2023/04/11 『腑に落ちる』は誤用なのか?

文字数 1,261文字

古い時代劇の配信を見た後コメント欄を読んでいたら、劇中に「腑に落ちない(ふにおちない)」(意味:納得がいかない)というセリフがあり正しく使っている。しかし最近は「腑に落ちる」と言う人が増えた。だがこれは間違った使い方である。
とある辞典には載っておらず「腑に落ちる」を認めていない。しかし同じ出版社の別の辞典には「的を得る」と共に掲載されており認めている。この辞典は国語に対して不真面目、有害だ。と書かれていました。

確かに昔は「的を得る」という言葉は間違っている! 正しくは「的を射る」「当を得る」だっ! と、使った者に対して、鬼の首を取ったかのように言われていました。クイズの問題でも不正解とされていましたし。でも最近は「的を得る」も間違いではないとされています。
(「的を得る」と書く人は現在非常に多く、「的を射る」と書く人はたま~~にしか見かけません。そのうちに「的を射る」って変じゃね? って時代になるのかな?)

「腑に落ちる」は認めない。というコメントに対して反論している意見も書き込まれていましたが、はたしてどちらが正しいのか?
「腑に落ちる」って言葉は、自分では普段普通に見たり聞いたりよくしているんだけど、間違いなの? 「腑に落ちない」の反対語なら「腑に落ちる」で良さそうな気もするんだけど……。う~ん、腑に落ちない……。

というわけで調べてみました。「腑に落ちる」について書かれた解説は、めっちゃ簡単に見つかりました。(ネットって、普段あまり気にしないような事や、専門的なマニアックな知識まで、いろんな事をいろんな人が書いていて、すごいよな~って改めて思います)

解説を読んでみたら、なるほどなって事が書いてありました。
「腑に落ちる」は辞典での扱いが揺れている語なのだとか。辞典によって見出し語を「腑に落ちない」としたり「腑に落ちる」としたり、両方だったりするようです。「腑に落ちる」は、これとこっちの辞典には載っているけれど、こちらとこの辞典には載っていないとか。コメント欄に書かれていたのはこの事だったんですね。

結論としては、「腑に落ちる」も間違いではないそうです。
ふむ、これでようやく腑に落ちました。

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ついでに『ChatGPT』のAI君にも聞いてみました。
(AI君は自信満々に答えるけれど、それが間違っている事もあるので、完全に信じるのは危険ですけど)

Q:「腑に落ちる」という言葉は、間違っていますか?

A:いいえ、「腑に落ちる」という言葉は間違っていません。この言葉は、何かを納得することや理解することを表現する日本語のイディオムであり、一般的には「理屈や説明が納得できる」という意味で使われます。例えば、「彼の説明を聞いて腑に落ちた」という場合には、彼の説明が理解できて納得できたことを表現しています。この表現は、何かが頭の中で整理されて納得がいく瞬間を表す際によく使われます。

(註:イディオム=熟語、慣用句、成句)

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