2023/07/14 壊れていたPCのキーボードが直せたっぽい

文字数 1,635文字

サブPC用のキーボードが以前に壊れてしまったので新しいものを購入したんですが、壊れたものを処分する前に分解してみました。
ずいぶんと前にも書きましたけどどんな風に壊れていたのかと言うと、キーボードの何列かのキーが押しても反応しなくなりました。

壊れたのはコーヒーを数回こぼしたせいかな~とか思っていたので、暇があったら分解して洗浄してみようかと。でも少しメンドクサイし、このまま捨ててもいいかな~とか色々と考えていたんですが、ついに分解してその結果、壊れた原因を突き止めました。

裏ブタに付いているネジを全部外して中を見てみました。これまでに何種類かの機械類を分解してきましたが、キーボードを分解するのは初めてです。この時一本だけ外せないネジがあったんですが、結果的にそれが原因でした。

これまでの経験上機械類の不調の原因というのは、たいがいはホコリや汚れの付着です。それを取り除いてきれいにしてやれば直ったりします。というわけでキーボードの中身を洗浄して三日ほど風通しの良い場所で乾燥してから組み立てました。

でも反応しない。というか、以前より反応しないキーが増えてる。やっぱダメかな~と思ったけれど、中身の構造をじっくりと観察してみます。

他のキーボードも同じ構造なのかどうか分かりませんけど、キーが付いている金属のユニットは通常の方法だと分解不可な感じです。そのユニットの周りにブリスターパックやペットボトルの素材に似た薄い半透明な板がぐるっと突き出ていて、その上に配線が印刷されていました。ぐるっと突き出ているわけは、このキーボードの周りにはたくさんの便利スイッチが付いているためです。使った事はありませんけど。

それでその突き出している板が、USBのケーブルに繋がった小さな基盤と接触しているという構造です。ネジ止めとかコネクターじゃなくて、ホント、ただ接触しているだけ。

反応しなかったキーも、この部分を上から強く押さえると一応反応します。という事は反応しなかったのはこの部分の接触不良だったという事。ちゃんと接触させてやれば反応するという事。

で、裏蓋の構造をじっくりと観察します。裏蓋にはこの部分に細長いシリコンが埋め込まれています。これで押さえ付けてプリント配線された板と基盤を接触させています。ここに最初に分解した時に抜けなかったネジが関係していました。

シリコンの両端にあったその二本のネジは他のネジと違い、先が尖った木ネジでした。裏蓋を固定するネジではありません。基盤とプリント配線を押さえ付けて強制的に接触させるためのネジでした。ドライバーで回しても一本抜けなかったのは、表の蓋から突き出している短いストロー状のプラスチックパーツが折れていたためでした。そのために片側だけしか押さえ付けられずに浮いていて接触不良となっていたようです。反応しなかったキーは、浮いて接触していない配線に繋がっていたキーだったのです。

ではどうやったら直るのか。折れたパーツを接着してもすぐにまた折れるだろうし、表面のカバーに穴を開けてネジ止めする方法が確実だろうけど見た目が悪いし。それで第三の方法。シリコン部分の突き出し量を多くして押さえる力を強くする。

硬質のスポンジかシリコンの板を追加しようと思いましたが、どちらもどこかにあるはずだけど探すのがめんどくさい。ちょうど手近にゴム製の強力両面テープがあったので、これでもいいかとシリコンの下に二枚重ねで貼って突き出し量を多くしてみました。
結果的にちゃんと接触するようになって無事に直りました。この文章を書いているのは、直ったキーボードからです。

プラスチックに強い力を加え続けていると経年劣化で破損するので、もうちょっと考えて設計してほしいです。肉厚のパーツにするとか金属パーツにするとか。
スキャナーの可動部分の強い力が加わるプラスチックパーツも、以前に経年劣化で破損しましたし。その時は木ネジで固定したけれど。

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