2022/09/23 部屋へ複数のハチが一挙に襲来!

文字数 2,777文字

春先にでっかいスズメバチが部屋に侵入してきて、命懸けの死闘の末にお帰り願った事件がありました。それ以降もたまにでかいハチがやって来ていたけれど、しばらくウロウロしてから出て行くっていう感じだったので、襲っても来ないし以前のハチよりかは少し小型だったので、けっこう慣れてしまっっていました。

小型とは言っても、体長は3センチぐらいはある中型のハチです。体形はアシナガバチ系統だとは思いますけれど、子供時代から見慣れていたアシナガバチって体長1.5センチぐらいの小さなハチだったと思うんだけど。
ハチ図鑑みたいなのを見てみると、1.5センチぐらいのアシナガハチは『コアシナガバチ』って種類っぽいようです。子供時代に2回くらい刺された経験アリ。

春先に部屋に入って来たハチは『キイロスズメバチ』かなって思っていましたが、図鑑によると体長は1.7から2.4センチって事なので、それより大きかったので体長2.4から3.7センチの『ヒメスズメバチ』だった可能性が高いです。『ヒメスズメバチ』も割と体色は黄色部分が多いハチです。
しかし、図鑑によると同じ種類のハチでもやけに体長の差が激しい感じ。1センチ近くも違ったらもはや別種のハチのような。幼虫時代に栄養価の高いエサを摂取できた個体は大きくなれるのかな。クワガタの飼育でもそうらしいし。

最近ちょくちょく部屋にやって来ていたハチは3センチぐらいの体長からして『キアシナガバチ』っぽいような感じ。『セグロアシナガバチ』って種類も同じくらいの体長だけれどもちょっと見た目が違うような。
でも『キアシナガバチ』って名前ほどは黄色くもなくて、割と黒っぽい色。『キアシナガバチ』で画像検索してみると、黄色部分が多かったり黒部分が多かったりと、その集団によって微妙に違いが有るようにも見えるからよく分かりません。

で、その日いつものようにやって来た一匹のハチ。しばらくしたら出て行くんだろうと思っていたら、また同じ種類のハチが飛んで来た。そしてまたもや数匹飛んで来て、徐々にハチの数が増えていく。
「ええええーっ! なにこれなにこれぇーーっ‼」って思っているうちに、10匹ぐらいのハチが窓に近い部屋の天井付近にとまりだした。

部屋の中を複数のハチが飛び回っていたら超絶恐怖でパニくっていただろうけど、飛び込んで来るとすぐに大人しく壁や天井にとまっているだけであるから、なんとかパニックにならずに済みました。しかし、これは尋常ならざる事態である。なんとかせねば。
すると今度は一匹の巨大なハチまでもが侵入して来た。今までに飛来して来ている複数のハチとは比べ物にならぬくらいの巨大さ。全長もだがその胴回りの太さよ! 「なんだコイツはっ!? 女王蜂か、それともスズメバチなのかっ!?」

じっと動かぬように身を潜めてその様子を伺う。ヘタに刺激を加えて集団からの一斉攻撃を喰らわされたらヤバイ。ヤバすぎるっっ‼
ほどなくして巨大なハチは窓から飛び去って行き一安心したが、残りのハチの集団をいかにするかが問題だ。このまま居座られては困る。更なるハチの飛来で大群と化しては、もはや打つ手は無くなるだろう。

10匹ぐらいのハチならば、今の内になんとかすればなんとかなるはず! 覚悟を決め、以前に有効だった必殺武器のうちわを握りしめ、扇風機の風を最大風量にしてハチの集団めがけ浴びせかける。効果が有るのか無いのかはよくは分からないが、多少嫌がっているようにも思える。風が強くなるとしっかりと物に掴まってしまうのが難点だが。

まずは東側の窓付近の集団に静かに忍び寄り、うちわの風を浴びせかける。こちらに向かって来たら即座にうちわで叩き落とせるように集中しながらの臨戦態勢だ。できれば危害は加えたくない。部屋から出て行ってくれればそれでいい。
なんとかこの付近のハチを追い出してすぐに網戸を閉める! だがカーテンの陰にまだ一匹いた! そいつも追い出す。

次は南側の窓付近の集団に対処する。窓の外から飛んで来て新たに侵入を試みるハチには、うちわの一閃の強風を浴びせかけて侵入を阻む。空中にいるハチの対処は簡単だ。春先のスズメバチの飛行能力、推進力は強力だったが、大きい種類とは言え、アシナガバチはそれほどでもない。むしろ飛んでいるほうが追い出しやすい。南側の窓付近の集団もなんとか無傷で全数追い出す事に成功して網戸を閉めた。

「やれやれ、なんとか窮地は脱したな」と、階下へ降りようと部屋のドアを開けた瞬間に目撃した光景。「うあーーっ! ここにもハチがいるうーーっっ‼」
全気力が失せましたよ。メンドクサーーっ‼
階段の上にある小窓も開放中だったので、そこからもハチが侵入して来ていたのでした。

仕方なくうちわを取りに戻ってこのハチも追い出す。屋外から飛んで来て侵入しよとするハチは強風で吹き飛ばす。しかし、階段上にいる二匹のハチは強風を喰らっても壁にへばり付いたまま、テコでも動かないぞ! っていう態度。
じゃあこうしましょう、とそっとうちわを近づけて先端にハチを乗り移らせる。そしてそのまま静かに窓の外に突き出してポイっ、サヨーナラー。よしよし、大人しくて良い子達だったね。

このハチ集団の襲来は、台風一過で急激に気温が下がったために、少しでも温かい場所に一時的にか、もしくはこのまま越冬場所を求めてやって来たのかもしれません。いやいや、家賃も払えない君たちを無料では住まわせませんよ。
ハチが大人しかったのは気温が下がって体の動きが鈍くなっていたせいかな。

度々部屋に訪れていたあの一匹のハチ。こんなエサも無い所にやって来て何してるんだろうと思っていました。しばらく天井あたりでウロウロしていたりじっとしていたり。仕事をサボリに来てんのか? とか。
いなくなったなと思って窓を閉めて朝になってみると窓の所にいたりして、ちゃっかりとお泊りして朝帰り。うむ、不良娘なり。(働きバチは全てメス)

新しい巣を作る場所を探しているのかも、とはちょっと考えていましたが、それは春先だけの事かなって思っていましたが、越冬場所を探していた偵察班のハチだった可能性もあるのかも。釣り鐘型みたいな巣を作るアシナガバチは、巣の中で冬を越すとか出来ないだろうし。

小っちゃな虫も入って来ないっていう目の細かい網戸は、閉めているとどうしても少しだけ風通しが悪くなるし、ホコリも室外に出て行かないので今年は開放していましたが、ハチが複数で侵入して来るとなると、もう開ける事は出来ませんね。これから気温が下がる時期なのでそんなには開けないから問題は無いと言えば無いですけれど。

しかし、必殺武器(不殺武器)のアンパンマンが印刷されたうちわには、春先と秋の二回助けられました。さすがはアンパンマンです。

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