躍らせていた時期もあった。
 恋する乙女の様に胸を高鳴らせ、僅かな痛みと好奇心に心を弾ませる。今まで思い描いていた姉の姿は、空虚な妄想であったのだろうか。


「その人間の勇者って、本当に、あたしのおねーちゃんなの? 馬鹿げてる、絶対何かの間違いよ」

 吐き棄てる様に、マビルは呟いた。
 胸がざわめく、落ち着かない。窓の外に視線を投げれば、純白の鳥が一羽舞っていた。晴天に舞う純白の鳥、その美しい色合いの対比が、怒りに拍車をかける。この、胸に巣食う鬱憤であり激昂をどうしたらよいのか解らず、鳥を睨み付ける。
 アイセルが止めに入った声など、聴こえなかった。
 鳥は痙攣しながら一気に落下し、地面に激突する直前で弾け跳んだ。

「マビル!」

 憤慨したアイセルに叱咤されたが、愉快そうに微笑み、心軽くなったマビルは優雅に紅茶を啜る。口に広がる豊潤な香りを楽しみ、口元を綻ばせる。髪を弄び、小さく吐息を漏らす。
 少しだけ、気分が晴れた。

「いつも言ってるだろう、むやみやたらに感情を他者に押付けるな。命を奪うか、そうでなくとも怪我を負わせるだろう! お前の魔力は……」
「仕方ないでしょ、あたし、束縛とかお説教とか大嫌いだもの。怒りを我慢して、あたしにどんな利があるっていうの? そもそも、人間が抱いている魔族の偶像ってこういうことでしょう? 別にいーじゃない、鳥も魔族も人間も、そう簡単に絶滅しないわよ。たかが一羽や一人をあたしが殺したぐらい、なんの問題もない。今この瞬間、それ以上の数の命が産まれ出てる」

 小さく「不愉快だわ」と言い放ち立ち上がったマビルは、凄まじい形相でアイセルを睨み付けた。パンを握り締め、大股で家から出て行く。
 どうやら、腹は空いているらしい。
 深い溜息を吐いたアイセルは、何時ものことながら頭を抱えた。マビルは、自分がこの世の頂点に立っているような素振りを見せる。世界は、自分を中心に回るべきなのだと、思い込んでいる。だから、癪に障る様なことをした者には、容赦なく鉄槌を食らわすのだ。当然の報いだと、信じて疑わない。
 アイセルは、癇癪を起したマビルが、アサギを殺害しないか不安だった。
 結界が張ってあるので、マビルはこの区間から出られない筈だった。それでも、妙な胸騒ぎがする。一度抱いた嫌悪感を消し去る事など、出来るのだろうか。他者と協調して生きていくことなど無意味だと思い込んでいる妹に、一般常識など通用しない。
 頭を抱え込み、アイセルはテーブルに突っ伏す。

「あいつが“影”のほうでよかったよ。あれで“光”だったら、世界はもう、混沌の渦に飲み込まれてる」

 起き上がって苦笑するアイセルに、トーマは肩を竦めて作り笑いを浮かべた。そ知らぬ振りをして黙々と料理を食べ続ける弟に感謝をしつつ、考えあぐねる様に視線を彷徨わせる。

「どうしたらいいんだ、父さん、母さん……。俺には予言など出来ないし、アサギ様を御護りするって言ったって」

 絶望に近い溜息を吐いたアイセルは、言葉を失った。
 暫しの静寂の後、ナイフとフォークを皿に置いたトーマが声をかける。幾度か訊ねようとしたが、空気を読んでいた。しかし、我慢の限界だった。

