2023/10/17 蛇口のパッキンを交換してみた

文字数 1,496文字

それは8月の事だった。屋外にある水道の蛇口から、チョロチョロと水が流れ続けて止まらないと言われた。行ってみると確かに出続ける水。蛇口のハンドルを回してみるが、閉める方向に回しても水は止まらない。
しかも妙な手ごたえを感じる。金属的な手ごたえのみだ。通常ならば蛇口を閉めると、最後のあたりにグニュっと感じるゴムの感触。それがない。

なるほど、これは蛇口内部に入っているパッキンのゴム部分が失われているのだな。
今年の夏は異常なほどの暑さだったから、屋外にあった蛇口は強烈な太陽からの熱を浴び続け、その結果内部のゴム部分がダメージを受けたのだろう。
この蛇口は使用し始めてからかなりの年月が経過しており、パッキンが劣化していた可能性も考えられるが、今年の夏の暑さでとどめを刺されたのかもしれない。

パッキンの交換など簡単だ。業者に依頼するまでもない。かなり昔にやった事もある。
問題はそのパッキンだ。近くのホムセンにいくらでも売っているだろうが、もしも何種類もあったならどれが適合するのか分からないかもしれない。

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ホムセンを訪れて水道パーツコーナーを見てみる。危惧していた通り、何種類ものパッキンが並んでいる。さて、どれが適合するのやら。しかし一応前もって選択する基準は考えていた。だいぶ昔に設置された屋外の蛇口であるから、一番スタンダードかつ古いタイプだろうと。

何種類も並んでいたパッキンではあるが、形状を見たり説明書きなどを読んでみた結果、最終的に2種類の候補が残った。
直径が13ミリと14ミリのどちらかのはず。なんとなくだが古いタイプならば細い13ミリのような気がするから、そちらを購入した。

家に帰り、さっそく交換作業に入る。まずは何はともあれ水道の元栓を閉める。CMその他で蛇口のあたりから水が上方に勢いよく噴き出している映像をよく見るが、あれは何がどうなってあんな事になるのか分からないし、まずはすぐさま元栓を閉めなさいよと思うけれど、派手な演出の方が映像映えするからああするのだろう。

地面に埋設されている元栓のカバーを開けた。おっと、元栓のハンドルが二つもある。以前開けた時はひとつだったような気がしたが、ずいぶんと昔の事なので最初から二つあったのかもしれない。
この元栓を閉めようとしたが、ハンドルがとんでもなく固く全開になっており閉められない。閉めないと水が噴き出して作業ができない。工具でこじったり叩いたりしてなんとか一個は閉じる事ができたが、もう一個はどうしても無理。

仕方がないからこのままでパッキンの交換をする事にする。一個閉めたおかげで水量はチョロチョロ程度に弱まっている。
工具でハンドルの下のナット状になっているカバーを外す。やはりパッキンのゴム部分は消失している。破片は水と一緒に流れ出たのだろう。

パッキンは棒状の真鍮製の金属にゴムが取り付けられており、スピンドルという部品にただ差し込まれているだけだから簡単に交換できる。元通りカバーを取り付けてナットを閉めればこれで作業は完了。
13ミリの直径のパッキンで合うのかどうかの確信は持てなかったが、どうやらこれで良かったようだ。蛇口を閉めればちゃんと水が止まるようになった。


蛇口のナットを回せる工具さえあれば、誰でも簡単にパッキンの交換くらいはできるので、高い工賃を払ってまで業者に頼む必要はないです。工具を買ったとしてもそれほどの値段ではないし、パッキンなんて超安い。
ホムセンが開いていない深夜のトラブルで、一刻の猶予もないという状況だったら業者に頼むのもアリかもしれないけれど。


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