二百二十九話 拘束具1
文字数 2,157文字
「おわ・・・いつの間にこんなもの部屋に・・・」
都の寝室。大きなベッドが片付けられて、部屋の中央にX字型の拘束具が設置されていた。
「ちょっと大人しくしててほしいの。男は『けだもの』だからね」
「よく言うよ・・・」
興奮で顔がにやけてしまう。俺は深呼吸を一つしてから、服を脱いだ。拘束具に背を向けて立ち、足を開くと、都が足枷をつけた。手も同じように。
「美代、左手をぎゅっと握りしめて」
頷き、左手を強く握りしめる。
「絶対に手を開いちゃ駄目よ」
都の黒い瞳が、エメラルド色に輝いた。ガクン、と身体が揺れたが、錯覚だったのか、拘束具は軋む音を立てなかった。バッと俺の左手が勢いよく開かれる。
「えっ!?」
「フフッ」
「な、なにをしたの・・・?」
「どうして手を開いているの?」
「あっ・・・」
俺は必死に左手を握ろうとした。ガクガクと震えるだけで、ぴくりとも動かない。
「握って」
ぎゅ、と手が握り拳を作る。
「開いて」
バッと開く。
「握って」
再び、拳を作る。
「どういう意味か、わかる?」
「・・・お、俺の、身体の、主導権は、都に」
「怖いでしょう、私が」
都はなんの表情も浮かべていない。俺は首を横に振った。
「・・・どうして? 怖くないの?」
「都が俺に酷いことできないってわかってるから」
「どうかな」
「愛してるくせに」
都は薄く笑って、俺の頬を撫でる。それだけで気持ち良くて、ぴくぴくと反応してしまう。
「可愛い顔・・・」
蕩けるような甘い声で言う。
「これが私のものだと思うと・・・」
処女のくせに、雄の顔をしている。都は俺の足元にしゃがむと、美しい指を俺の男根に絡めて、上下に動かし始めた。
「あうっ、くううっ、んん」
「美代、射精しちゃ駄目よ」
「えっ!? そ、そんなっ、あっあっ」
「可愛い顔して、こぉんな凶悪なモノつけてるんだから・・・」
「あぁあっ、だ、だめっ、みやこじょうずだからっ、も、もう!」
「早漏で絶倫だなんて、繁殖に適したえっちな身体してるね」
「ふぎっ!? いっ!! いぃぃい!! イ、イけなっ、いぃ、イけないっ!!」
「熱した鉄の棒みたい。熱くてガチガチ・・・」
「や、やめっ!! ああぁあぁっ!!」
ガクガクと膝が震える。するん、と都が手を放した。
「さて・・・」
都が立ち上がり、俺から離れると、棚の引き出しから透明な液体が入った大きな瓶を取り出した。
「な、なに・・・?」
「なんでしょう?」
再び俺の足元にしゃがみ込み、瓶の蓋を開け、中身を指で掬い上げる。ぷるぷると揺れていた。都はそれを、俺の男根に塗り始めた。
「ちょ、ちょっと!」
「大人しくしなさい」
「うぅ、う・・・」
塗られた液体が、少しずつ硬くなっていくのがわかった。
「ま、まさか、型を取ってるの?」
「正解」
「なっ、な、なんで・・・?」
「そりゃあ『コレクション』にするからですよ。バイブレーション機能もつけられるし、美代が望むなら自分に犯される感覚を教えてあげてもいいよ」
「なっ!? ぅあ、へ、変態ッ!!」
「最高の賛辞をありがとう」
「へっ、変態!! 変態!! 馬鹿!! ばーかっ!!」
俺に罵られるのが快感なのか、普段の上品な都からは想像できない程のだらしない笑みを浮かべている。都はぺたぺたと液体を塗り重ね続ける。
「萎えたら型が取れないから、性的な刺激を与えないとね」
しゅるしゅると服を脱ぎ、黒い下着姿を晒す。ぱさ、と服を床に捨てると、都は俺の首筋に顔をうずめて、ねっとりと舐め、強く吸い付いてキスマークを付けた。
