2021/06/09 『大魔神』の思ひで

文字数 1,548文字

子供の頃に親に連れられて『大魔神』の1作目の映画を観に行きました。同時上映はたしか三木のり平の『孫悟空』だったように思います。たぶん再上映版かな? 2、3作目は劇場で観たのかテレビで観たのかは覚えていません。

大魔神の額に杭を打ち込むと赤い血が流れ落ちる、という場面は強烈に印象に残りました。あとは怒るとハニワの顔から怒りの表情に顔が変わるという場面。
で、大魔神を観終わっての帰りにラーメン屋さんに寄ったんですけど、そこの壁に額縁に入った大きめの素焼きのハニワの顔! 「うわーーっ! 大魔神がいる!」って驚きました。それより以前から店に飾ってあったのかもしれませんが、認識したのはその時が初でした。その後はかなり長い年月飾ってあって、そのラーメン屋に行くたびに大魔神を思い出していました。今はもう飾ってないので、とても寂しいですね。幼き日の思い出が~っ。

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【余談その1:】
これは余談ですが、そのラーメン屋で子供の頃見かけた印象に残る客。今もあるのか知らないけれど、小袋に入った粉ジュースを店から出されたコップの水に溶かして飲んでいた若い大人の人。
もう一人。このラーメン屋のすぐ隣には昔銭湯があって、風呂につかりながらラーメンを食べたいから出前してほしいって注文していた人。いつもそういう事をやっている人なのか? 初めてだったら風呂屋の許可は取ったのか? 注文は結局受けたのか? とても興味深いけれど、今となっては確認する術は無し。

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それから時が経ち、大魔神三部作の上映会があるというので、5人以上10人未満(よく覚えていない)の人達で映画館に観に行きました。
映画が終わったあと、一人の人が映画に出ていたのはドラマでケンちゃんをやっていた子役だと言い出した。よく知っている顔だけど、ケンちゃんではないんじゃないの? と思ったので、その時ちょうど家にあったロマンアルバムか何かの大型ムック本を持って行っていたので確認してみた。
ケンちゃんは確か宮脇なんちゃらって名前だったはず。本の名前を見せても納得をせずケンちゃんだと言い張り、最後までケンちゃんだと主張していた。その後家に帰って調べてみたら、よく知っている顔のはずだ。『マグマ大使』のガム役をやっていた子役だった。どこかで混同していたんですね。

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【余談その2:】
『孫悟空』の映画で印象深かったのは、三蔵法師を觔斗雲に乗せようとしても落ちてしまうために、悟空のベルトで三蔵を体に括り付ける場面。結局三蔵は乗れなかったけれど。
で、トラウマ級に印象に残っているのは、悟空が如意棒で子供をめちゃくちゃに叩いて殺してしまう。すると母親が泣きながらその子に覆いかぶさる所をまた叩き殺し、今度は母親の母親の老婆が泣きながら覆いかぶさり、これも叩き殺してしまう。すると、怒った三蔵がお経を唱えて悟空が苦しむ、という場面。
なんて残酷なシーンなんだーっと、子供の心に少し傷が付きました。結局はその母子と老婆は妖怪が化けていて悟空はそれを見破っていたんですけれど、三蔵は人間だからそれがわからない。その後も三蔵はその事実を知らないままだったような記憶が。

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