八十一話 疑似〇精3
文字数 2,311文字
淳蔵と直治が談話室に来たので、俺はテーブルを軽く叩いた。
「で? どうだったんだよ」
淳蔵が呆れた様子で雑誌から視線を上げる。
「良かったよ」
「あァ?」
「ッチ、はいはい言えばいいんだろ言えば。しゃぶらせてもらったけど、吐かなかったよ。むしろ気持ち良かった」
「・・・ふうん」
淳蔵は『商売』をしていた過去がトラウマになっていて、フェラチオするとところかまわず吐いてしまうらしい。
「なんだ、克服したのか」
「かも」
「回数重ねてできるようになった方がいいぞ。『自分は都のものなんだ』って感覚に陶酔できる」
「お前がそんなことを言うなんて珍しい・・・」
馬鹿二人の会話に俺はキレそうだった。
するり。
冷たくて白い腕が俺の首に絡んできて、吃驚する。
「どーもぉ、誘拐犯でーす」
俺の後頭部に都の胸が当たっている。柔らかい。俺は顔が真っ赤になるのを感じた。
「あらぁ、一番可愛いのが持ってかれちゃいますねぇ」
「あー、大好きなお兄ちゃんが持ってかれてしまうー」
「うるせえぞ馬鹿共が・・・」
「あら? 美代君、忙しかった?」
「すぐ行く」
俺は立ち上がり、都のあとについて都の部屋に行った。
「下準備」
「はい」
トイレで『下準備』を済ませ、寝室に行く。薄い黄緑の可愛い下着姿の都が、透明なペニスバンドを装着した状態で本を読んでいた。
「おお、待っておったぞ、村一番の美貌を持つ生娘よ」
「ハハハ。大金で貧村を救うかわりに女の子を差し出させる悪いおじさんだ」
「フフフ。じゃ、15mlで咥えてみようか」
「うん」
俺は都の足の間に跪き、ペニスバンドをしゃぶり始める。
「お、本当に温かいや」
喋っている間は手でしごく。伝わってくる温もりが、本物みたいで興奮する。
「んー、きふぉちいいかお・・・」
「気持ち良いの?」
「うん・・・」
ちゅっぽちゅっぽと音を立ててしゃぶる。触ってないのに俺の男根が盛り上がってきた。尻の穴も疼いて、早く入れてほしい。温かい。気持ち良い。都が嬉しそうに俺を見ている。都が嬉しいと俺も嬉しい。俺が咥えながら微笑むと、都は俺の頭を撫でてくれた。幸せだ。根元まで咥えて喉の奥を犯されながら、俺は射精の瞬間を待った。
「美代、出すよ」
少し頭をひいて、亀頭を舌の上に乗せる。勢いがあるわけではないが、15mlのお湯は結構な量だった。全て飲み干し、ペニスバンドから口を放す。
「はあっ、はあっ・・・」
「大丈夫?」
「しゃ、しゃぶっただけでイッちゃった・・・」
カーペットには俺の汚い精液が飛び散っていた。
「カーペット汚して、ごめんなさい・・・」
「いいよ。それよりもっと遊ぼう」
俺はベッドの上に寝転び、自分の足を持つ。正常位だ。都がペニスバンドにローションを塗り、俺の尻の穴にぐいと押し込む。
「あつッ!? ああっ!?」
「熱い? やめとく?」
「続けてっ! 続けてぇ!」
「淳蔵と直治と同じ50mlにしとこっか。美代がイったタイミングで出してあげるからね」
俺は早漏だから少しでも長く楽しませようとしてくれているのか、いつもなら良いところをゴリゴリと削るように突いてくれるのに、今日は掠る程度にしか突いてくれない。もどかしくて死にそうだ。
「ああっ!! あっ!! みやっ、みやこぉ!! つ、ついて!! いいところっ!! ついてぇ!!」
ごり。
「あああああああああああっ!!」
ごりごり。
「あっ、あっ、ああっ!!」
体温に近い熱を持った塊が、俺の身体を蹂躙する。俺の正気の在り処がわからなくなる。幸せ過ぎて、今が夢なんじゃないかと思うくらい。身体の穴という穴を体液という体液でびちょびちょにしながら、俺はこれが現実であることを願った。
「いぎっ!? いぐいぐいぐ!! うううううううっ!!」