「や、ああっ・・・。やめ、やめてよっ!」
「あとでいーっぱいイかせてあげるから」
「破裂しそうでつらいんだよぉっ! あとでどうこうとかの問題じゃないっ!」
「ここも弱いかな?」
れろ、と脇を舐められる。腕を上げた状態で拘束されているので、逃げ場が無い。気持ち良いよりくすぐったい。そして凄く恥ずかしい。
「美代、気持ち良くない? ここはどう?」
脇をしゃぶられながら、乳首を抓まれる。
「んああっ・・・! お、俺の気持ち良いところ、全部知ってるくせにっ!」
「そろそろ固まったかな」
液体は硬化して、ゴムのようになっていた。ぎゅ、ぎゅ、とゴム越しに握られて、射精できない身体が敏感に反応する。最早拷問だ。都がゆっくりと、ゴムを抜き始めた。痛みを覚悟したが、意外にもすぽっと抜けて、解放感から息を深く吐いた。
「よしよし、良い感じ。さ、我慢した分、今日はいっぱい射精していいからね」
型を取ったゴムを引き出しに入れ、ローションを取り出すと、都は胸の谷間に垂らした。胸を下から持ち上げて、ローションを馴染ませるように片方ずつ上下に揺らす。なんて扇情的な光景なんだ。都は俺の足元に膝をつくと、大きな胸を持ち上げる。俺の呼吸は勝手に荒くなって、ごくりと唾を飲み込んだあと、唇を舐めて、都の顔と胸を見下ろした。
にゅぷ。
先端が胸の谷間に挿入される。
「あっ! あ・・・」
にゅるにゅるにゅるにゅるっ。
「ああぁああああっ!!」
精液は都の顎の下にまで飛び散った。
「も・・・もう・・・たてないよぉ・・・」
「ご主人様の愛撫を拒絶するの?」
俺は震えながら深呼吸を繰り返し、気合を入れた。
「・・・マゾの、美代に、もっと、いやらしいことしてください」
都の胸が上下する。
「あぁああぁあああっ!!」
意識が飛ぶまで、俺は必死に都の愛に応え続けた。
都の寝室。大きなベッドが片付けられて、部屋の中央にX字型の拘束具が設置されていた。
「ちょっと大人しくしててほしいの。男は『けだもの』だからね」
「よく言うよ・・・」
興奮で顔がにやけてしまう。俺は深呼吸を一つしてから、服を脱いだ。拘束具に背を向けて立ち、足を開くと、都が足枷をつけた。手も同じように。
「美代、左手をぎゅっと握りしめて」
頷き、左手を強く握りしめる。
「絶対に手を開いちゃ駄目よ」
都の黒い瞳が、エメラルド色に輝いた。ガクン、と身体が揺れたが、錯覚だったのか、拘束具は軋む音を立てなかった。バッと俺の左手が勢いよく開かれる。
「えっ!?」
「フフッ」
「な、なにをしたの・・・?」
「どうして手を開いているの?」
「あっ・・・」
俺は必死に左手を握ろうとした。ガクガクと震えるだけで、ぴくりとも動かない。
「握って」
ぎゅ、と手が握り拳を作る。
「開いて」
バッと開く。
「握って」
再び、拳を作る。
「どういう意味か、わかる?」
「・・・お、俺の、身体の、主導権は、都に」
「怖いでしょう、私が」
都はなんの表情も浮かべていない。俺は首を横に振った。
「・・・どうして? 怖くないの?」
「都が俺に酷いことできないってわかってるから」
「どうかな」
「愛してるくせに」
都は薄く笑って、俺の頬を撫でる。それだけで気持ち良くて、ぴくぴくと反応してしまう。
「可愛い顔・・・」
蕩けるような甘い声で言う。
「これが私のものだと思うと・・・」
処女のくせに、雄の顔をしている。都は俺の足元にしゃがむと、美しい指を俺の男根に絡めて、上下に動かし始めた。
「あうっ、くううっ、んん」
「美代、射精しちゃ駄目よ」
「えっ!? そ、そんなっ、あっあっ」
