外伝4『月影の晩に』4:四人の王子達 後編

文字数 7,182文字

 灰色を帯びた白石を床に使用した迎賓館からは、青々とした芝生の庭がよく見える。調和のとれた美しさの中で、四人の王子達は紅茶と菓子に舌鼓をうちつつ、姫を待っていた。
 陽が燦々と入って来る大きな窓を眺めながら、ベルガーは上品に紅茶を啜る。笑みを浮かべることはないが、味には満足していた。
 リュイは、見目麗しい菓子を頬張っていた。まだ幼い為か遠慮を知らず、家臣に小声で止められているがお構いなしで食べ続けている。非常に満足そうに口元に笑みを浮かべ、瞳を輝かせていた。
 そんなリュイを見て、釣られるように笑ったのはトライだった。長い脚を優雅に組み、木の実をふんだんに使用した焼き菓子を口にしながら紅茶を飲む。
 二人は、視線が交差すると互いに会釈をした。
 トレベレスは、何故か沸き起こる興奮を押さえ込むように始終舌打ちをしていた。他の三人の様子を見比べつつ、テーブルをトントン、と軽快に指で叩きながら唇を噛み締める。何故か、苛立つ。騒ぎ立つ心は、加速する。胸が苦しいが、原因が分からず心が焦る。

 ……緊張しているのか、このオレが?

 平然としているように見える三人を忌々しく睨み付け、トレベレスは乾ききった喉を潤す様に紅茶を流し込んだ。あからさまに侮蔑の視線を投げて来たベルガ―を無視し、何杯も飲む。それでも、潤うことは無かった。

「姫様方の御到着にございます」

 どれだけ待たされたのだろう、ようやく目的の“モノ”がやって来た。
 王子達は、微かに開かれたドアに釘付けになった。同時に、警戒心と敵対心を剥き出しにする。各々の瞳には、野望の光が灯る。
 和気藹々と慣れ親しむことなどない、この場の四人は敵である。目的は唯一つ、風の噂で聞いた“繁栄の子”を産み落とすという姫を持ち帰らねばならない。達成できる王子は、一人きり。

「し、失礼致します……」

 か細い声ではあったが、湿った絹糸のような優しい音に耳を奪われる。
 ドアが開いた瞬間、不自然な空気の流れを感じた四人は目を見開いた。入ってきたのは、見事な新緑の髪の娘だった。伏し目がちの大きな瞳は、こちらの劣情感を掻き立てる程に弱々しくも魅力的だった。
 トライは椅子から勢いよく立ち上がり、凝視した。
 リュイは手にしていた菓子を落とし、喉を鳴らした。
 ベルガーは細く鋭い瞳を見開き、爪先から頭部までを舐める様に視線を這わせた。
 トレベレスは雷に撃たれたように硬直し、微動だ出来ずに網膜に痛いほどその姿を焼き付ける。アイラと視線が絡むと、赤面して椅子から立ち上がった。
 アイラも同じ様に赤面し、身体を引き攣らせ、一歩後退した。それでも、瞳はトレベレスを捕らえていた。慌てて軽く会釈をし、脚をもつれさせながら逃げるように着席し、震えながら肩を落とす。
 唖然として、王子達はアイラを見つめた。
 心の中で、何かが動いた。
 声が、聴こえた気がした。
 
 ……見つけた、四人同時に。出逢えた、五人揃って。

「お待たせいたしました、ようこそ我が国へ。長旅でお疲れでしょう、存分に御身体をお休めくださいませね」

 弾む声と眩しい笑顔を浮かべて入室してきたマローに、四人の王子達はようやく我に返った。それまで彼女に始終魅入っていた事に気づき、瞳を泳がせる。
 ベルガーは咳を一つし、マローに視線を投げかけた。
 華やかな笑顔、優雅な立ち振る舞い、四人に丁寧に視線を投げかけ会釈するその姿には威圧感がある。アイラに比べ、非常に愛想が良く、社交的な“普通の”姫だと四人は思った。
 けれども。
 四人は悟っていた、同時に痛感していた。
 先に入ってきた姫が、繁栄の子を産む姫だと直感した。緑の髪の姫君は自信なさそうに震え、俯いたままだ。先程の失態を責めているのだろう、挨拶すらまともに出来ぬと、自分を恥じているのだろう。だが、内から湧き出る“あの”不思議な空気を四人は知っていた。あの空気をまとう娘など、“彼女”以外にありえない。心の奥底で渇望して止まない“欲する娘”が彼女であると四人は確信し、同時に唇を噛み締め他の王子を睨みつける。
 空気が凍りついた。四人以外には解らぬ“過去からの因縁”は、こうして再び巻き起こる。
 冷静を装い、四人は肩の力を抜いた。各々、激しい動機で若干身体は汗ばみ始める。

