2023/01/14 『鏡餅』をどうやって食べるか

文字数 1,237文字

1月11日は『鏡開き』の日。地域によっては15日か20日(主として関西方面)。
「切る」とか「割る」は縁起が悪いから「開く」と言うそうな。 

『鏡餅は包丁で切って細かくすると縁起が悪い。木槌などで叩いて食べやすい大きさにする』 

とは言っても昔ながらの本物の鏡餅ならば、飾っておくうちに乾燥してヒビ割れて自然に割れてくるからこの方法でも通用するけれど、近年のプラスチック容器に入って真空パックされている大手メーカーの鏡餅はそうはいかない。 

真空パックだからまったく乾燥しない。ヒビ割れしない。
カビも出ないしホコリも付かないし、そこそこ煌びやかな装飾もしてあってとても便利な商品だとは思うけれど、鏡開きの際に食べるには包丁を使って小さく切り分けるしかない。レンジでチンして柔らかくして千切るという方法もあるけれど。 

包丁で「切る」という行為が「切腹」に通じるから、武家社会では縁起が悪いとされてきたようですが、現代社会にはサムライなど存在せず切腹もしないだろうから、その辺りは気にせず包丁で切って小分けにしてもいいんじゃないのかな~って思う。
(ちなみに我が家の先祖はサムライで家紋もカッコイイけれど、どの程度の身分だったのかは知りません。最底辺の半農の武士だった可能性も?) 

昔は鏡餅の購入は、和菓子屋さんなどが年末に作っていた本物の鏡餅だったけれど、しばらく前からは大手メーカーの真空パックになりました。
小型の鏡餅だとプラスチック容器の中に餅を充填してある構造です。一見二段重ね風に見えるけれど、実際は一体成型の一段の餅。
二段重ねには色々と意味があるらしいけれど、そうなると無意味って事になるのかな? 

大型の鏡餅は容器の中身が小分けされて真空パックされた切り餅。食べやすくはあるけれど、なんとなく風情がないような気がするな~。 

まあ、それはともかくとして、我が家は昔から鏡餅は油で揚げて食べるのが定番です。この食べ方は大好きで、子供の頃から鏡開きの日を心待ちにしていました。 

でもねー、本物の鏡餅は乾燥してカチカチになっているから、油で揚げると「おかき」みたいになってカリカリ(ガリガリ?)した食感になって香ばしくておいしかったのですが、乾燥しない真空パックの鏡餅だと揚げても全体が柔らかいまま。かなり不満足。
(ガリガリ食感を食べた後って、固すぎて口の中が傷だらけになるけれど、そんなの些細な事。めっちゃ大好き!) 

また昔みたいな本物の鏡餅にしてみようかな~などと思ってもみるけれど、本物だと重なっていた部分を中心にしてカビが生えるのが欠点なんだよな~。カビ取りはめっちゃメンドクサイもんな~。 

ちなみに真空パックの大手メーカーの鏡餅のてっぺんには、プラスチック製のかわいらしい(だいだい)が乗っています。鏡開きからしばらくは、取り出した橙を台所のテレビの下に並べてかわいいな~って観賞しています。しばらくしたら捨てちゃうけれど。
小さいお子さんのいる家庭だったらオモチャとして遊べるのかな。

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