五十二話 野外
文字数 1,900文字
談話室で休憩していると、上機嫌な都が談話室に入ってきて、いつも座る淳蔵の隣ではなく、俺の隣に座った。淳蔵が眉を顰める。都はなにも言わずに俺に寄り掛かると、俺の手を両手で包んで触り始めた。
「都、なにしてるんだ?」
「直治のおてて触ってる」
おてて。
「大きくて骨ばってて、格好良いね」
頬が触れ合う。
「み、都、雅が居るから・・・」
思いっきり雅が居る。美代に勉強を教えてもらっている途中だ。
「ねー、手を繋いで、二人で庭を散歩しない?」
「し、仕事があるから」
「えー? 私と仕事、どっちが大切なのぉ?」
くすくすと鈴が鳴るように笑って、手首を指で擦られる。くすぐったい。
「都、お酒飲んだ?」
「うん」
「どれくらい?」
「えーっとぉ・・・」
「酔っぱらってんのか・・・」
雅は顔を真っ赤にしながら、頑張って参考書に向き合っている。
「わ、わかったよ。美代、千代に伝言頼む」
「はいはい・・・」
「行こう、都」
指を絡めて、森の奥へ進む。『外』からは侵入できず、手入れされていない草木が生い茂っている。俺が早朝のランニングで踏み固めてできた細い道を、二人で歩く。
「都」
「なあに?」
「その、もうちょっと、美代に構ってやれ」
「あら、甘えたがってるの?」
「かなりな」
「えへへ、わかったぁ」
ぴたり、と都が立ち止まったので、俺も立ち止まった。
「どうした?」
うるんだ瞳で俺を見上げながら、胸板に手を這わせてきたので、やっぱりそういうことをするのかと顔が赤くなる。
「ぬ、脱ぐか?」
「なんでぇ?」
「脱がないのかよ・・・」
「どっちがいいかなーって思って」
「後処理が面倒だから脱がせてくれ」
「いいよぉ」
外で服を脱ぐのは、かなり恥ずかしい。服を下敷きに横になると、都が俺に覆い被さった。かち、と歯が噛み合う音がするほど強く乳首を噛まれて、声を我慢できない。
「はあ、あ・・・!」
「んー」
手でしごかれる。尿道も開発されているので体液の排出が馬鹿になっていて、すぐにヌルヌルになる。
「ねー、恥ずかしくないのぉ? 直治様、なんて呼ばれている大きな男が、おうちの外で、全裸になって、自分より小さい女に押し倒されて、乳首滅茶苦茶にされながらおちんちんしごかれてるの、恥ずかしくないぃ?」
「や、やめてくれ・・・」
「ねー、もっと色っぽい声あげてよぉ。我慢しないでさぁ?」
「ふぐっ、んぅ・・・!」
「乳首舐められるのと、おちんちん舐められるの、どっちが声、出るかなぁ?」
いきなりぱくっと咥えてじゅぽじゅぽと吸い上げられ、快楽に身体が勝手に反応して腰が浮く。
「はあっ、はあっ、ああ、ん、うう・・・」
駄目だ、我慢できない。
「ううっ、あ、あああッ!!」
射精したあとも、綺麗に掃除するように舐め上げられる。都は暫く手で口元をおさえたあと、ぺろりと唇を舐めた。
「ま、まさか、飲ん・・・」
「ご馳走様」
都は俺の上に乗っかって寝始めた。すぐに寝息が聞こえてくる。
「・・・はぁー」
疲労感がすごい。額に手を当て、目を瞑る。
「そんなんありかよ・・・」
木漏れ日は夕日の色合いになっていて、眩しかった。今だけは世界に二人きりなんだという感覚がむくむくと沸き起こってくる。駄目だ、眠い。外で全裸で寝るのか、俺。
「・・・ハハ、馬鹿みてえ」
俺は暫く眠った。目が覚めると真っ暗だった。俺達は夜目が利くので問題は無い。都は俺のすぐ隣で背を向けて座って頭を抱えていた。
「都?」
「はいぃ!?」
都が振り返る。
「あ、あのー・・・、直治さん、ごめんなさい・・・。酔った勢いで滅茶苦茶にしてしまいました・・・」
「いつものことだろ」
「お、怒ってますよね、すみません・・・」
「・・・怒ってねーよ」
俺は服を着る。
「う、ん・・・」
「どうしたの?」
「だッれかさんが馬鹿みたいに噛むせいで腫れて痛いんだよ・・・」
「申し訳ないです・・・」
「帰るぞ」
手を差し出すと、都は嬉しそうに笑った。
「おかえり」
玄関で美代が腕を組んで待っていた。顔は笑っているが完全にキレている。
「何時だと思ってるの?」
「わ、わかりません」
「二時ですよ、都さん。にーじー」
「も、申し訳ありません」
「いい大人ですよね? お酒の失態は何度目ですか?」
「わ、わかりません」
「で? こんな時間までなにをやっていたんですか?」
「プ、プロレスを少々」
「美代、あんま虐めるな。嫉妬は見苦しいぞ」
「あ?」
一気に顔を歪めて俺を睨み付けるので、都が慌てて間に入った。
「お前も今からプロレスやればいいだろ」
「・・・都さん? お風呂どうぞ」
「は、はい!」
「歯もよく洗えよ。俺の精液飲んでるからな」
