第374話 メルシーおばさんのつくば周辺の桜巡り

文字数 1,785文字

前回は、つくば市の桜の紹介でした。

今回は、桜シリーズの最後として、つくば市の周辺の桜で、まだ、紹介していない次の場所を取り上げます。

(1)弘経寺 (ぐぎょうじ、常総市)
「第307話 メルシーおばさん、千姫のお墓参りに行く」でとり上げたお寺です。

(2)上高津貝塚ふるさと歴史の広場(上高津貝塚、土浦市)
「第52話 メルシーおばさんの縄文美人」と「第341話 メルシーおばさんのここ掘れ、ワンワン」で、紹介しています。

(3)乙戸沼公園(お散歩公園、土浦市)

(4)霞ヶ浦総合公園(土浦市)

ところで、霞ヶ浦総合公園には、飛行船ツェッペリン伯号のデザインの遊具があります。ツェッペリン伯号は土浦市に来た事があります。

ツェッペリン伯号(グラーフ・ツェッペリン、Graf Zeppelin、LZ127)は、ドイツの巨大飛行船産業を一代で築き上げたフェルディナント・フォン・ツェッペリン伯爵に因む全長236.6メートルの飛行船です。ツェッペリン伯号は、1928年9月18日に、初飛行し、当時の世界最大の飛行船でした。

ツェッペリン伯号は、試験とデモンストレーションを目的に建設されましたが、建設費用回収のため、渡航者や手紙を運び始めます。

その後、ツェッペリン伯号は世界1周を企画します。スポンサーの要望で、出発地は、ドイツではなく、アメリカのニュージャージー州レイクハーストが選ばれます。

1929年8月8日 レイクハーストを出発したツェッペリン伯号は、ドイツのフリードリヒスハーフェン、日本の霞ヶ浦(土浦市)、アメリカのロサンジェルスのマインズ・フィールドを経て、1929年8月29日に、レイクハーストに戻りました。

世界1周の全飛行距離は、31,321㎞、 全所要時間は、21日7時間33分でした。

つまり、レイクハースト以外の停留地は、フリードリヒスハーフェン、霞ヶ浦、マインズ・フィールドの3か所だけです。

霞ヶ浦とマインズ・フィールド間の飛行は、最初の無着陸太平洋横断飛行でした。

ツェッペリン伯号は、1929年8月19日から8月23日まで、霞ヶ浦に停留していて、その間に30万人が見物に来たと伝えられています。

世界一周の一等切符は9000ドル(2022年価格で、158300ドル、2137万円、1ドル135円)でした。クルーズ船よりは高価で、宇宙飛行よりは安いです。

市政50周年を記念して1994年7月21日に、土浦市は、ドイツのフリードリヒスハーフェン市と友好交流都市になっています。

ツェッペリン社は、後継機LZ 128の開発を計画しますが、1931年のイギリスの飛行船R101事故で開発が中止されます。ツェッペリン社は、水素の代りにヘリウムを使った後継機LZ 129(ヒンデンブルク号)の開発に着手します。しかし、主産地のアメリカの禁輸令でヘリウムが入手できなくなり、ヒンデンブルク号は水素をつかった設計に変更されました。ヒンデンブルク号 は、1937年5月6日にレイクハーストで、水素爆発炎上事故を起こし、飛行船の開発と利用は禁止されます。

ツェッペリン伯号は事故の1ヶ月後に役目を終えています。


写真1 弘経寺の門を入ったところにある桜の木です。


写真2 弘経寺は枝垂れ桜も綺麗です。


写真3 弘経寺の前の参道の桜です。弘経寺の門が中央に小さく見えます。


写真4 上高津貝塚です。レンガ色の建物は、考古資料館です。


写真5 これも、上高津貝塚です。


写真6 上高津貝塚の駐車場です。


写真7 上高津貝塚の隣にある宍塚大池に行ってみました。


写真8 乙戸沼公園の桜と雪柳です。


写真9 乙戸沼公園では、沼の周囲と遊歩道沿いに桜が植えられています。これは、沼の周囲の桜です。


写真10 広場には、テントが張られていました。(乙戸沼公園)


写真11 遊歩道沿いの桜のトンネルが綺麗です。(乙戸沼公園)


写真12 桜のトンネルを斜めに見たところです。(乙戸沼公園)


写真13 これも遊歩道沿いの桜です。(乙戸沼公園)


写真14 橋の上のメルシーおばさん。(乙戸沼公園)


写真15 霞ヶ浦総合公園のレストハウス水郷の前の桜です。


写真16 ベンチにすわったメルシーおばさん。(霞ヶ浦総合公園)


写真17 遊具広場の隣のメルシーおばさん。(霞ヶ浦総合公園)


写真18 アンカーは、ツェッペリン伯号の遊具です。(霞ヶ浦総合公園)
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