2022/06/22 『世にも奇妙な物語 夏の特別編』面白かったです

文字数 1,690文字

『世にも奇妙な物語』は昔から大好きです。忘れていたり放送日を知らなかったりで見逃した回も多いですけど。今回の『夏の特別編』も面白かったです。

1話目の『オトドケモノ』。配達のお姉さんが美人でセクスィーなんですが、ほのかな不気味感も感じられて良いキャラでした。
オチの辺りから逆算したんだろうと思う伏線が、ちゃんと考えられているなって感じ。だから結末が自然に感じられます。
この、2秒でどんな物でも配達してくれるっていう謎のデリバリーサービスが、どういう物なのかの説明はいっさい無いけれど、別に無くてもまったくおかしくないですね。

最期の最後の結末はちょっとだけ弱いかもな、って感じました。なんとなくよくある結末のような。最後に主人公が大逆転の秘策を思い付いて脱出。でもそのせいで「全てが破滅する」バッドエンドだったらもっと自分好みだったかもしれません。
この話は漫画が原作だったようです。無料で読めるので時間があったら読みたいです。


2話目の『何だかんだ銀座』。野生のお金持ちの『ニホンオオカネモチ』を捕まえて飼育するっていう話でした。何言ってんの? って感じのわけの分からないすごい世界観でした。
♪コガネムシ~は金持ちだ~♪って歌から人間のお金持ちを連想して、昆虫採集のようにお金持ちの人間を捕獲して飼育するって話を思い付いたんでしょうかね?

財政的な都合でお金持ちは野生に戻されるわけなんですが、主人公の少年が社会人になってそのお金持ちとまた再会した時に、今度はお金持ちに採集されてしまうってオチは、どう考えたらいいんでしょうか? 昔捕獲されて飼育された復讐のため? それとも主人公に愛着がわいていたお金持ちが、今度は主人公を捕獲してかわいがるため? 普通に再会して喜びあって終わりかと思っていたので、最後のこのシーンが自分にはよく分かりませんでした。
この話の原作は小説のようですね。


3話目の『メロディに乗せて』。世界に3人しかいないという奇病、『脳内メロディ症候群』にかかってしまったヒロインの話です。脳内に流れるさまざまなメロディーに合った行動をしないと命が危ないって病気です。治療法は確立していないけれど、3人しかいないわりにはどんな病気なのか医者が詳しいなって思いましたけど、過去にも発症した人がいて存命なのは3人って事なんでしょうね。

ヒロインと同じ病気の人が彼氏になるんですが、あれ? このイケメン青年役の俳優の顔はどこかで見たような? って思ったら、仮面ライダーマッハでした。わりとすぐに思い出せて良かったです。思い出せないと最後まで頭の中がもやもやしっぱなしで、ドラマに集中できないから。

この曲が頭の中で流れると死ぬ! って曲がいったいどんな曲なんだろうと色々と考えていたら、最後に明かされました。あ、ああ、この曲ねって感じ。うん、まあそうなんでしょうけどねって感じ。その曲はおなじみの『世にも奇妙な物語』のテーマ曲だったんですけど、なんとなく楽屋落ち感が? うん、まあ、えっと、うん。だめだとは思いませんけど。

この話は4話中唯一の原作付きじゃないオリジナル脚本でした。『オトドケモノ』を描いた漫画家さんも言ってましたが、このドラマは頭の中に曲が流れるっていう、実際に音楽が流れない漫画や小説では表現できない、実写ならではの作品ですね。


4話目の『電話をしてるふり』。とても良い話です。とても良い話なんですが、とても良い話すぎてなんか物足りなさを感じてしまいます。ほかの話の最後の最後がバッドエンドっぽいのに、この話だけハッピーエンドだったので、まだ何かどんでん返しがあるのでは? って期待して肩透かし感を感じてしまったのです。

話の冒頭から、え、え、えっ、何? どゆこと? って興味を引かれた話でしたが、ほかの3話と一緒に見ちゃうとちょっとねー。このドラマ単体で見たら良い話なんですけれど。
この話の原作は芸人の、BKB! バイク川崎バイクさんなんですね! 密林のレビューを見てみたら高評価がたくさん並んでいました。BKBが小説を書いているとは知りませんでした。

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