2022/10/05 手塚治虫先生の漫画『サンダーマスク』を読んでみた

文字数 768文字

手塚治虫先生が1972年から1973年にかけて少年サンデーに連載していた『サンダーマスク』のコミカライズ作品を読んでみました。大昔に一度読んだきりなので、内容は完全に忘れていたので新鮮な気持ちで読めました。

唯一覚えていた『主人公がプラカードを持って「命売ります」と言っているシーン』は、単行本の45、46ページにありました。大体の絵も覚えていたので、当時の自分にはインパクトのあるシーンだったんでしょうかねえ?

しかし、まさか手塚先生本人が漫画の中に最初から最後まで重要人物として登場していたとは思いませんでした。普通だとこういう役って、新聞記者とか週刊誌のゴシップ記者とかのキャラにやらせると思うんだけど。
普通のヒーロー漫画にはしたくないとか、ちょっと変わった視点から描いてみようとか思ったんでしょうか。

この漫画だと、本来のサンダーはオカメインコやオウムみたいなトサカのある鳥のようなトカゲのような顔に、背中に小さな羽のような物、上半身にウロコなのか羽毛なのかがびっしりと生えた姿。その恐ろしい姿だと人前に出られないだろうという事で、先生がデザインした衣装を着てサンダーマスクになるという設定。なるほど。

この漫画に出て来る『オミクロン』という石化ガスが世界に広まって人類を滅ぼすって話が、最近のコロナ感染の予言書だったんじゃないかとも言われているようですね。手塚先生なら世界記憶・アカシックレコードの一部とか読んでいそうだから、そういう事もあるかもねって感じです。

主人公と恋仲になるヒロインの最終回の戦いの後がとても切ない。諸事情はあったのでしょうが、できればこの漫画をもう少し長尺の話でじっくりと描いてほしかったなって思います。

あと、版権関係で実写のサンダーマスクが現在視聴できない問題も、何か解決策があると良いのですが。

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