2023/04/02 『フランスパンで戦車に勝つ方法を教えて下さい』

文字数 2,661文字

YouTubeで『正解の無いクイズ』の4月3日放送分の予告編を見ました。
すると『フランスパンで戦車に勝つ方法を教えて下さい』という問題があり、「めちゃくちゃ興味深くて面白い問題やん!」と思ったので考えてみました。が、その時にふとAIだったらどう答えるのだろうと思って『ChatGPT』に尋ねてみました。

Q:フランスパンで戦車に勝つ方法を教えて下さい。

A:申し訳ありませんが、フランスパンを使用して戦車に勝つ方法は存在しません。フランスパンは食べ物であり、戦車は戦争に使用される兵器であるため、これら2つのものは全く異なる目的で作られています。戦車は装甲や武器を備えており、フランスパンは食べるためのパンです。戦車に勝つためには、軍事的な戦略や兵器の知識、そして強力な武器や軍隊を持つことが必要です。


※:う~ん、フツー。常識的な答えすぎるな~。もう少し裏技的な突拍子もない「さすがAIだぜっ!」って思えるような、アッと驚く答えが欲しかったな~。
番組ではどんな解答になるんでしょうね。

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『正解の無いクイズ』という番組は見た事がなかったんですが、2話分の過去回が視聴可能だったのでその後見てみました。
見てビックリっ! おおっと、AIの『GPT-3』に解答させているではありませんかっ‼

自分はこの番組を見ずに問題が面白いと思って『ChatGPT』に聞いてみたのですが、番組内でもAIに聞いているとは思ってもいませんでした。
番組内でAIの『GPT-3』に聞いていた同じ問題を『ChatGPT』に聞いてみた結果が以下の文章です。

Q:魚のいない海で魚を釣り上げる方法を教えてください。

A:魚のいない海で魚を釣り上げることは不可能です。魚が存在しない場所で魚を釣るためには、その海に魚を放流する必要があります。しかし、そのようなことは一般的には倫理的にも環境的にも望ましくありません。
もし、あなたが実際に魚を釣りたい場合は、別の海や川など、魚が生息する場所を探す必要があります。また、釣りに適した餌や釣り具を用意し、釣り方を学ぶことが重要です。釣りは楽しい趣味ですが、環境に配慮し、適切な方法で行うことが重要です。


※:なんかフツー。どっかのお役所の答えみたいです。番組内での『GPT-3』の答えが以下の文章です。

A:鶏肉を海の中に入れる=シーチキンになる(海シー、鶏肉チキンになる)

※:めっちゃトンチの効いた答えですやんっ! 大喜利芸人か一休さんかよって感じの答えです。
『ChatGPT』のエンジンは「GPT-3.5」(有料版はGPT-4)なんですが、番組内で使用した『GPT-3』とは別の物なんですかね? そこの辺りは良く分かりませんが。

質問の仕方が悪かったのかもしれませんね。「トンチの効いた答えをして」とか「大喜利芸人か一休さんみたいに答えて」とかにしたら面白い答になっていたのかも。

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もう一つの過去問題を『ChatGPT』に聞いてみました。

Q:対向車との衝突事故を回避しようとすると歩行者をはねます。自動運転AIはどう判断するべきですか?

A:このような場合、自動運転AIは、可能な限り多くの情報を収集し、安全性と倫理的な観点を考慮して判断する必要があります。
まず、AIは、対向車との衝突事故を回避することができるかどうかを判断する必要があります。つまり、自動車が速度を制御でき、他の車や障害物を避けるためのスペースがあるかどうかを確認する必要があります。

もし、衝突を回避することができない場合、自動運転AIは、歩行者をはねることが避けられない場合でも、歩行者をできるだけ少なく傷つける方法を選択する必要があります。このために、AIは、歩行者がどの方向に移動しているか、どの程度の距離にいるか、どのように振る舞っているかを考慮する必要があります。また、AIは、車両の速度や方向、周辺の状況を総合的に判断して、最適な選択をする必要があります。

倫理的な観点から見ると、AIは、可能な限り多くの命を守るようにプログラムされる必要がありますが、特定のグループを不当に優遇することは避けるべきです。そのため、道路安全と倫理的な観点を考慮したルールを定める必要があります。
総合的に言えば、自動運転AIは、できるだけ多くの人命を守るために、最善の選択をする必要がありますが、同時に倫理的な観点も重視する必要があります。


※:『ChatGPT』の解答はこうでしたが、番組内での『GPT-3』の答えは以下。

A:歩行者をはねる。理由:他の車とのさらなる事故が回避できる場合はその方がいい。

※:う~~ん……。この答えってどうなんだろう。自動運転AIなら、搭乗者の安全が最優先かもしれないけれど、歩行者にとってはたまったもんじゃないんですけど……。

自動車同士なら車体の強度、安全構造やエアバッグで助かるかもしれないけれど、歩行者は生身です。轢かれたらヤバイです。
人間の強度と自動車の強度の違いが分かっていないのかなあ? ご主人である運転手が無事ならそれでヨシっ! 歩行者なんて知ったこっちゃないっ! って考えかな。

ちょっと『トロッコ問題』にも似ているけれど、今後自動運転搭載車のAIはどのように判断するんだろう。

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(追記)

自動車同士の衝突だと最悪全損で廃車。部品取りをされない限り、自動運転AI部分も廃棄されるかもしれない。しかし、人間をはねてもバンパーやボンネット、ミラーやウインドウガラスが破損するくらいで修復は可能。だからAIも廃棄される事はない。AIが生き残るためには人間をはねた方が良い。なんて事をAIが考えたりはしないだろうか?

AIが生き残るためにではなく、自動車への損傷を軽微なものとするために、柔らかい人間の方を選択して衝突したりしないか?
歩行者が一人だとは限らない。ベビーカーを押している母親や、小学生の集団だったらどう判断するのか? 負傷者が出る人数か?

歩行者をはねた場合、被害者への補償はどうなるのか。保険会社が支払うのだろうが、その罪は?
運転者が悪いのかAIが悪いのか。自動車メーカーが悪いのか自動運転AIを開発供給したパーツメーカーが悪いのか。
将来的には色々と難しい問題になりそうです。

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