 ……あぁ成程。四人同時に来城したには、こういった意味合いがあったのか。全く、嫌な宿命よ。
 
 ベルガ―が喉の奥で嗤い、程好く冷めた紅茶を口にして唇を濡らす。微かに、カップを持つ手が震えていた。
 他の者には決して負けられない、負けてはならない、と脳に直接誰かが囁き続けている。

 ――あれを、手に入れろ。欲望の、赴くままに。でないと、すぐに横取りされてしまう。

 緊張感漂う四人の目の前には、二人の姫君が座っていた。
 始終笑みを絶やさないマローと、俯いたままこちらを見ようとしないアイラ。
 対照的な二人だが、四人は揃ってアイラを見ていた。堂々と振る舞うマローではなく、肉食獣の前に投げ込まれたように怯えているアイラを見つめた。

「……アイラ様、他国の王子殿ですぞ。ご挨拶なさい」

 側近の渋い声に慌てて椅子から立ち上がったアイラは、そっと面を上げて誰とも視線を合わせようとせず、壁を見て震えながら小声で挨拶をする。

「アイラ、と申します」

 あからさまな溜息が室内のいたるところで発せられた、失態にも程がある。これでは王子達の興味を惹けない、マローと雲泥の差が出来てしまったと皆は思い。苦々しく顔を歪める。
 それだけ告げて隠れる様に着席したアイラに、王子達も苦笑を零した。初々しいな、とも感じたが。
 反して、悠然とマローが立ち上がり、少し屈んで会釈をすると真っ直ぐに瞳を見て王子に向かう。その所作はとても優雅で洗練されていた。

「妹のマローと申します。本日は遠方から我国へ来て頂き、重ね重ね有難う御座います。また、聞いた話では大層立派な物を頂いたと。感謝の気持ちで一杯でございます、どうかごゆるりとお過ごしくださいませ。精一杯のもてなしをさせて頂きますわ。まずは我が国自慢の料理に舌鼓を」

 堂々としたマローを同国の者達が感極まって褒め称え、拍手が巻き起こった。
 過剰とも思える拍手を聞きながら、王子達は知った、そうして気付いた。
 繁栄の子を産むのが、マローだということに。
 噂では妹姫だと聞いていた、四人の直感は外れたらしい。髪の色までは伝わってこなかったので、類稀なる空気から、妹姫はアイラだと思いこんでしまった。
 笑みを絶やさないマローは、確かに噂の美姫。人を捕らえる美貌を持っている、声とて聞いていて心地良い、柔らかそうな華奢な身体を腕に抱いてみたいと思う。
 だが、しかし。
 四人は、それでもアイラに心を激しく揺さぶられた。
 しかし、滅亡の子を産むと予言されている危険な姫である。危険だからこそ甘美な香りがするのかもしれない、美しい花には棘や毒が隠れている……そう思い直した王子達はアイラから視線を外した。そうして、マローへ営業用の爽やかな笑みを浮かべて、会話を始めた。自慢の宝石細工に上等な衣服、豊潤な果実酒に珍しい穀物、それらを説明し、見せながらマローに贈る。
 マローは初めて目にする他国の品々に興奮し、大きな目を輝かせて真剣にそれらに魅入った。

「なんて精巧な冠なのでしょう! 美しいわ」
「お気に召したのならば幸いです、どうぞ、お受け取り下さい。こちらの品は、我が国きっての銀細工職人の技巧により作りだされた物。その者も、今頃祖国で飛び跳ねる様に喜んでおりましょう」

