2023/02/28 『貞子』映画のシリーズを観る

文字数 3,034文字

『呪怨』シリーズで伽椰子と俊雄を観たのなら、やっぱり次は『貞子』が出るシリーズを観なきゃダメでしょ。という事で観てみました。

『リング』(1998年)
『らせん』(1998年)
『リング2』(1999年)
『リング0 バースデイ』(2000年)
『貞子3D』(2012年)
『貞子3D2』(2013年)
『貞子vs伽椰子』(2016年)
『貞子』(2019年)
『貞子DX』(2022年)

一作目の『リング』を観ましたけれど、『呪怨』を観た後だとそんなに怖いホラー映画だとは感じませんでした。貞子がテレビから這い出して来るのは気持ち悪いですが。でもこの場面は原作小説にはなくて、映画独自のシーンだったらしいですけれど、めっちゃ有名になったシーンですね。

同時上映だった続編の『らせん』は、全然ホラーじゃなくてSFだったのでちょっとガッカリしました。当時だったら面白いSF設定だったのかもしれませんが、今観るとそうでもないかな~って感じです。まあ、古い映画ですし。
小説だとこの続きは『ループ』になるみたいですけれど、映像化すると即ネタバレするから映像化できなかったとか。あらすじを読んでみると、『SAO』のアリシゼーション編みたいな仮想世界の設定が出るようです。

『リング2』は『らせん』とは違う、もう一つの平行世界的な『リング』の続編。こちらはホラーとして作られています。ホラー映画として作られた一作目の続編としてなら、こちらの方が好みです。『らせん』は昔観たのかもしれないけれど印象に残っていませんでしたが、『リング2』の若い頃の深キョンのすごい顔はよく覚えています。

『リング0 バースデイ』は貞子がまだ生きていた頃の話で、井戸に落とされるまでを映画化したもので、貞子役の仲間由紀恵さんの出世作です。
田中好子さんが持っていた旧日本軍の南部十四年式拳銃は、戦時中の物を蔵の中で見つけたとか、そういった物を誰かから手に入れたって感じですかね。(昔のニュースで蔵の中で戦時中の軍刀や拳銃が見つかったとかやっていましたし)もうちょっと使い古されたような、古めかしい感じに汚しが入っていたほうが好みですけれど。

『貞子3D』の主演の石原さとみさん。今もお綺麗ですけれど、この当時のかわいさ綺麗さは最高すぎます。
内容はホラーと言うよりモンスター映画っぽいです。石原さんの叫び声の特殊能力は、少年ジェットの「ウー、ヤー、ター!」のミラクルボイスかよっ! て感じです。もしかすると子孫なのかな?

恐ろしげで強そうなモンスターに見えるけれど、棒で殴ったり突き刺したりすると、わりとあっけなく倒せてしまいます。モンスターが弱いのか石原さんが強いのか?
複数のモンスターが登場するのなら、グレネードランチャーと火炎放射器が付いた自動小銃を持って戦って無双してくれたら面白そうだなって思ったけれど、それじゃ貞子映画じゃないですよね。

『貞子3D2』前作の主人公が産んだ娘をめぐる話。子役がかわいいし、表情も良くて演技力が高いです。この子役はいろんな特撮ヒーロー番組にも出演していたみたいですね。ゆるキャン△2のファミリーキャンプの女の子役はよく覚えています。
最後頃に登場した石原さとみさんは、神々しいくらいの美しさでした。

『貞子3D』と『貞子3D2』は今回2Dでの視聴でしたけれど、3Dで観たら内容はともかくとして、もっと楽しめる映画だったのかもしれません。(画面から飛び出してくる?)当時は『スマ4D』というスマホアプリを使うとさらに楽しめたようですし。

『貞子vs伽椰子』が実は一番楽しみで観たかった映画です。伽椰子と俊雄は、抜群の知名度を誇る貞子ほどには有名ではないかもしれませんが、やはりJホラーでは有名な人気キャラですから、その二人が対決するとどうなるかってのは興味深かったので。

最初の辺りはけっこうちゃんとしたホラー映画なのかなって思っていたら、無頼漢な感じの霊能力者と盲目の少女のコンビが登場した時、うわって思いました。かなり厨二病的なキャラだったので、これじゃ怖いホラーにはならないなって感じです。
この映画だったらもうちょっとリアル寄りの地味目な霊能力者の方が良かったかな。
でもこの二人は漫画かアニメだったらとても良いキャラだと思うので、別の物語で活躍する姿が見てみたいですね。

『呪怨』に少し霊能力のある女性が登場していて、伽椰子を倒そうとして結局やられてしまうって話がありました。それを見た時に、もっと強力で本格的な霊能力者が登場して対決したらどうなるんだろうとちょっと考えてみましたけれど、どうせ結局は負けるだろうし、リアリティが損なわれるだろうなって思っていました。その自分が考えていた事が実現したのがこの映画です。やっぱりダメでしたね。

呪いのビデオに井戸が映っていなくてちょっと残念でした。井戸は別の目的で使うからなんでしょうけれど。それとビデオを観て呪われてから死ぬまでが2日に短縮されています。スピード時代に7日もダラダラと待ってられないよーって事なのかな。尺の都合もあるでしょうし。

この映画に登場する俊雄は、なんだか身体が大きいなって感じました。小学生じゃなくて中学生ぐらいに見えます。もっと小柄な子役のほうが良かったような気がします。それと、過去作の俊雄って、不気味にただニャーニャー鳴いているだけで、人間に危害は加えなかったと思うんですけど、この映画の俊雄は攻撃してくるのでちょっとキャラが違うかなって感じです。普通に不気味カワイイだけでいいのにな。

肝心の貞子と伽椰子の対決シーンは、もうちょっと長尺で観たかったですね。かなりあっけなかった感じです。いろんなとんでもない攻撃方法で、もっと派手にやりあってほしかったな~。
どうせどちらか一方を勝たせるってわけにはいかないだろうと思っていましたが、最後の決着がそうなるとはね。良いのか悪いのか、ひとつのアイディアではあるけれど。

『貞子』は『リング』から20年後の話です。『リング』と『リング2』に出ていた人物がまた同じ役で出ています。
ユーチューバーとか出てくるし、現代的な話になっています。呪いのビデオも井戸が映って、そこから貞子が這い出して来てテレビ画面から抜け出して来る、一作目っぽい演出ですけれど、おどろおどろしさはあまり感じられないかも。

『貞子DX』DXの読みは「デラックス」ではなく「ディーエックス」。「デジタルトランスフォーメーション」(デジタル変革)って事なのかな? ネットを使って拡散したりするし。

この映画は完全なるコメディ映画として作られています。怖いホラー映画を観たいと思って知らずに観ると、後悔したり怒り出すかもしれません。自分の場合、見始めてすぐにコメディ映画だって気が付いたから、そういうのは大好きですからめっちゃ楽しく視聴出来ました。貞子は今ではギャグキャラっぽくなっているから、怖い映画とかもう無理かもしれないし、コメディにしたのは正解かもしれません。

「静岡のおじさん」とか、主人公が考え事をする時の変な仕草とか面白いです。そしてなんと言っても「占い王子」のキャラがすごく良いです。引きこもりの茶トラも好き。
今回は呪われてから死ぬまでが24時間に短縮されていました。だんだん時間が短くなりますね。最後の呪いを回避する方法がコメディ映画っぽくて好きです。なるほどな~って感じで。

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