2022/06/07 ドーベルマン刑事の映画を観て漫画を読んで外道マンも読んだ

文字数 1,344文字

千葉真一主演、深作欣二監督の実写映画版『ドーベルマン刑事』(1977年)を、超久しぶりに観ました。
映画館で上映中に貼られていたポスターを見て、なんで銃がニュースーパーブラックホークじゃないの? なんで黒い革ジャンじゃないの? って思った記憶。数年後にレンタルしてみたら、「こんなの『ドーベルマン刑事』じゃねーっ!」「『ヤンバルクイナ刑事』だーーっ‼」って不満が大爆発しました。 (加納刑事は沖縄からやって来た刑事って設定。沖縄はまだ米国の時代)

今回観てみたら、『ドーベルマン刑事』だと思わなければそんなに悪くないかもなって感想でした。昭和レトロな感じが懐かしくていいですね~。ソープがまだトルコって呼ばれていた時代です。
出演している俳優陣が監督も含め、岩城滉一さんジャネット八田さん以外はもう鬼籍に入られている方達ばかり。この映画で若手っぽい岩城さんだってもう71歳なんですよね。大昔の映画やテレビでよく見ていた俳優さん達の演技がまた見られて懐かしかったです。

映画を観終わってから漫画も読みたくなったので1巻を読んでみました。
「あれ? こんな絵だったっけ?」って感じ。最初はあまり上手な絵じゃなかったんですね。新人漫画家だとよくある事ですけど、連載しているとだんだん絵が上手になっていくんですよね。1巻と最終巻じゃぜんぜん絵が違うとか、キャラも別人級に変わっていたり。

それから作画担当だった平松伸二先生の自伝的漫画『そしてボクは外道マンになる』を読みました。
『ドーベルマン刑事』を連載する前後のあたりの話が興味深くて面白かったです。どこまでがノンフィクションでどこからがフィクションなのかよく分かりませんけど。彼女(のちの奥さん)との話は完全にフィクションっぽいような。調べたら奥さんは小岩出身みたいだし。編集者もまあ、イメージって感じなのかな? 殴り合ったのは事実なのかな?
実写映画化された時の平松先生の感想が自分と同じでした。銃が違う、革ジャン着てないとか。

『ドーベルマン刑事』の連載を始めたら、銃オタから大量の苦情のハガキが来たらしいです。やっぱりね、自分もそう思ったもん。ブラックホークのシリンダーをスイングアウトさせちゃアカンでしょ。
向かって来る戦車のキャタピラにピンポイントで44マグナムを撃ちこむって場面がありましたけど、スイングアウトできないブラックホークは6発撃ち尽くしたら再装填に時間が掛かるんですよね。実践向きじゃないんです。空薬莢を1個づつエジェクターロッドで押し出して排莢して、また1発づつ弾丸を込める。まあ、加納刑事なら超高速で排莢再装填できるんだろうけど。

M29ならシリンダーをスイングアウトさせてエジェクターロッドを押して一気に排莢。スピードローダーで6発一気に装填ってできるから早い。マガジン交換だけのオートマチック拳銃のほうがもっと早いけど。
誰だったか忘れたけど有名人だったと思うけど、戦争にブラックホークの原型みたいなコルトのシングルアクションアーミーを持って行って、最初は調子よく撃っていたら撃ち尽くしてしまった。それで再装填しようとしたらめっちゃ時間がかかるから、その時間が怖くて次からはコルトガバメントの自動拳銃を使うようになったとか。

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