四百十六話 愛しい騒ぎ
文字数 1,701文字
倉橋のことはジャスミンが見張るというので、皆の旅行の日程を重なるようにして、俺は都を独り占めすることにした。
「んー、最高・・・」
「甘えん坊ねえ」
仰向けになった都の胸に顔を埋める。
「ところで直治」
「ん?」
「貴方とんでもなく顔が良いわね・・・」
「ハハッ、なに言ってんだか」
「晩御飯、なにが食べたい?」
「ケチャップが食べたい気分だな」
「オムライス、とか?」
「オムライスで」
「りょーかい」
胸がふわふわで気持ち良い。
「都、なんで急に旅行なんだ?」
「色々とね」
「悪巧みか?」
「そう、悪巧み」
髪を撫でられる。気持ち良い。
「直治さんは都ちゃんのこと好き過ぎるねえ」
「好き過ぎるから、足で乳首を抓って欲しい」
「ウフッ、変態だあ。いいよ、服を脱いで座って」
言われた通りにする。都が向かい合って座り、足を伸ばす。スカートの中が丸見えで、普段は上品な都からは想像もできない姿で、滅茶苦茶興奮した。
「ふうっ、んんっ・・・」
手の指とはまた違う快感が、イイ。
「気持ち良い?」
「きもちいっ・・・! 足、舐めたいっ・・・!」
「どうぞ」
しょっぱくて、甘い。
「直治の舌、温かくて気持ち良い・・・」
都も蕩けている。
「足を舐めるのがご褒美になっちゃうなんて、直治はとんでもないマゾね」
「んんっ・・・。すみません・・・」
「バックでエグい鬼ピスしてあげようか」
都が卑猥で馬鹿な言葉を言う。ゾクゾクゾクゾクと身体に快楽が走る。
「ゆっくり解して、焦らして、もうどう仕様もないんです都様って泣いてお願いしちゃうくらい捏ね繰り回してから、あとで立てなくなるくらいガン突きしてハメ潰してあげるね」
「お願いしますっ・・・!」
旅行なんかに行くより、ずっと幸せな時間を過ごした。紫苑とひろ、小夜、淳蔵達が順に旅行から帰ってくる。それぞれ土産を広げ、楽しかったと話し合う。千代は昔からの夢の一つ『韓国旅行』が叶ったとおおはしゃぎしていた。もう一つは『世界征服』らしい。未だに真剣に言っているので真剣に世界征服したいのだろう。アホだ。
「都さァん! お持ちしましたァ!」
千代が食堂に持ってきたのは『韓国一からい』と言われている『シルビキムチ』だ。都が土産に頼んだそうだ。
「食べやすいように小さく切りましたけど、バクバク食べちゃいかんですよォ!」
「ありがとう! 楽しみにしてたのよ! 少しずつね、少しずつ・・・」
今日の都は珍しくすっぴんだ。旅行中にシルビキムチを食べた千代が大量に汗を掻いて化粧が流れてしまったので、化粧はしてこなかったらしい。『家族だけだからいいでしょ』と言うと小夜がくすぐったそうにしていた。『お前はただの食材だ』という言葉は喉の奥で潰した。都がキムチを口に運び、咀嚼する。
「ん? うーん・・・」
「どうですか? からいですか?」
「からい、かも。あ! からいかも!」
「『かも』じゃねえだろ」
淳蔵が呆れて言う。
「でもすっごく美味しい、あっ、からっ、イーッ! からいからい!」
「おー、すげえ。初めて都の奇声を聞いた」
「言ってる場合? 都、あんまり食べ過ぎるとお腹壊すよ?」
「唇が痛いーっ!!」
「千代君、甘いもの甘いもの」
「はァい!!」
千代が飲むヨーグルトを渡す。
「いだ、いだい・・・ぐぢびるがいだい・・・」
「もう食べちゃ駄目ですよォ」
「もうちょっとだけ・・・」
「駄目です都様。駄目ですよ、駄目です」
桜子が慌てて止める。
騒がしい。
静かじゃない。
でも、この騒がしさが、なんだか愛おしい。
「都様、美代様の言う通りお腹を壊してしまいますから、もう召し上がらない方が・・・」
「僕のチョコわけてあげよっか?」
紫苑とひろが言う。
「唐辛子には神聖な効果がありますけど、限度がありますよ、都様」
「小夜さん、物知りですね」
「ええ、まあ・・・」
小夜と倉橋が言う。この四人は要らない。かなり多めに見てひろと紫苑は許す。汗を掻いて涙目になりながら両手でコップを持ち、ちびちびと飲むヨーグルトを飲んでいる都はかなり可愛い。
「都さんと淳蔵さんは結構食の好みが似てますよねェ? 一口どうですかァ?」