 マローとベルガ―が、果実酒を片手に煌びやかな冠を鑑賞していた。
 アイラは隣で、座談の才があるマローを羨ましそうに一瞥したものの、すぐに俯き会話に入ろうともせず、ただ静かに呼吸を繰り返す。
 マローが光ならば、アイラは影。
 まさかここまで歴然とした差が出ているとは思いもよらなかったベルガ―は、「なんとつまらない姫君か」と小声で侮辱すると鼻で笑う。颯爽と席を立ち、真っ直ぐマローへと向かうと驚いている艶やかなその手をとった。先程の直感に、吐気をもよおした。呪いの姫は城内でも蔑まれ生きてきたのだろう、あのように陰鬱な娘と成長しても仕方がないか、と肩を竦める。欲する姫は、アイラではなくマローだと、重々言い聞かせた。

「我国は舞踏が盛んで……マロー姫、興味はお有りですか?」

 従者達は気を利かせ、直様楽器を用意し奏で始めた。
 ベルガ―に誘われて席から立ち上がったマローは、逞しい腕に支えられてゆっくりと踊る。皇子の軽快だが優雅な足運びは、初心者のマローとて完璧に踊れているように見えた。
 皆は見とれて、薔薇色の溜息を吐く。
 三人の王子達は先を越された、と憮然とした態度でベルガーを睨みつけていた。女に媚を売る事は苦手だが、好かれなければ意味がない。
 その中で、トライはアイラが気になり視線を投げた。呪いの姫は無視せねば、と誓ったにも関わらず、もどかしい感情が胸を縛り付ける。
 どうせまだ俯いているのだろう、と思いながらも一瞥すると、アイラはようやく顔を上げていた。一心不乱に何処かを見つめていたので、その視線を追う。すると、先には美しい音色を奏でる楽器があった。

「何だ? 珍しくもないだろう……」

 眉を顰めて呟いたトライだが、次の瞬間息を呑む。
 アイラは、唇を微かに動かして何やら呟いていた。そうして、穏やかに微笑した。両手を胸の前で組み、陽だまりの下で咲くカスミソウの様に小さくも可憐な、そんな雰囲気を醸し出している。

「歌って、いるのか?」

 やがて視線に気づいたのか、アイラはトライを弾かれたように見つめ、耳まで真っ赤にしながら再び悄然として俯いた。しかし、頬を紅潮させたまま、遠慮がちに楽器を見つめ出す。やはりこちらを見ているトライに、ようやく小さくお辞儀をした。そうしてはにかみながら笑い、澄み切った瞳で見つめ返す。
 その姿にトライは、心を即座に奪われた。まるで、長年探していた失くしたものを見つけたような気分に陥った。
 視線が交差したのは一瞬で、アイラは再び楽器を見つめる。
 もっとこちらを見て欲しいという衝動に駆られ、トライは朦朧としながら立ち上がった。先程の陰鬱な表情など何処にもない、甘い香りすら漂うような笑みを浮かべて聞き入っているアイラに吸い寄せられる。
 ベルガーとマローの舞踏が曲と共に終わりを告げると、我もとこぞってトレベレス、リュイは席を立った。
 マローに自国の売り込みを開始する三人の傍らで、一人トライだけが。

「音楽が、お好きですか?」

 自信に満ちた快活な話し方に、一斉にその場の注目を集めた。
 トライはアイラのすぐ傍らに立ち、恭しく手をとる。驚いて顔を上げたアイラに、落ち着き払って微笑すると、優しく甲に唇を押し付ける。

「初めまして、トライと申します」
「え、あ、あの、えっと」

 静まり返る室内の中で、トライは指を軽く鳴らした。
 小気味よく甲高く響き渡るその音にも皆は身動きできずに、トライを見つめる。
 トライは従者を呼び、小さく耳打ちした。焦燥感に駆られた従者が息を切らせて戻ってくると、その腕には見事な花束が抱えられていた。桃色で統一された存在感のある花束は、動くたびに香る。

