第205話 メルシーおばさんの座れば牡丹

文字数 819文字

つくば市内には、20haの園内に、550種の牡丹や215種のシャクヤクが栽培され、合わせた数は5万株を超える世界有数の規模のつくば牡丹園があります。

つくば牡丹園はうれしいことに。リードを付ければ、犬も入ることができます。

牡丹の花が咲いたようなので、つくば牡丹園にいってきました。

昔から、美しい女性のことを「立てば芍薬(シャクヤク)、座れば牡丹(ボタン)、歩く姿は百合(ユリ)の花」とたとえた諺(ことわざ)が知られています。

このことわざの由来には2つの説があります。

第1は、美しい女性のたとえとして、江戸時代の滑稽本・洒落本に載っているので、その頃の講談や落語などが起源という説です。

第2は、漢方の生薬の用い方のたとえという説です。

「立てば芍薬」:イライラとして気が「立って」いる女性には、シャクヤクが効果があります。

「座れば牡丹」:座ってばかりいて、血液循環の悪い女性には、牡丹の根の皮の部分(牡丹皮・ぼたんぴ)が、効果があります。

「歩く姿は百合の花」:百合の花のようにナヨナヨ歩いている心身症の女性には、百合の球根が、効果があります。

第2の説は、ロマンチックではありませんね。

メルシーおばさんも最近は、年をとって、お散歩の途中で芝生の上に座ってお休みすることが多くなりました。メルシーおばさんにも、牡丹皮は効果があるかもしれませんが、犬が食べても大丈夫かしら。


つくば牡丹園には、治療ではなく、お花見に行きました。牡丹は、かなり開花していて、シャクヤクは、これから開花のタイミングでした。

この日は、暖かでしたが、暑くはなく、芝ざくら公園の時のように、メルシーおばさんの舌は、全開にならずにすんだので、快適でした。


写真1 黄色の牡丹の前に座っているメルシーおばさん。


写真2 真紅の牡丹の前に立っているメルシーおばさん。


写真3 シャクヤクの前でも座っているメルシーおばさん。


写真4 牡丹の花が沢山あったので、うれしくなったメルシーおばさん。

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