「ねぇ、僕も会っちゃ駄目……なの?」

 まるで他人に訊くように、遠慮した声でトーマは訊ねる。
 思案していたアイセルだが、低く唸り続けながら出した答えは「すまん」だった。

「そっかぁ……。寂しいな」

 解っていた返答だった、期待などしていなかった。だが、やはり気落ちしざるを得ない。滅入る様な淋しさから、「姉さん、逢いたい」をトーマは連呼する。

「本当の姉さんなのに、どうして逢えないんだろう。予言って、なんなんだろう。でも、なんとなくは解るんだよ。そもそも僕の存在自体が怪、きっと、何かしらの運命があってここにいるんだよね。姉さんと引き離されても尚、ここで産まれた意味が」
「トーマは利口だな……ありがとう。そして、すまない。そんなことはない、トーマ。予言に踊らされるのもどうかと正直俺だって思うよ、だが」
「それ以上言わなくても大丈夫だよ、アイセル。僕には気を遣わないで、大丈夫、大丈夫……。姉さんは、何処にも行かない筈だから」

 喉の奥に水を流し込んだトーマは、瞳を伏せながらも空元気で笑った。
 自分の我儘を押し通す性格ではない、耐えている。マビルと違い、トーマは非常に聞き分けの良い弟だった。逆境の中にいるというのに忍耐強く、そして物分りが良い。アイセルを困らせるような真似はしなかった。

「マビルが、トーマほど素直だったらなぁ」
「そんなんだったら、マビルじゃないよ」

 そう言い合うと二人は顔を見合わせ、ようやく腹の底から笑い始める。この場にマビルがいたら、それは騒ましいことになっていただろう。
 アイセル、マビル、そしてトーマ。
 境遇は特異だが、仲は良かった。
 兄アイセルは武術家として魔族の中では名を轟かせ、魔王アレクに直々に仕える猛者。しかしそれは“表向き”の顔であり、裏では予言家の者としてアレクと親密な関係である。全ての予言の記録を所持し、先の未来を知っている者などと、誰が思うだろう。
 妹マビルはアレクの次に魔界を統治する者、すなわち女王に姿が瓜二つであり、魂を共鳴させ女王に最も近い者として産まれて来た。アレクの後継者である姉を光とするならば、マビルは影。影は時として光である姉を身を挺して護らねばならない……、そんな過酷な運命を背負わされている。だが、母が残した予言ではマビルがそうなる運命だと告げられていない。次期魔王となる少女に寄り添う“双子”の娘だとしか。
 そして、弟トーマ。最も謎多き少年である。トーマが生誕したのは、今から十年程前のこと。彼は人間である、魔族ではない。
 忘れもしない、あれは氷の鞭のような風が肌を刺す日の事だった。

 春は柔らかな光と共に訪れ、大地を温めてくれる。
 土に、大気に、全ての生きるものに、溢れんばかりの光という愛情を注いでくれる。冷たい空気から逃げるように部屋で閉じ篭っていたとしても、一筋の光が窓から差し込めば、心が浮き足立って外に飛び出してしまう。頬には、笑みを宿して。
 光が生み出す色彩は様々だが、夜明けと夕暮れの薄明かりのなんともいえない微妙な哀愁漂う色合いが、アイセルはとても好きだった。家の周りには、毎年この時期になると、小さい可憐な花が地表に姿を見せる。その花を昨年と同じ様に愛でていると、幸福を実感できた。
 アイセルは、暖かな日差しの中で、小鳥の囀りと小川のせせらぎを聞きながら地面に寝転がり大きく伸びをすることが一番の贅沢だと思っている。光を身体全体で受け止め、色の移ろいを瞳に焼付ける。自然に同化は出来ないが、せめて寄り添って生きていきたいと願っていた。
 その日は、雪は降っていなかったものの、身体にひしひしと堪える寒さから毛布に包まっていた。家には両親とアイセル、そしてマビルの家族が揃っていた。時折聴こえる、暖炉で薪が爆ぜる音以外は静かな日だった。
 窓の外を見ながら身震いする、こんな日にはやはり雪解けの時期に焦がれてしまう。マビルなど、暖炉の前から全く動かず、毛布に包まって丸くなっている。
 時折吹く風が、窓をカタカタと鳴らしながら去っていった。
 冬眠しているかのように眠っていたマビルだが、美味しそうな香りが部屋に充満すると、重たい瞼をこじ開けてゆっくりと起き上がる。小さな欠伸をして、片腕を伸ばして側屈した。

