２０２３／１２／３１　『変身忍者　嵐』配信してたっ！

最近ご無沙汰していた「東映時代劇YouTube」を久しぶりに覗いてみたら、『変身忍者 嵐』（1972年 全47話）を配信してたっ！
普通は(?)週に2話ずつの配信だけれど嵐は週に1話ずつ。子供向け時代劇のストックが尽きたのかな？ その方が観るには楽だし長く楽しめるからいいかな。

1話と2話だけは以前から公開されていたけれど、毎週配信されるようになってから観ればいいかな～と思っていたので、今回さっそく1話から視聴してみました。（気が付いたのが4話が配信された後だったので3話を見逃してしまった！ 仕方がないので3話だけは異邦視聴。多少画質は落ちるけれど、そんなに悪くはない）

嵐の第1話って、完全にパイロット版として作られたんだなって感じ。
誰が見ても一目で気が付くのは嵐のコスチューム。腕と下半身に羽がふさふさと生えていて、ちょっと太っちょに見える。2話からは胸の部分以外はふさふさの羽がなくなって、羽の模様が描かれたスリムなスーツに変更。でもオープニングとエンディングにはふさふさタイプも映る。嵐に変身するハヤテは1話ではまだ銀色のピカピカした鉢巻きをしていなくて、長いボサボサの髪の毛。

1話だけオープニング曲の歌詞が2番まで歌われている。以後は1番の歌詞以降はインストとナレーションのみに変更。
というか、嵐のオープニング曲「嵐よ叫べ」って、めっちゃ短い曲だったんだなあと改めて実感。3番まであるフルコーラスでも2分21秒しかない。ウルトラマンでも3分以内に最後まで歌いきれる。
故・水木のアニキの歌い方はこの頃はけっこうあっさり目な感じ。もっと絶叫しないとちょっと物足りないかな。

しかし、嵐のデザインってめっちゃカッコ良い優れたデザインだと思う。特に凄いデザインだと思うのは嵐の口の部分。鳥のくちばしと剣道の面を融合したデザインの発想力のものすごさ！
石森先生のデザイン原案が良かったせいもあると思うけれど、それを実際の立体物として造形したセンスと技術力などの才能は凄い！ 仮面ライダーだってデザイン画とそれをアレンジした造形物とは差異があってめっちゃカッコ良くなっているし。

月の輪のデザインもむちゃカッコイイ。造形物のマスクはちょっと鼻の下が長い気もするけれど。月の輪熊の変身忍者だから頭部に二つの大きな耳っぽいものが付いているけれど、それがなんかちょっとミッ〇ーマウスっぽい。目を隠している仮面を外すとカワイイクマさんみたいな顔だったりして。

嵐って、テコ入れに次ぐテコ入れがあって、だんだんと変な感じになっていくのが個人的には残念。できれば最初の路線のままが良かったな。
普段のハヤテとタツマキ親子のかっこいいカラフルな衣装が、フツーの忍者装束に変更になったのにはガッカリ。地味すぎる。
月の輪とハヤテが合体してから以降、ハヤテの声が変わってしまったのがガッカリ。
変身後に忍者刀じゃなくて変なバトンみたいな武器に変わったのもガッカリ。やっぱ日本刀の方がかっこいいと思うんだけどなー。
最後の必殺技が目からビームになったのもガッカリ。時代劇なんだから斬ってほしい。「秘剣影うつし」って名前はかっこいい技だけど、刀身に光を反射させて目くらましをさせて斬るって、ちょっと卑怯っぽい技じゃなくて新必殺斬りみたいなのを編み出して斬る方が良かった。

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スターウォーズの「ダースベイダー」って、血車魔神斎のデザインをパクったんじゃないかとか昔言われていたけれど、真相はどうだったんでしょうね？ 漫画版だと魔神斎とハヤテは親子だったし、ダースベイダーとルークの関係とも同じだし。スターウォーズって「宇宙戦艦ヤマト」関係のデザインもパクっていたからありえるのかな？

「仮面ライダー響」に嵐と魔神斎に似たキャラが出たけれど、あれは本当は仮面ライダーシリーズを打ち切って変身忍者嵐の続編だかリメイクだかリブートだかをやろうとしたら、バンダイからやっぱり仮面ライダーを続けてくれって言われてボツになった案の名残りみたいなもの。多分その時描かれてあったであろうデザイン画がもったいないからライダーに出しちゃえって事だったんでしょう。響が和風テイストなのも初期案の嵐の名残り。

実現はしなかったけれど、嵐に仮面ライダーがゲスト出演する案もあったらしい。でもヒーローショーではショッカーのタイムマシンによって現代に現れた嵐としてライダーと共演していた。ショーのアイデアをテレビで実現しようとしたのか、それともその逆なのか分からないけど。