第32話 小田城にいってお疲れだジョー

文字数 829文字

パパが、小田城ってお城が昔あったところを見に行くというので、お供をしました。犬がご主人様のお供をするのは桃太郎さんの昔からあることです。もっとも、桃太郎さんの行先は鬼ヶ島で、小田城ではありませんでした。パパのお供をして、今まで、行ったことのないところに行くのは、楽しいことも多いんですが、今回は違いました。

小田城も、鬼ヶ島に行く時みたいに、いくつもの門を通りぬけていくのかと思ったら、階段を10段くらい登れば、行けました。簡単ですね。でも、たった10段の階段が、メルシーおばさんにとっては、大変恐ろしいものでした。だって、階段がメッシュの板でできていて、メッシュの隙間が大きくて、メルシーおばさんのか弱い足がそこにはまったら、抜けなくなりそうだったからです。パパに「階段怖いよう。怪談よりずっと怖いよう」って、いったら、パパはメルシーおばさんを抱っこして、階段を通りぬけてくださいました。あまり、頼りにならないお供ですが、チワワですから大目に見て下さいね。

さて、肝心の小田城につくと、そこには、鬼はいなかったんですが、鬼よりも恐ろしい灼熱地獄が待っていました。鬼の方がよかったのに。鬼だったら、有能な番犬のメルシーおばさんは、退治はできませんが、追い払うことができます。皆さんも晴れの日にお出かけの時には、熱中症の灼熱地獄に、注意してくださいね。


写真1 小田城址はこんなところです。お城は跡も形もあません。日除けは、右にあるお休み小屋だけです。遠くに見える山は筑波山っていいます。パパがそのうち連れてってくれるっていっているんですけど、あんまり、暑かったらどうしようかな?



写真2 灼熱地獄と闘いながら、お散歩しているメルシーおばさんです。


写真3 お休み小屋は日陰なので、灼熱地獄が少しは弱まるかと思いましたが、焼け石に水でした。でも、水(水道)があったので熱中症にならないで済みました。メルシーおばさんは、自分の舌がこんなに伸びるなんて初めて知りました。






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