「寝起きは、可愛い顔してるんだよな。……あ、寝顔もか」

 知らず魅入っていたアイセルは、小さく零した。
 その視線に気付き、アイセルを瞳に入れたマビルは幾度か瞬きを繰り返した。ゆっくりと意地悪そうに婀娜っぽい微笑を浮かべ「あら、妹に欲情中なのお兄ちゃん?」と、鼻で笑う。
 前言撤回、と肩を竦めたアイセルは露骨に呆れた顔つきを見せた。

「口を開くとこうなんだよな……」
「ぁん? 何か言った?」

 そうこうしているうちに、料理がテーブルに並べられた。四人でいつもの様に着席すると、父が奮発して上等なワインを出した。今日は冷え込むから、気分だけでも明るくしよう、ということなのだろう。
 なみなみとグラスに注ぐ様を、マビルが凝視している。獲物を仕留める猫の様に瞳をクルクル動かせながら、喉をごくり、と鳴らした。おそらく血液を想像したのだろう、赤ワインの色合いが似ていなくもなかった。

「俺、ビールがいいなぁ、母さん、ない?」
「上等なワインだぞ! 我慢しろ」

 人間達は、魔族を誤解している。
 家族さえも平気で殺せる冷徹な種族だと思われているが、実際は違った。人間とて親兄弟を殺害する者もいる、魔族にもそういった者はいるが全員ではないのだ。
 寿命と容姿が異なるだけで、何も変わらない。確かに、長命の為能力値は人間より高い者が多々存在するが、人間の中にも優れた能力を所持している者がいる。
 恐怖の対象である“魔族”とは、人間達の心が生み出した虚像。
 未知の種族ゆえに、疑心暗鬼からそう決め付けた。そういった恐怖心を子供へ、孫へと伝えていくものだから、いつまで経っても誤解が解けない。
 ビールを欲するアイセルに、微笑みながら母が優しくその髪を撫でる。「明日にしましょうね」と、子供をあやすように背中も撫でた。くすぐったいが、じんわり暖かく、心が安らぐ。母の手は、どんな回復魔法よりも絶大な効果を発揮する。
 アイセルは物心つく頃まで、母と共に暮らしていなかった。
 それは、母が籠もりっきりで今後の魔族の行く末を占っていた為だ。息子にですらお役目を話すことが出来ず、父はアイセルに「母さんは重い病気で療養中」と伝えていた。しかし、時折アイセルの睡眠中に訪れ、慈愛に満ちた瞳で髪を撫でていたのだが、本人は知らない。
 対面したのは、マビルがいよいよ産まれるという時だった。
 面食らった、実は病気ではなかった事に安堵しつつも、苛立ちも覚えた。戸惑いを隠しきれず、最初は上手く馴染めなかったが、照れながらも「母さん」と呼べるようになるまで、そう時間は要しなかった。
 母は、物腰穏やかな美女だった。それゆえ、恥じらいや照れが邪魔して、触れ合えなかったこともある。
 父は、才色兼備な母と違いどことなく抜けていた。二人の成り染めには興味があったので、いつか聞いてみたいとは思っていた。二人共、アイセルにとってかけがえのない宝のような存在だった。このまま、平穏は続くのだと思っていた。家族は、消えないと信じていた。
 今日の食事はチーズ入りのパイに、手作りのブルーベリージャムが添えられている。母の作るパイは絶品で、アイセルとマビルの大好物である。和気藹々と会話をしながら食事を終え、暖炉の前で燃える薪の音を聞きながら至福の時を過ごす。
 アイセルは、読書をしていた。集中できるので、時折手にしている。
 マビルは空腹が満たされたので、再び眠りにつく為に父の膝に頭を置いて丸くなっている。
 父は、優しくその髪を撫でていた。
 母は食器を洗っていたが、突如、鈍い音が響いた。三人共我に返り、直様起き上がると皆で駆け付ける。