「可愛い顔して、こぉんな凶悪なモノつけてるんだから・・・」
「あぁあっ、だ、だめっ、みやこじょうずだからっ、も、もう!」
「早漏で絶倫だなんて、繁殖に適したえっちな身体してるね」
「ふぎっ!? いっ!! いぃぃい!! イ、イけなっ、いぃ、イけないっ!!」
「熱した鉄の棒みたい。熱くてガチガチ・・・」
「や、やめっ!! ああぁあぁっ!!」
ガクガクと膝が震える。するん、と都が手を放した。
「さて・・・」
都が立ち上がり、俺から離れると、棚の引き出しから透明な液体が入った大きな瓶を取り出した。
「な、なに・・・?」
「なんでしょう?」
再び俺の足元にしゃがみ込み、瓶の蓋を開け、中身を指で掬い上げる。ぷるぷると揺れていた。都はそれを、俺の男根に塗り始めた。
「ちょ、ちょっと!」
「大人しくしなさい」
「うぅ、う・・・」
塗られた液体が、少しずつ硬くなっていくのがわかった。
「ま、まさか、型を取ってるの?」
「正解」
「なっ、な、なんで・・・?」
「そりゃあ『コレクション』にするからですよ。バイブレーション機能もつけられるし、美代が望むなら自分に犯される感覚を教えてあげてもいいよ」
「なっ!? ぅあ、へ、変態ッ!!」
「最高の賛辞をありがとう」
「へっ、変態!! 変態!! 馬鹿!! ばーかっ!!」
俺に罵られるのが快感なのか、普段の上品な都からは想像できない程のだらしない笑みを浮かべている。都はぺたぺたと液体を塗り重ね続ける。
「萎えたら型が取れないから、性的な刺激を与えないとね」
しゅるしゅると服を脱ぎ、黒い下着姿を晒す。ぱさ、と服を床に捨てると、都は俺の首筋に顔をうずめて、ねっとりと舐め、強く吸い付いてキスマークを付けた。
「や、ああっ・・・。やめ、やめてよっ!」
「あとでいーっぱいイかせてあげるから」
「破裂しそうでつらいんだよぉっ! あとでどうこうとかの問題じゃないっ!」
「ここも弱いかな?」
れろ、と脇を舐められる。腕を上げた状態で拘束されているので、逃げ場が無い。気持ち良いよりくすぐったい。そして凄く恥ずかしい。
「美代、気持ち良くない? ここはどう?」
脇をしゃぶられながら、乳首を抓まれる。
「んああっ・・・! お、俺の気持ち良いところ、全部知ってるくせにっ!」
「そろそろ固まったかな」
液体は硬化して、ゴムのようになっていた。ぎゅ、ぎゅ、とゴム越しに握られて、射精できない身体が敏感に反応する。最早拷問だ。都がゆっくりと、ゴムを抜き始めた。痛みを覚悟したが、意外にもすぽっと抜けて、解放感から息を深く吐いた。
「よしよし、良い感じ。さ、我慢した分、今日はいっぱい射精していいからね」
型を取ったゴムを引き出しに入れ、ローションを取り出すと、都は胸の谷間に垂らした。胸を下から持ち上げて、ローションを馴染ませるように片方ずつ上下に揺らす。なんて扇情的な光景なんだ。都は俺の足元に膝をつくと、大きな胸を持ち上げる。俺の呼吸は勝手に荒くなって、ごくりと唾を飲み込んだあと、唇を舐めて、都の顔と胸を見下ろした。
にゅぷ。
先端が胸の谷間に挿入される。
「あっ! あ・・・」
にゅるにゅるにゅるにゅるっ。
「ああぁああああっ!!」
精液は都の顎の下にまで飛び散った。
「も・・・もう・・・たてないよぉ・・・」
「ご主人様の愛撫を拒絶するの?」
俺は震えながら深呼吸を繰り返し、気合を入れた。
「・・・マゾの、美代に、もっと、いやらしいことしてください」
都の胸が上下する。
「あぁああぁあああっ!!」
意識が飛ぶまで、俺は必死に都の愛に応え続けた。