美代は都のほっぺたを思いっきり抓った。俺は自室の風呂場でシャワーを浴びる。久しぶりに気持ち良かった。
「都、なにしてるんだ?」
「直治のおてて触ってる」
おてて。
「大きくて骨ばってて、格好良いね」
頬が触れ合う。
「み、都、雅が居るから・・・」
思いっきり雅が居る。美代に勉強を教えてもらっている途中だ。
「ねー、手を繋いで、二人で庭を散歩しない?」
「し、仕事があるから」
「えー? 私と仕事、どっちが大切なのぉ?」
くすくすと鈴が鳴るように笑って、手首を指で擦られる。くすぐったい。
「都、お酒飲んだ?」
「うん」
「どれくらい?」
「えーっとぉ・・・」
「酔っぱらってんのか・・・」
雅は顔を真っ赤にしながら、頑張って参考書に向き合っている。
「わ、わかったよ。美代、千代に伝言頼む」
「はいはい・・・」
「行こう、都」
指を絡めて、森の奥へ進む。『外』からは侵入できず、手入れされていない草木が生い茂っている。俺が早朝のランニングで踏み固めてできた細い道を、二人で歩く。
「都」
「なあに?」
「その、もうちょっと、美代に構ってやれ」
「あら、甘えたがってるの?」
「かなりな」
「えへへ、わかったぁ」
ぴたり、と都が立ち止まったので、俺も立ち止まった。
「どうした?」
うるんだ瞳で俺を見上げながら、胸板に手を這わせてきたので、やっぱりそういうことをするのかと顔が赤くなる。
「ぬ、脱ぐか?」
「なんでぇ?」
「脱がないのかよ・・・」
「どっちがいいかなーって思って」
「後処理が面倒だから脱がせてくれ」
「いいよぉ」
外で服を脱ぐのは、かなり恥ずかしい。服を下敷きに横になると、都が俺に覆い被さった。かち、と歯が噛み合う音がするほど強く乳首を噛まれて、声を我慢できない。
「はあ、あ・・・!」
「んー」
手でしごかれる。尿道も開発されているので体液の排出が馬鹿になっていて、すぐにヌルヌルになる。
「ねー、恥ずかしくないのぉ? 直治様、なんて呼ばれている大きな男が、おうちの外で、全裸になって、自分より小さい女に押し倒されて、乳首滅茶苦茶にされながらおちんちんしごかれてるの、恥ずかしくないぃ?」
「や、やめてくれ・・・」
「ねー、もっと色っぽい声あげてよぉ。我慢しないでさぁ?」
「ふぐっ、んぅ・・・!」
「乳首舐められるのと、おちんちん舐められるの、どっちが声、出るかなぁ?」
いきなりぱくっと咥えてじゅぽじゅぽと吸い上げられ、快楽に身体が勝手に反応して腰が浮く。
「はあっ、はあっ、ああ、ん、うう・・・」
駄目だ、我慢できない。
「ううっ、あ、あああッ!!」
射精したあとも、綺麗に掃除するように舐め上げられる。都は暫く手で口元をおさえたあと、ぺろりと唇を舐めた。
「ま、まさか、飲ん・・・」
「ご馳走様」
都は俺の上に乗っかって寝始めた。すぐに寝息が聞こえてくる。
「・・・はぁー」
疲労感がすごい。額に手を当て、目を瞑る。
「そんなんありかよ・・・」
木漏れ日は夕日の色合いになっていて、眩しかった。今だけは世界に二人きりなんだという感覚がむくむくと沸き起こってくる。駄目だ、眠い。外で全裸で寝るのか、俺。
「・・・ハハ、馬鹿みてえ」
俺は暫く眠った。目が覚めると真っ暗だった。俺達は夜目が利くので問題は無い。都は俺のすぐ隣で背を向けて座って頭を抱えていた。
「都?」
「はいぃ!?」
都が振り返る。
「あ、あのー・・・、直治さん、ごめんなさい・・・。酔った勢いで滅茶苦茶にしてしまいました・・・」
「いつものことだろ」
「お、怒ってますよね、すみません・・・」
「・・・怒ってねーよ」
俺は服を着る。
「う、ん・・・」
「どうしたの?」
「だッれかさんが馬鹿みたいに噛むせいで腫れて痛いんだよ・・・」
「申し訳ないです・・・」
「帰るぞ」
手を差し出すと、都は嬉しそうに笑った。
「おかえり」
玄関で美代が腕を組んで待っていた。顔は笑っているが完全にキレている。
「何時だと思ってるの?」
「わ、わかりません」
「二時ですよ、都さん。にーじー」
「も、申し訳ありません」
「いい大人ですよね? お酒の失態は何度目ですか?」
「わ、わかりません」
「で? こんな時間までなにをやっていたんですか?」
「プ、プロレスを少々」
「美代、あんま虐めるな。嫉妬は見苦しいぞ」
「あ?」
一気に顔を歪めて俺を睨み付けるので、都が慌てて間に入った。
「お前も今からプロレスやればいいだろ」
「・・・都さん? お風呂どうぞ」
「は、はい!」
「歯もよく洗えよ。俺の精液飲んでるからな」
美代は都のほっぺたを思いっきり抓った。俺は自室の風呂場でシャワーを浴びる。久しぶりに気持ち良かった。