「母さん!?」

 真っ先に母の姿を目に入れたのは、アイセルだった。うつ伏せで倒れている母を発見し、顔面蒼白で抱き起こし、仰向けにする。
 三人は、一驚を喫した。

「どういうことだ……これは」

 呻きながら、ようやく搾り出した父の一声。アイセルから優しく妻を受け取り、ふらつく足取りで寝台に寝かせる。荒い呼吸を繰り返す母を不安げに見下ろしながら、三人は困惑し憔悴しきって項垂れる。
 沈黙が続いた。
 母の身体に異常な、いや、有りえない症状が起きていた。二児を産んだとは思えぬ、母の見事な曲線美は何処へいってしまったのか。
 腹部が、まるで子を孕んでいるかのように膨らんでいた。
 まさか、とは思ったがマビルは腹にそっと耳を当てる。大きく瞳が見開かれ、慌てて離れると震える声を絞り出す。

「赤ちゃん、いるよ……」
「まさか!」

 乾いた声を出す父もアイセルも、ふらつきながら同じ様に腹に耳を、そして手を添える。確かに、何かが腹の中で動いた。
 間違いなく、胎動だ。
 呆然とする三人は言葉を失った、唖然として、母の腹を見つめる。間違いなく、命が宿っている。
 魔族といども、人間と妊娠や出産の期間はほぼ同じだ、こんなことありえない。右往左往どころか突っ立ったまま何も出来なくて硬直していると、母がようやく目を醒ます。
 荒い呼吸で、苦痛に顔を歪めながら、息も絶え絶えに語り出す。

「最期の……予言を。この……子、トーマ。弟、なま、え……“トーマ”。人間の、赤……ちゃん。おねが、育てて……何処からかわた、しに、誰かが、授け……て。どう、か、おねがい……この子を大事に、育てて……ね。この子は……女王様の、かたう」

 母の絶叫。
 同時に、元気な赤ん坊のうぶ声が聴こえた。
 無事、男児が産まれ出た。

「母さん!? しっかりして、母さん!」

 母は、事切れた。
 産まれたばかりの赤ん坊の泣き声だけが、部屋に響き渡る。
 半乱狂になったマビルは、母の死の元凶であるこの赤ん坊を殺すべく手を振り上げた。けれども、覚悟を決めた父に押し留められた。
 マビルは嗚咽を漏らしながらその場に崩れ落ちたが、アイセルは機転を効かせ、湯を沸かし赤ん坊を産湯へ運んだ。マビルが産まれた際の、見様見真似だったが、母の死で妙に頭が冴えていた。自分が動かねばならない使命感に、突き動かされた。
 
「母さんの最期の予言……いや、遺言だ。“この子を大事に育てて”。ならば従おう、今日から一人仲間入りだ」

 父の妙に威圧感ある声に、アイセルとマビルは反論する事など出来なかった。
 トーマ、と母が呼んだ。こうして、人間であるにも関わらず、何故か突然母の腹から出て来たトーマは、魔界イヴァンで生誕した。そうして、予言家の一員となった。
 母を溺愛していたマビルは、隙あらばトーマを幾度か殺害しようとした。だが、その度に母の遺言だと言う父の声が甦り、感情を押し殺してきた。母の仇と共に暮らさねばならない、苦痛。脆弱な人間など、心臓を一突きにしてしまえば一瞬だ。震える腕を懸命に抑えつけ、無邪気に笑っているトーマを見る。