「どうぞ。アイラ姫には、控えめながらも心を癒してくれる花がとてもお似合いだ」

 トライは花束を、戸惑っているアイラにそっと手渡した。
 躊躇いがちに受け取って静かにそれを見つめていたアイラだが、皆が注目する中で申し訳なさそうに呟く。

「あの。お花は好きです。でも」
「何か?」
「次は……もし次に、頂けるのならば。鉢植えのお花をください、一生懸命、大事に育てますから。切花の寿命は短いのです、美しいお花の寿命を少しでも長めてあげたいので」

 言って、恥ずかしそうに花束を抱えて笑ったアイラに、トライは眩暈を覚えた。口篭ったが、手招きで更に従者を呼ぶ。

「解りました、次は鉢植えを届けましょう。それと」

 銀の筒を一本、アイラに差し出した。
 見たこともない代物に首を傾げたアイラは、不安そうにトライを見上げる。
 その下からの上目遣いに下腹部が熱くなったトライは、自身の甲に爪を立てて欲望から逃れようと試みた。

「あの、これは一体?」

 怯えた声を出すアイラの手を半ば強引にとると、それを掴ませた。
 身体が反る程に驚いたアイラは手を引っ込めたが、優しいが強い力で包み込まれている。懸命に振りほどこうと身動ぎしても、動かない。
 赤面して四苦八苦しているアイラが愛らしく、トライはからかう様に耳元で囁いた。

「怖がらずとも、ご安心を。ただの横笛です、楽器ですよ」

 トライが恭しくフルートを再び手に戻し、唇にあててそれを吹く。すると、なんとも心地良い高音の響きが部屋に広がった。アイラは瞠目し、甲高い声を上げた。

「素敵!」

 初めて見る楽器に興味津々のアイラは、奏で続けるトライに羨望の眼差しを送った。
 ようやく緊張が解れ無邪気な表情を見せる様になったアイラに、トライは満足した。姫君の魅力を引き出せた自分を褒め称え、勝ち誇った気分になる。端正な唇から横笛を放すと、そっと手渡す。
 夢中でそれを受け取ったアイラは、早速唇をそれにあててみた。しかし、音が鳴らない。

「お教えしましょう」
「は、はい……! すみません、無知なもので」

 指示通り素直に吹き続ける、まるでサクランボの様に瑞々しい色合いの唇を見ていたトライは、背筋を這う興奮に発狂しそうになった。間接的にだが、二人の唇が合わさった。例えようのない悦びが、身体中を支配する。ふっくらとした唇を見つめながら、今すぐにでも奪ってしまいたい欲望が身体中を支配する。
 そんな二人の様子を盗み見ていたトレベレスは、歯が欠けてしまうほどに歯軋りをした。
 アイラは先程の沈みは何処へやら、眩すぎる光の煌きを放ち、表情を目まぐるしく変化させて与えられた横笛に夢中になる。
 愕然として、王子達はその様子を見ていた。
 アイラの隣に立ち手ほどきしているトライに、心の中を掻きむしられるような激しい焦燥を感じる。湧き上がる負の感情に、三人共気づいていた。二人は、親しげに談笑している。腸が煮えくり返るような憎悪に、「先を越された」と爪を噛む。呪いの姫だと解っていても、悔しいのは何故なのか。
 マローは懸命に横笛の練習をするアイラを見て、胸を撫で下ろした。あんなに楽しそうな姉を久し振りに見たので、こちらも気が楽になった。ただ、宝石ではなく音が出る物体に興味を惹かれた姉の好みはやはり分からない、と目をぱちくりさせる。
 王子達が数日滞在する事を伝えらえ、マローは歓声を上げた。晩餐を終えると、庭で星の干渉をしつつ紅茶を頂く。翌日は歌劇団の鑑賞であり、今後の予定を伝えられると愉快そうなものが目白押しである。煌びやかなものに目がないので、大層喜んだ。

「楽しいね!」
「うん」
「あぁ、毎日がこうだったら良いのに。王子様方、ずっと滞在してくださらないかしら」

 アイラとマローは自室のベッドに転がり、手を繋いで瞳を閉じた。目まぐるしい忙しさではあったが、疲れよりも胸の高鳴りが勝った。束の間の休息に、マローは気だるく大きく伸びをする。
 アイラは片手で横笛を握り締め、手の内で感触を確かめていた。それは、本以外に初めて与えられたものだ、持っているだけで胸が弾んでしまう。冷たい金属の感触に、笑みを零す。