「殺す気か!? 要らねえよ!!」
淳蔵が渋い顔をして首を横に振り、美代と桜子がくすりと笑った。
「んー、最高・・・」
「甘えん坊ねえ」
仰向けになった都の胸に顔を埋める。
「ところで直治」
「ん?」
「貴方とんでもなく顔が良いわね・・・」
「ハハッ、なに言ってんだか」
「晩御飯、なにが食べたい?」
「ケチャップが食べたい気分だな」
「オムライス、とか?」
「オムライスで」
「りょーかい」
胸がふわふわで気持ち良い。
「都、なんで急に旅行なんだ?」
「色々とね」
「悪巧みか?」
「そう、悪巧み」
髪を撫でられる。気持ち良い。
「直治さんは都ちゃんのこと好き過ぎるねえ」
「好き過ぎるから、足で乳首を抓って欲しい」
「ウフッ、変態だあ。いいよ、服を脱いで座って」
言われた通りにする。都が向かい合って座り、足を伸ばす。スカートの中が丸見えで、普段は上品な都からは想像もできない姿で、滅茶苦茶興奮した。
「ふうっ、んんっ・・・」
手の指とはまた違う快感が、イイ。
「気持ち良い?」
「きもちいっ・・・! 足、舐めたいっ・・・!」
「どうぞ」
しょっぱくて、甘い。
「直治の舌、温かくて気持ち良い・・・」
都も蕩けている。
「足を舐めるのがご褒美になっちゃうなんて、直治はとんでもないマゾね」
「んんっ・・・。すみません・・・」
「バックでエグい鬼ピスしてあげようか」
都が卑猥で馬鹿な言葉を言う。ゾクゾクゾクゾクと身体に快楽が走る。
「ゆっくり解して、焦らして、もうどう仕様もないんです都様って泣いてお願いしちゃうくらい捏ね繰り回してから、あとで立てなくなるくらいガン突きしてハメ潰してあげるね」
「お願いしますっ・・・!」
旅行なんかに行くより、ずっと幸せな時間を過ごした。紫苑とひろ、小夜、淳蔵達が順に旅行から帰ってくる。それぞれ土産を広げ、楽しかったと話し合う。千代は昔からの夢の一つ『韓国旅行』が叶ったとおおはしゃぎしていた。もう一つは『世界征服』らしい。未だに真剣に言っているので真剣に世界征服したいのだろう。アホだ。
「都さァん! お持ちしましたァ!」
千代が食堂に持ってきたのは『韓国一からい』と言われている『シルビキムチ』だ。都が土産に頼んだそうだ。
「食べやすいように小さく切りましたけど、バクバク食べちゃいかんですよォ!」
「ありがとう! 楽しみにしてたのよ! 少しずつね、少しずつ・・・」
今日の都は珍しくすっぴんだ。旅行中にシルビキムチを食べた千代が大量に汗を掻いて化粧が流れてしまったので、化粧はしてこなかったらしい。『家族だけだからいいでしょ』と言うと小夜がくすぐったそうにしていた。『お前はただの食材だ』という言葉は喉の奥で潰した。都がキムチを口に運び、咀嚼する。
「ん? うーん・・・」
「どうですか? からいですか?」
「からい、かも。あ! からいかも!」
「『かも』じゃねえだろ」
淳蔵が呆れて言う。
「でもすっごく美味しい、あっ、からっ、イーッ! からいからい!」
「おー、すげえ。初めて都の奇声を聞いた」
「言ってる場合? 都、あんまり食べ過ぎるとお腹壊すよ?」
「唇が痛いーっ!!」
「千代君、甘いもの甘いもの」
「はァい!!」
千代が飲むヨーグルトを渡す。
「いだ、いだい・・・ぐぢびるがいだい・・・」
「もう食べちゃ駄目ですよォ」
「もうちょっとだけ・・・」
「駄目です都様。駄目ですよ、駄目です」
桜子が慌てて止める。
騒がしい。
静かじゃない。
でも、この騒がしさが、なんだか愛おしい。
「都様、美代様の言う通りお腹を壊してしまいますから、もう召し上がらない方が・・・」
「僕のチョコわけてあげよっか?」
紫苑とひろが言う。
「唐辛子には神聖な効果がありますけど、限度がありますよ、都様」
「小夜さん、物知りですね」
「ええ、まあ・・・」
小夜と倉橋が言う。この四人は要らない。かなり多めに見てひろと紫苑は許す。汗を掻いて涙目になりながら両手でコップを持ち、ちびちびと飲むヨーグルトを飲んでいる都はかなり可愛い。
「都さんと淳蔵さんは結構食の好みが似てますよねェ? 一口どうですかァ?」
「殺す気か!? 要らねえよ!!」
淳蔵が渋い顔をして首を横に振り、美代と桜子がくすりと笑った。