百五十七話 お母さん『で』遊ぼう

文字数 1,750文字

談話室でいつも通り過ごしていると、携帯のメッセージに、


『直治さん、たまにはお母さん『で』遊びましょ』


と、都からお誘いがきた。


「美代」

「うん?」

「千代に伝言頼む」


美代が怒りを堪えるために引き攣った笑みを浮かべる。俺は談話室を出て都の部屋に行き、ノックせずに入った。


「お待ちしておりました」

「・・・なにしてもいいのか?」

「いいよお」

「じゃ、ベッドに」


二人で寝室に向かう。


「服は?」

「全部」

「あら、下着も?」

「おう」


俺はとっとと服を脱いだ。都はセクシーな黒い下着を着けていた。脱がせるのは少々惜しいが、やりたいことがあるので仕方がない。ブラジャーのホックを外すと、大きな柔らかい胸がたぷんと溢れる。しゅるりとパンツを降ろす姿は情欲を掻き立てた。


「赤ワインあるか?」

「あるけど・・・」


都が冷蔵庫からワインを取り出す。瓶に貼られたラベルを見る。高そうなワインだ。ワインオープナーを渡されたので、コルクを抜いてワインを開ける。


「ベッドに寝転んでくれ」


都が少し、嫌そうな顔をした。無言で仰向けに寝転び、シーツを掴む。


「じっとしてろよ」

「ま、まさか、」


瓶を傾けて都の顔にワインをかける。シーツを掴む手にぎゅっと力が込められ、足の指もシーツを掴んだ。


「ゲッホ! ゲホ・・・」


胸の上にも垂らし、身体の中心をなぞって下半身にもかける。空になった瓶とワインオープナーをベッドサイドのテーブルに置くと、俺は都の上に覆い被さった。


「め、滅茶苦茶しないでよ・・・」


都が顔を背ける。俺は頬を舐め上げた。


「・・・美味いな」

「アホとちゃうの」

「仰る通りで」


顔中をぴちゃぴちゃと舐め回してワインを味わう。


「鼻に入ったか?」

「は、入りましたけど・・・」

「じゃあ、」

「やめてっ、舐めないでっ」

「ふ、くく・・・」


都が俺を睨む。


「口には入ったか?」

「入ってない」

「入ったか」

「入ってないよ!」


無理やりキスをして、閉じられた歯列を舌でなぞる。暫く格闘していたら、大人しく口を開けた。ちゅくちゅくと舌を絡めてから唇を放す。


「酒より良いモン入ってたな」

「馬ッ鹿じゃないの」

「違いない」


舌でワインの雫をなぞる。


「・・・どっかの馬鹿が、」


胸の肉を掴んで寄せる。


「胸の谷間をワイングラスにしたいとか言ってたな」

「あはっ、居たねえ、そんな馬鹿」

「もう一本開けるか」

「食べものを粗末にするのは、お母さん許しませんよ」

「フフッ、ごめんなさい」


乳首を抓んで引っ張り上げ、指で潰す。


「うぎ、いぃ・・・」

「わかるわかる。勃起した乳首虐められるのつらいよな」

「ご、ごめんなさいぃ」

「わかるよ。えっちな反応されると、もっと虐めたくなる」

「ゆ、許して・・・」

「ならもう一本」

「れ、冷蔵庫の右奥ぅ」


ぱっ、と手を放す。ぷるるんと揺れて、思わず喰らい付きたくなるのを我慢する。冷蔵庫の右奥から新しいワインを取り出して栓を開け、都の上に馬乗りになる。一応、気を遣って体重はかけないようにしたが、威圧感を感じるのか、都は少し怯えていた。身体のどこにも触れられていないのに、物凄い快楽を感じる。


「口を開けて舌を出して広げろ」


都が大人しく従う。俺は深く息を吸い、熱を吐き出した。


「飲めよ」


飲ませる気なんて無い。呼吸器を塞ぐために鼻にもかけるようにドバドバと注ぎ込む。都は盛大に咳き込んだ。都の身体が跳ねて、俺の尻に当たる。今の都は、みっともなくて、惨めで、必死で、哀れだ。そしてこれ以上ない程に美しい。こんなに美しい都が、今だけは俺のモノ。


「がはッ、ゲホッゲホッ、えっ、うう・・・」

「誰が舌引っ込めていいっつった」


都が泣きそうな顔をしながら舌を出す。


「胸で挟め」


都が手で胸を寄せ上げ、俺の汚い男根を包む。俺は腰を振った。


「はあ、ふっ、気持ち良い・・・」


じっくりと胸を堪能してから、都の顔に精液をぶっかける。


「舌に乗った精液、口の中に塗り広げて味わえ。飲むなよ」


都は舌を出したまま頷いて、ゆっくり舌をしまうと、口をもごもごと動かした。


「・・・飲んでいいぞ」


ごく、ごく、と喉を鳴らして、都が嚥下する。ぱか、と口を開けて舌を出し、飲み切ったことを証明してみせた。


「ご挨拶は?」

「ご、ご馳走様でした・・・」

「おかわり欲しいか?」

「ほ、欲しいです・・・」


都の瞳に反射した俺の顔は、意地悪に笑っていた。
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