2022/10/27 『宮下兄弟プロまんが未知』新章第二回

文字数 1,130文字

前回の放送で、サンデー編集部に3回目のネーム原稿の持ち込みをした宮下兄弟。しかし結果は芳しくありませんでした。
以前とそれほど変わらないみたいな内容のようでしたので、それは仕方のない事だったのかもしれません。(編集者の意見と漫画家からのアドバイスをガン無視したから当然です)
その時点でそれを放送しなかったのは、特に進展がなかったから放送しても面白くはないという考えだったのでしょう。

3回目の原稿の持ち込みから3ヶ月後、今までの世界観、キャラやストーリーを白紙に戻して新しい物語の2話分のネーム原稿が完成。その間に番組の撮影なしで編集者との打ち合わせを行っていたとの事。設定の詰め込み過ぎで長すぎたページ数もかなり減っています。

兄の宮下が考えた複雑な話を、弟のシグマが簡潔に整理し直したとの事。以前まではほとんど喋らないで黙って意見を聞いていただけだった受け身的な弟のシグマが、今回の放送では積極的に喋っていました。兄の言いなりで言われた通りに描いているだけでは駄目だと、考えを新たにしたのかもしれません。(これは番組内で映っている部分のみを見た感想なので、映っていない部分では違っているのかもしれませんけど)

宮下兄弟が『「自分が描きたいだけの漫画」から「読者が読みたくなる漫画」を意識するようになった』という考えの変化はかなり重要な事です。アマチュアが描いた同人漫画とか読んでみると、ただ自分が楽しんで描いているだけで、読み手が楽しめるかどうかなんてまるで考えていない漫画が多い感じがします。自己満足漫画です。
まあ、別にプロを目指しているのではなく、『好きな物を趣味としてだけ描いている』『他人に分かってもらえなくても別に良い』という考えならばそれでも良いのでしょうけれど、やっぱり読者に楽しんでもらおうという気持ちが溢れたような漫画のほうが格段に面白いのは事実です。

全く新しく描き直したネーム原稿を読んだ編集者の感想は「良い手直しだった」「キャラクターも話も良い」「すごく面白くなった」でした。かなりの高評価です。
少し分かりにくかった具体的な数か所の絵を手直しして、唐突だった主人公の心理描写をあと2ページほど追加すれば、それでもう『編集長に提出しましょう』という事になりました。

すごいな~。大躍進ですね。これでデビューに向けての王手がかかりました。
新人にいきなり連載をさせる事はないので、編集長のOKが出ればとりあえずWebの『サンデーうぇぶり』での短期集中連載となるようです。


(あまりWeb漫画は読まないので『サンデーうぇぶり』は知りませんでした。小学館だと『裏サンデー』とか『マンガワン』とかあったような気がするけれど、それとは別なのかな?)

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