「どうしてっ、おかーさんから、人間が出てくるのよっ! アンタ、一体なんなのよっ」

 けれども、トーマはマビルに非常に懐いてしまった。
 最初は煙たがっていたマビルだが、やがて母性本能がくすぐられ、可愛がるようになった。整った顔立ちをしていたことが幸いしたのだろう、何より子供の愛らしさは最大の武器だ。
 母の墓碑は、家の直ぐ裏にあり、花に囲まれたその場所で毎日四人で墓参りをしている。
 新たな四人で平穏な暮らしが始まったかと思えば、思わぬところから不幸が忍び寄った。
 暫くして、父が他界した。
 原因は不明であり、「出かけてくる」と言い残し、一体幾度太陽と月が交代しただろう。
 父は、死体となり戻ってきた。
 立て続けに両親を亡くし、唖然とするアイセルは一瞬意識が遠のいた。
 出掛ける当日、虫の知らせだったのだろう。胸騒ぎがしたアイセルは、焦燥感に駆られて父を呼び止めた。「今日は中止して欲しい」と願った。
 だが父は穏やかに微笑み、抱き締めて安心するように背中を撫でた。それは、昔母が撫でてくれた手つきに似ていた。

「心配するな、ただの散歩だ」

 その時の父は妙に堂々として風格があり、眩くアイセルの瞳に映ったのだが気のせいであったのか。いや、そうではない。父は、自分の身に起こることを既に知っており、意を決して出掛けたに違いないと、アイセルは唇を噛み締め亡骸を見つめた。
 散歩ではない、それはアイセルも薄々感じ取ったが言葉に出来なかった。
 父の身に何があったというのか。
 自宅に届けられた亡骸は、いつものように優しい笑みを浮かべたたままだった。
 死体は、何も語ってくれない。マビルとトーマが見計らってそっとアイセルの隣に立ち、三人で祈る。
 亡骸は火葬後、母と共にした。仲睦まじい二人だったから、今頃一緒に居るに違いない。
 予言家の、アイセル。次期魔族の女王の双子の妹、マビル。奇妙な産まれ方をした人間の弟、トーマ。
 三人はその日、知らず手を繋いでいた。
 残された、三人の子供達。

★挿絵は、以前制作した同人誌用の原稿として戴いたものです(*´▽`*)
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登場人物紹介

アサギ(田上 浅葱) 登場時:11歳(小学6年生)

 DESTINYの主人公を務めている、謎多き人物。

 才色兼備かつ人望の厚い、非の打ち所がない美少女。

 勇者に憧れており、異世界へ勇者として旅立つところから、この物語は始まった。


 正体は●●の●●●。

ユキ(松長 友紀) 登場時:11歳(小学6年生)

 アサギの親友。

 大人しくか弱い美少女だが、何故かアサギと一緒に勇者として異世界へ旅立つ羽目になった。

 トモハルに好意を抱いている。

ミノル(門脇 実) 登場時:12歳(小学6年生)

 アサギのことを嫌いだ、と豪語している少年。

 アサギ達と同じく、勇者として異界へ旅立つ羽目になったが、理不尽さに訝しんでいる。

 トモハルとは家が隣り同士の幼馴染にして悪友。

 多方面で問題児。

トモハル(松下 朋玄) 登場時:11歳(小学6年生)

 容姿端麗、成績優秀であり、アサギと対をなすともてはやされている少年。

 同じく異界へ勇者として旅立つ。

 みんなのまとめ役だが、少々態度が高慢ちきでもあったりする。

 なんだかんだでミノルと親しい幼馴染。

ダイキ(中川 大樹) 登場時:11歳(小学6年生)

 剣道が得意な、寡黙な少年。

 人づきあいが苦手なわけではないが、自分から輪の中に入っていくことに遠慮がち。

 同じく、異世界へ勇者として旅立つことになる。

 やたらと長身で目立つことがコンプレックス。

ケンイチ(大石 健一) 登場時:11歳(小学6年生)

 ミノルと親しい可愛らしい少年だが、怒らせると一番怖い。

 同じく異世界へ勇者として旅立つことになった。

 従順だが、意に反することには静かに反論する。

リョウ(三河 亮) 登場時:11歳(小学6年生)

 作品のメインである一人。アサギは「みーちゃん」と呼んでいた。

 アサギと親しく、出会ってからは常に一緒だったが、勇者に選定されず、地球に取り残されてしまった。

 常にアサギの身を案じ、地球で不思議な能力を発揮している。

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