2021/05/11 今年に入り三度の葬式、やっちまった失敗と香典返し

文字数 1,041文字

今年に入ってから親戚関係で三回葬儀があった。
一度目は父方の実家から養子に行った従兄の関係。確か、桜が咲き始めた頃。
亡くなった人とは面識がなかったのだが、これには自分が出席した。しかし葬儀場でこのご時世ならではの失敗をしてしまった。

葬儀場の入り口でご婦人従業員から「手の消毒をお願いします」と言われ、アルコール消毒をすますと、ピッってやるやつでデコの体温を測られて「どうぞ」と言われたので受付に進んだ。
受付で香典を渡し、香典返しを帰りに受け取るチケットを貰って、さあ式場へ、というところで俺は驚愕の事実に気が付いた!!!

うおおおおっ! お、俺、マ、マ、ママママッ、マスクしてねーじゃんんんんっっっ!!!!!

しまったーっ! 一人で車に乗っているぶんにはマスクは必要ないから、降りる時に付けようと思っていたら、丸っきり、完全、完璧に忘れていたあーーーーーーっっ!!!!!!!!

あせって慌てて入口方向に足早に向かうと、先程のご婦人従業員も俺の異変に気が付いて「あらいやだ、全然気が付かなかった」と言いつつ、気が動転している真っ最中、MAXレベルの俺を引き止めて、このマスクを使って下さいと箱に入った沢山のマスクを差し出してくれた。
すぐそこの車まで行けば自分のマスクが有るのだが、あっあうっ、どーしよーと数舜考えて有難く頂戴する事にした。
そんな俺にさらに追い打ちをかけるように背後から別の婦人従業員が忍び寄り、衿が立ってますと礼服の首の後ろを直してくれた。ああああーっ!! 葬式なんかでよくいるんだよなー、衿の後ろを立てている人、なんで気が付かないんだよ、確認しようよカッコわりー、とか今まで思っていたが、まさか俺がやらかす日が来ようとはっっっ!
ご婦人二人に挟まれて、チョーかっこ悪い、チョー恥ずかしい、恥ず、恥ず、恥ずっ! と思いながら式場に入った。

       *  *  *

二回目も父方の親戚。たぶん親戚。今度の葬儀はお寺で行われた。我が家の菩提寺でもあるお寺だ。これには親が出席したが、いただいて来た香典返しが、俺が行った葬儀の時とまったく同じものだった。葬儀場とお寺の違いがあったのに、納入業者は同じだったみたいだ。これが今年の流行の香典返しなのかな?
で、三回目の、初めて行ったお寺の葬儀の香典返しもひょっとしたら同じ物なのかと密かに期待していたら、全然別の物だった。同じだったらちょっと面白かったのに。
業者が違うのか、少し三回目の品は値段が高そうだったので、値段による差なのかな?
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