第342話 メルシーおばさん、牛久沼の河童さんに会う

文字数 1,068文字

2月3日は、節分の豆まきです。メルシーおばさんの住んでいるつくば市内にある千勝(ちかつ)神社では、節分に豆まきをします。大勢の人が、籠を持参して、豆を拾います。

千勝神社は、いつもは犬も参拝できる神社なのですが、節分の豆まきの時には余りに混雑するので、犬は入れません。

メルシーおばさんは、本当は、節分に千勝神社にいきたかったので、残念です。

千勝神社は牛久沼の近くにあるので、メルシー家では代りにメルシーおばさんが行ったことのない牛久沼が良く見える牛久沼水辺公園を目指しました。

牛久沼水辺公園に着いてみると、公園の野鳥に鳥インフルエンザが見つかったため、立入禁止になっていました。

そこで、近くにある旧小川芋銭(うせん)宅にある河童の石碑を見に行きました。

牛久沼は河童の伝説で有名です。牛久市のマスコットキャラクターは河童のキューちゃんです。小川芋銭さんは、明治時代から昭和初期に活躍した画家で牛久沼のほとりに住んでいて、河童の絵でよく知られていました。

小川芋銭さんは、1938年になくなりますが、1952年に、小川芋銭さんの友人の池田龍一さんが中心となって、河童の石碑が建てられました。碑の正面やや左側には八柳恭次さんが描いた河童の絵が描かれています。

石碑には、「誰識古人画龍心(だれかしるこじんがりゅうしん)」と書かれています。これは、何故河童を描くのかと聞かれた時に、小川芋銭さんが答えた言葉です。

牛久市観光協会は、この言葉を、次のように解釈しています。

「昔の人が龍を描いて宇宙大自然の偉大さを表現したように小川芋銭さんは河童を描いて科学を超越した万物の根源である太陽系大自然の偉大な掟(道)の探求に生涯を捧げようと努力をしている。誰かこれを理解してくれる人がいるのであろうか?」

牛久沼の周辺には、河童さんが沢山住んでいますが、この河童の石碑の河童さんが一番有名です。

それから、オフシーズンですが、近くの牛久市観光アヤメ園に住んでいる河童さんにも会ってきました。



写真1 河童の石碑です。


写真2 河童の石碑の前のメルシーおばさん。


写真3 牛久市観光アヤメ園の子供の河童さんと犬の銅像です。ところで、河童さんは犬と仲がよいのでしょうか?


写真4 子供の河童さんとメルシーおばさんのツーショットです。


写真5 大人の河童さんも住んでいます。赤色の所に乗って写真をとるつもりでしたが、赤色は、植物の葉で、足場になりませんでした。


写真6 ママに抱っこしてもらっているメルシーおばさん。メルシーおばさんのお顔も少しだけ、河童さんのお顔に似てきました。


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