2022/08/28 キカイダー&ナショナルキッド、昭和の香り

文字数 560文字

東映チャンネルで公開されている『人造人間キカイダー』。懐かしき良き時代、古き昭和の風景が郷愁を誘い、宙明サウンドと秀夕木の歌声に心が躍る。
バイクとは違い低重心で、倒れる心配のないサイドマシン。後輪で強烈に土砂を噴き飛ばしながら行う旋回シーンが大迫力だ。
ライダーの怪人とは明らかに格差のあるチープな造形のダークロボット。それもまた良き味わいであると言えるかもしれない。

着物姿の女性が登場するシーンがあった。昭和のドラマでは日本の伝統的な着物姿の人物がよく映っている。近年では成人式か初詣、結婚式ぐらいでしかお目にかかれないが。もはや着物姿はコスプレに近いような感覚さえ覚える。
昭和の大人向けドラマや映画においては、演者の喫煙シーンがとても多いのに驚かされる。昨今のドラマでは、喫煙シーンがあると苦情が寄せられると聞くから、時代は変わったなと感じる。

『ナショナルキッド』は『キカイダー』よりも更に古い昭和のモノクロ作品だ。その時代の衣装や当時の車両、レトロな街並みを観るだけでも楽しめる。雑草が生い茂る空き地の多さ、未舗装の土が剥き出しの道路、舗装されていたとしてもアスファルトの敷き方が現在とは違い興味深い。
当時の役者の演技の仕方も実に味わい深い。古い映像は、まるで違う世界の出来事を観ているかのようでとても楽しめる。

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