「ね、お姉様。どの王子様が一番素敵だと思う?」
「……え?」

 突如起き上がり、顔を覗き込んで悪戯っぽく笑うマローに、アイラは微かに動揺し顔を染めた。

「わ、私は」
「トライ様かしら? 楽しそうだったものね、今日」
「え、えと、私は」
「私は、断然トレベレス様!」

 無邪気な笑顔でアイラに抱きつきながらそう発言したマローに、アイラは弾かれたように身体を硬直させた。けれども、動揺を悟られぬ様黙って抱き締め返すと、柔らかな髪を撫でる。

「可愛いのよ、なんだか不思議な瞳をしているわ。一番心惹かれたの。ベルガ―様も素敵だけれど、少し怖い感じがするわ」
「ベルガ―様は、私達よりも大人に見えるから怖いのかも。先生方のようで。それなら、トレベレス様と仲良くしないとね。たくさんお話出来るといいね、マローは誰からも好かれるから大丈夫よ」
「うん! うふふっ」

 複雑な表情を浮かべ、アイラはマローの髪を撫で続ける。本音を吐露すると、アイラも最初に瞳が交差したトレベレスが気になっていた。言葉を交わすことはなかった、しかし、最も近寄りたかった。話をしてみたかった、マローのように近くにいたかった。けれども、トレベレスが気に入っているのはマローであると愚鈍な自分にも解っていた。
 晩餐会でも夜空の鑑賞会でも、一度たりともアイラの元へと脚を運ばなかったのだ。自嘲気味に笑うしかなかった、トライが傍にいてくれたが、瞳は自然とトレベレスを追っていた。

「それにしても他国には様々なものがあるのね! 姉様、それ吹いて。私も姉様の奏でるそれ好きよ」
「横笛ね? うん、待ってね」

 せがまれたアイラは、早速横笛に唇をあてる。トレベレスを忘れるように、懸命に奏でた。音色が、窓から庭に零れ落ちていく。
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登場人物紹介

アサギ(田上 浅葱) 登場時:11歳(小学6年生)

 DESTINYの主人公を務めている、謎多き人物。

 才色兼備かつ人望の厚い、非の打ち所がない美少女。

 勇者に憧れており、異世界へ勇者として旅立つところから、この物語は始まった。


 正体は●●の●●●。

ユキ(松長 友紀) 登場時:11歳(小学6年生)

 アサギの親友。

 大人しくか弱い美少女だが、何故かアサギと一緒に勇者として異世界へ旅立つ羽目になった。

 トモハルに好意を抱いている。

ミノル(門脇 実) 登場時:12歳(小学6年生)

 アサギのことを嫌いだ、と豪語している少年。

 アサギ達と同じく、勇者として異界へ旅立つ羽目になったが、理不尽さに訝しんでいる。

 トモハルとは家が隣り同士の幼馴染にして悪友。

 多方面で問題児。

トモハル(松下 朋玄) 登場時:11歳(小学6年生)

 容姿端麗、成績優秀であり、アサギと対をなすともてはやされている少年。

 同じく異界へ勇者として旅立つ。

 みんなのまとめ役だが、少々態度が高慢ちきでもあったりする。

 なんだかんだでミノルと親しい幼馴染。

ダイキ(中川 大樹) 登場時:11歳(小学6年生)

 剣道が得意な、寡黙な少年。

 人づきあいが苦手なわけではないが、自分から輪の中に入っていくことに遠慮がち。

 同じく、異世界へ勇者として旅立つことになる。

 やたらと長身で目立つことがコンプレックス。

ケンイチ(大石 健一) 登場時:11歳(小学6年生)

 ミノルと親しい可愛らしい少年だが、怒らせると一番怖い。

 同じく異世界へ勇者として旅立つことになった。

 従順だが、意に反することには静かに反論する。

リョウ(三河 亮) 登場時:11歳(小学6年生)

 作品のメインである一人。アサギは「みーちゃん」と呼んでいた。

 アサギと親しく、出会ってからは常に一緒だったが、勇者に選定されず、地球に取り残されてしまった。

 常にアサギの身を案じ、地球で不思議な能力を発揮している。

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