二度目の精液が飛び散った。都が俺の尻の一番奥まで押し込んで、カチッ、とボタンを押す。途端に熱いお湯が流れ込んできて、初めての経験に身体が過敏に反応した。
「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?」
都はゆっくりとペニスバンドを尻から抜いた。俺はだらしなく足を垂れさせる。尻の穴からお湯が流れていく感覚があった。汚い。都のベッドを汚している。謝らなきゃ。そう思っているのに、身体がぴくりとも反応してくれない。都はハンカチで俺の顔を丁寧に拭くと、俺の頬にそっと口付けて笑った。あんまりにも綺麗に笑うものだから、なんだか悲しくなってきて、涙が止まらなかった。俺はそのまま睡魔に誘われて眠りに落ちた。
「ん・・・」
俺は都のベッドで寝ていた。身体は綺麗に清拭されていて、ベッドも新品みたいに綺麗になっている。時計を見る。午前二時十五分。ジャスミンが俺の隣で寝ていて、後ろ足で思いっきり俺のことを蹴った。
「イテテ、わかったわかった降りるよ」
シャワーを浴び、仕事部屋兼リビングに行く。都はソファーで寝ていた。
「無防備過ぎるだろ・・・」
朝なら兎も角、今は深夜だ。俺が出て行くと鍵をかける存在が居ない。都の安全のため、ここで一晩過ごすことにした。寝室の布団を持ってきて都にかけ、俺は対面のソファーで横になり、組んだ腕を枕にする。テーブル越しに見える都の寝顔は、可愛い。
「ん・・・」
まだ腹の奥底がむずむずする。マグマでも沸いているような感覚だ。
「ふにー・・・しゅみません・・・」
「んっ?」
都が寝言を言った。
「うってないれす・・・。うってないんれす・・・」
「・・・なにを?」
「かきごおり・・・」
都はすぅすぅと寝息を立て始めた。どんな夢を見てるんだろう。寝言には反応しない方が脳のために良いらしいが、つい好奇心が勝ってしまった。なんて可愛いんだ。
「・・・おやすみ」
都には聞こえないように小声で言って、俺は再び寝始めた。気持ち良く寝られた。
「で? どうだったんだよ」
淳蔵が呆れた様子で雑誌から視線を上げる。
「良かったよ」
「あァ?」
「ッチ、はいはい言えばいいんだろ言えば。しゃぶらせてもらったけど、吐かなかったよ。むしろ気持ち良かった」
「・・・ふうん」
淳蔵は『商売』をしていた過去がトラウマになっていて、フェラチオするとところかまわず吐いてしまうらしい。
「なんだ、克服したのか」
「かも」
「回数重ねてできるようになった方がいいぞ。『自分は都のものなんだ』って感覚に陶酔できる」
「お前がそんなことを言うなんて珍しい・・・」
馬鹿二人の会話に俺はキレそうだった。
するり。
冷たくて白い腕が俺の首に絡んできて、吃驚する。
「どーもぉ、誘拐犯でーす」
俺の後頭部に都の胸が当たっている。柔らかい。俺は顔が真っ赤になるのを感じた。
「あらぁ、一番可愛いのが持ってかれちゃいますねぇ」
「あー、大好きなお兄ちゃんが持ってかれてしまうー」
「うるせえぞ馬鹿共が・・・」
「あら? 美代君、忙しかった?」
「すぐ行く」
俺は立ち上がり、都のあとについて都の部屋に行った。
「下準備」
「はい」
トイレで『下準備』を済ませ、寝室に行く。薄い黄緑の可愛い下着姿の都が、透明なペニスバンドを装着した状態で本を読んでいた。
「おお、待っておったぞ、村一番の美貌を持つ生娘よ」
「ハハハ。大金で貧村を救うかわりに女の子を差し出させる悪いおじさんだ」
「フフフ。じゃ、15mlで咥えてみようか」
「うん」
俺は都の足の間に跪き、ペニスバンドをしゃぶり始める。
「お、本当に温かいや」
喋っている間は手でしごく。伝わってくる温もりが、本物みたいで興奮する。
「んー、きふぉちいいかお・・・」
「気持ち良いの?」
「うん・・・」
