第422話 メルシーおばさん、きらくやまでSLに出会う

文字数 1,127文字

SL(蒸気機関車)は、1975年まで現役で利用されていました。

2023年現在、観光用に動作可能な状態で保存(動態保存)されているSLは大井川鐵道、真岡鐵道、秩父鉄道、東武鉄道にあります。

引退した蒸気機関車の一部は、公園などで展示されましたが、屋根のない展示の場合には、車両の劣化が進んで、最近は、廃棄されるSLも増えています。

茨城県内には、次の7両のSLがあります。

高萩市 高浜スポーツ広場の隣 9667
大子町 JR水郡線の常陸大子駅の前 C12187
水戸 千波湖の西側に「D51駐車場」D51515、
笠間市 笠間市民体育館の隣 C58275
つくば市 さくら交通公園 D5170
つくばみらい市 きらくやまふれあいの丘 PL2248
龍ヶ崎市 龍ヶ崎市歴史民俗資料館 竜ケ崎鉄道4号機

メルシー家のあるつくば市にも立派なSLがありますが、問題があります。さくら交通公園は、つくば市内の公園で、唯一ペットお断りなのです。

そこで、メルシー家から2番目に近い「きらくやまふれあいの丘」に、SLを見にいってきました。

このSLは、1935年に日本車輌が製造し、中国東北地方の南満州鉄道の鞍山昭和製鋼所(現鞍山鋼鉄公司)で、1995年まで60年間、物資や人員の輸送に当たっていました。

有志が、1997年1月に、このSLを中国から買い取って、「きらくやまふれあいの丘」に保存しています。

2008年頃には、階段を使ってこのSLの室内に入ることができましたが、現在は、劣化が激しく、室内は、立入禁止になっています。

大きな動輪が3つ、先輪が1つ、動輪の後の従輪が1つあります。先輪、動輪、従輪の順に書くと1-3-1で、これは、アメリカでは、プレーリーと呼ばれていた配置です。

PL2(プレニ)は、プレーリーの2型の意味です。248は、248台目の意味です。

このSLは、日本国内にある唯一の中国の南満州鉄道のSLになります。


写真1 つくば市のさくら交通公園にあるSLです。立派ですが、犬は入れません。


写真2「きらくやまふれあいの丘」に着いたメルシーおばさん。


写真3 パパが、2020年に見た時には、SLの劣化が大きかったので、撤去される心配がありました。SLがまだあったので、メルシーおばさんは、ほっとしています。


写真4 パパが2020年に撮影した同じSLの写真です。この方がSLらしい色です。


写真5 SLに近づいたメルシーおばさん。


写真6 前方にまわったメルシーおばさん。非常の個性的なお顔です。


写真7 動輪の前のメルシーおばさん。ロープがあって立入禁止になっています。


写真8 右から左に、先輪が1、動輪が3、従輪が1の1-3-1になっています。


写真9 さて、そろそろ帰りましょう。
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