ちゅっぽちゅっぽと音を立ててしゃぶる。触ってないのに俺の男根が盛り上がってきた。尻の穴も疼いて、早く入れてほしい。温かい。気持ち良い。都が嬉しそうに俺を見ている。都が嬉しいと俺も嬉しい。俺が咥えながら微笑むと、都は俺の頭を撫でてくれた。幸せだ。根元まで咥えて喉の奥を犯されながら、俺は射精の瞬間を待った。
「美代、出すよ」
少し頭をひいて、亀頭を舌の上に乗せる。勢いがあるわけではないが、15mlのお湯は結構な量だった。全て飲み干し、ペニスバンドから口を放す。
「はあっ、はあっ・・・」
「大丈夫?」
「しゃ、しゃぶっただけでイッちゃった・・・」
カーペットには俺の汚い精液が飛び散っていた。
「カーペット汚して、ごめんなさい・・・」
「いいよ。それよりもっと遊ぼう」
俺はベッドの上に寝転び、自分の足を持つ。正常位だ。都がペニスバンドにローションを塗り、俺の尻の穴にぐいと押し込む。
「あつッ!? ああっ!?」
「熱い? やめとく?」
「続けてっ! 続けてぇ!」
「淳蔵と直治と同じ50mlにしとこっか。美代がイったタイミングで出してあげるからね」
俺は早漏だから少しでも長く楽しませようとしてくれているのか、いつもなら良いところをゴリゴリと削るように突いてくれるのに、今日は掠る程度にしか突いてくれない。もどかしくて死にそうだ。
「ああっ!! あっ!! みやっ、みやこぉ!! つ、ついて!! いいところっ!! ついてぇ!!」
ごり。
「あああああああああああっ!!」
ごりごり。
「あっ、あっ、ああっ!!」
体温に近い熱を持った塊が、俺の身体を蹂躙する。俺の正気の在り処がわからなくなる。幸せ過ぎて、今が夢なんじゃないかと思うくらい。身体の穴という穴を体液という体液でびちょびちょにしながら、俺はこれが現実であることを願った。
「いぎっ!? いぐいぐいぐ!! うううううううっ!!」
二度目の精液が飛び散った。都が俺の尻の一番奥まで押し込んで、カチッ、とボタンを押す。途端に熱いお湯が流れ込んできて、初めての経験に身体が過敏に反応した。
「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?」
都はゆっくりとペニスバンドを尻から抜いた。俺はだらしなく足を垂れさせる。尻の穴からお湯が流れていく感覚があった。汚い。都のベッドを汚している。謝らなきゃ。そう思っているのに、身体がぴくりとも反応してくれない。都はハンカチで俺の顔を丁寧に拭くと、俺の頬にそっと口付けて笑った。あんまりにも綺麗に笑うものだから、なんだか悲しくなってきて、涙が止まらなかった。俺はそのまま睡魔に誘われて眠りに落ちた。
「ん・・・」
俺は都のベッドで寝ていた。身体は綺麗に清拭されていて、ベッドも新品みたいに綺麗になっている。時計を見る。午前二時十五分。ジャスミンが俺の隣で寝ていて、後ろ足で思いっきり俺のことを蹴った。
「イテテ、わかったわかった降りるよ」
シャワーを浴び、仕事部屋兼リビングに行く。都はソファーで寝ていた。
「無防備過ぎるだろ・・・」
朝なら兎も角、今は深夜だ。俺が出て行くと鍵をかける存在が居ない。都の安全のため、ここで一晩過ごすことにした。寝室の布団を持ってきて都にかけ、俺は対面のソファーで横になり、組んだ腕を枕にする。テーブル越しに見える都の寝顔は、可愛い。
「ん・・・」
まだ腹の奥底がむずむずする。マグマでも沸いているような感覚だ。
「ふにー・・・しゅみません・・・」
「んっ?」
都が寝言を言った。
「うってないれす・・・。うってないんれす・・・」
「・・・なにを?」
「かきごおり・・・」
都はすぅすぅと寝息を立て始めた。どんな夢を見てるんだろう。寝言には反応しない方が脳のために良いらしいが、つい好奇心が勝ってしまった。なんて可愛いんだ。
「・・・おやすみ」
都には聞こえないように小声で言って、俺は再び寝始めた。気持ち良く寝られた。